今週は男子の公式世界ランキングがスタートしてから2000週の節目の週。ジャック・ニクラスが最年長メジャー優勝をマスターズで飾った7日前の1986年4月6日、当時のソニーランキングからゴルフ界全体を網羅する新しいランキングシステムに変わりトップ100が発表されて以来、紆余曲折を経ながら今日の形となって定着した。その歴史の一部をトリビア形式でご紹介しよう。

Q1: 栄えある初代世界ナンバー1は誰?

答えはドイツの鉄人ベルンハルト・ランガー。セベ・バレステロスとのポイント争いを制し映えある初代ナンバー1に輝いた。そしてその1週間後にディフェンディングチャンピオンとしてマスターズに出場したがニクラスの劇的な復活優勝(メジャー18勝目)に話題をさらわれた。

画像: 初代世界ランク1位はベルンハルト・ランガー(写真は1983年のカシオワールドオープン)

初代世界ランク1位はベルンハルト・ランガー(写真は1983年のカシオワールドオープン)

Q2: 歴代世界ランク1位は何人?

25人。セベ、グレッグ・ノーマン、フレッド・カプルス、ニック・プライス、アーニー・エルス、ビジェイ・シンら往年の名プレーヤーのほか、ローリー・マキロイ、アダム・スコット、ブルックス・ケプカ、ジョン・ラーム、そして現在のNo.1スコッティ・シェフラーらがいるが、タイガー・ウッズが最長の683週間(13年超!)1位の座を守っている。

画像: タイガー・ウッズは全盛期の2000年代に、683週間連続で世界ランク1位だった(写真は2024年のマスターズ 撮影/Blue Sky Photos)

タイガー・ウッズは全盛期の2000年代に、683週間連続で世界ランク1位だった(写真は2024年のマスターズ 撮影/Blue Sky Photos)

Q3: トッププロなのに1度も頂点に立てなかった選手は?

フィル・ミケルソン。プロデビューしたときから世界ランキング上位の常連だった彼はトータル865週間トップ20以内をキープしたがライバルのタイガーを抜くことはできず一度も頂点に立てなかった。その代わり2位は270週間でナンバー1になっていない強豪ジム・フューリックの39週を大きく上回っている。

画像: 現在はLIVゴルフで戦うフィル・ミケルソン。実は一度も世界ランク1位になっていない(写真は2024年のLIVゴルフ ラスベガス 撮影/Blue Sky Photos)

現在はLIVゴルフで戦うフィル・ミケルソン。実は一度も世界ランク1位になっていない(写真は2024年のLIVゴルフ ラスベガス 撮影/Blue Sky Photos)

Q4: 最年長世界ランク1位は?

ビジェイ・シン。タイガー全盛の2000年代、絶対王者を抜いて王座を奪った唯一のプレーヤーが彼。2005年の6月が最後の頂点だったがこのときの年齢が41歳だった。ちなみに2000年代タイガーは520週中488週で世界ランク1位の座を守っている。

画像: 最年長世界ランク1位はビジェイ・シンの41歳(写真は2004年の全米プロゴルフ選手権 撮影/岩井基剛)

最年長世界ランク1位はビジェイ・シンの41歳(写真は2004年の全米プロゴルフ選手権 撮影/岩井基剛)

Q5: 歴代最年長の世界ランクトップ10は?

ジャンボ尾崎。1998年4月、51歳で世界ランク10位に入り、最年長トップ10プレーヤーとなった。当時ダンロップフェニックスでよく対戦していたアーニー・エルスが「アメリカのシニアツアーに行けば間違いなくジャンボは賞金王になる」と語っていた。

画像: 世界ランクトップ10入りの最年長は尾崎将司の51歳(写真は1998年の住友VISA太平洋マスターズ)

世界ランクトップ10入りの最年長は尾崎将司の51歳(写真は1998年の住友VISA太平洋マスターズ)

トリビアはここまで。皆さんは何問答えられましたか?

ちなみに2023年5月から75週間トップの座に就いているシェフラーがタイガーのナンバー1記録を抜くには11年後の2035年10月までその座を死守する必要がある。改めてタイガーって凄い!

※2024年10月28日14時09分、一部加筆修正しました。

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