お化けを意味する言葉が語源となっているゴルフ用語「ボギー」。飛ばしたい誘惑に負けず、しっかりボギーを回避するために気をつけたいポイントを、ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代にイラストを交えて詳しく解説してもらおう。

お化けのボギーに気をつけよう!

今日はハロウィンです。仮装した子供たちは、「トリック・オア・トリート!」(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!)と玄関先で声をかけてお菓子をねだる様子が名物です。

ハロウィンでお菓子を配るようになった理由は、夜の町にさまよう悪霊を遠ざけるために「お菓子をあげるから帰ってください」とお願いする意味があるそうですが、いったいどんな悪戯をされてしまうのでしょうか?

そんな今回のキーワードは『お化け』です。

イギリスではお化けのことをボギーと呼んでいます。そして私たちゴルファーにとても馴染み深いゴルフ用語のボギーの語源なのです。

画像: ゴルフのボギーは、ボギーマン(the Bogey Man)というお化けが由来。お化けの誘惑に負けないために覚えておきたいこととは?

ゴルフのボギーは、ボギーマン(the Bogey Man)というお化けが由来。お化けの誘惑に負けないために覚えておきたいこととは?

プレー中の不必要な1打はお化けのボギーが私たちの頭の近くにいて、いたずらを仕掛けているからだとか。そんなボギーの誘惑から1打を守るためには、頭を使って機転を聞かせることが大切です。

ボギーの誘惑に負けないために必要な状況判断についてゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

「飛ばしたい」と「芯に当てたい」は相反する要素

ゴルファーの心理としては『飛ばしたい』と『芯に当てたい』の2つがあります。しかし、そもそもこの2つは相反しているのです。

遠くに飛ばそうと思って大振りしてしまうと、芯に当たりにくくなってしまいますし、フェースの芯に当てようとすると今度は自然とコンパクトなスウィングになります。

画像: フルスウィングすれば芯には当たりにくくなるし、芯に当てようとすれば振りはコンパクトになる。どっちつかずにならないよう、まずは芯に当てることを優先しよう

フルスウィングすれば芯には当たりにくくなるし、芯に当てようとすれば振りはコンパクトになる。どっちつかずにならないよう、まずは芯に当てることを優先しよう

ですから、この両方を一気に叶えようとしてしまうとどっちつかずのスウィングになってしまうので注意が必要です。

大切な順番はなんといっても芯に当てることです。芯にさえ当たれば、コンパクトなスウィングでもインパクトでのパワーの効率がアップしますから、結果的に距離が十分に出ることがよくあります。練習では、芯に当てる回数を増やすことを目標に少しずつ振り幅を大きくし飛距離を求めるようにしましょう!

ラフからのショットは、見極めが肝心!

セカンドショット以降はミスを減らすためにボールのライをよく観察することが大切です。特に、ラフから打つ際はライの見極めがショットの成否の分かれ目となります。

多くの方は、コースに入るとボールかピンしか見えなくなってしまいがちですが、ラフからのショットの場合、ボールの沈み具合や芝目で難易度が全然違ってきます。

ボールが浮いて順目なら簡単に打つことができますが、ボールが沈んで逆目なら大ピンチです! 距離を欲張らず一旦フェアフェイにボールを戻しましょう。

画像: ラフからのショットでは、ボールが浮いていて順目なら狙って打って良し。ボールが沈んでいて逆目なら脱出に徹しよう

ラフからのショットでは、ボールが浮いていて順目なら狙って打って良し。ボールが沈んでいて逆目なら脱出に徹しよう

ボギーの数を減らすには、ライが難しいと思ったら、距離を稼ぐためにどう打つかと悩むよりも無理と判断したショットは絶対にやらないことです。難しいライからの脱出が最優先課題です。

1日のプレーを振り返って、結果がミスショットなら、スウィングを疑うよりもまずはライの見極めや状況判断に間違いがなかったかどうかを見直してみましょう! 特に飛ばしたい欲を掻き立てるボギーの誘惑にお心あたりのある方は是非参考にされてください。

画像: ライを見極めて、時には無理せず刻むことがボギーを回避する近道だ

ライを見極めて、時には無理せず刻むことがボギーを回避する近道だ

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