自衛策が大事になってくる
今回は緊急の注意喚起をさせて頂きます。ここのところ、関東地方のゴルフ場でゴルフバッグの盗難事件が相次いでいるというのです。
手口はいずれもプレー後の時間帯を狙い、プレーを終えたゴルファーが玄関付近のバッグ置き場に預けているキャディーバッグを、犯人が客を装って自分の車に積み込み、持ち去ってしまうというものです。
なかでも千葉県で起こった事例では、複数のゴルフ場で同一犯と見られる車種、人物の映像が防犯カメラに記録されており、常習犯の存在も懸念されているとのことです。
プレーを終えたゴルファーのキャディバッグは、ホールアウト後、引換券の受け渡し等によって、玄関のバッグ預かり所できちんと本人確認をしてから渡す、という手順を取っていたコースがほとんどだったように思いますが、セルフ化や、人手不足による省力化の影響で、そうした手順が省略されているコースが増えているようです。
そうした状況につけ込み、「無人状態」のバッグ置き場が狙われるという事態が多発してしまっているのです。
確かに、帰りに玄関前のバッグ置き場に寄った時に、誰もスタッフがおらず、「これじゃ持って行かれても分からないな」と感じたことがあります。
ただ、今回の事例の中には、スタッフがお客様の名前を確認をせずに渡してしまったというケースもあったそうで、これではコース側の管理責任を問われても仕方ないように思われます。
また、盗難事件の発覚が遅れる要因として、違う客が誤って積んで帰ってしまうというケースも多いため、盗難かどうかの確認に時間がかかるということもあるようです。
そもそもゴルフバッグの管理は「カートへの積み込みまでセルフ」というコースを除けば、玄関で下ろしてから帰りに車に積み込むまでは、ゴルフ場側に委ねている状態です。
今でもある程度グレードの高いゴルフ場ならポーターさんやキャディーさんがしっかり管理してくれていたり、鍵付きのバッグ置き場が用意されている為、ほとんど盗難の心配はないでしょう。
でも前述したように、省力化が進められているゴルフ場では、プレーヤー自らが管理する認識が必要になってきたと言えます。
そもそも、ゴルフの世界には「ゴルファーに悪人など居ない」という性善説が根本にあり、今でも歴史のあるコースの中には、ロッカーに鍵が無いという所も存在します。
私個人的には、初めて「貴重品ロッカー」を見た時に、「え、ロッカーあるのに、更に貴重品ロッカーも必要なの? ゴルファーに悪い人は居ないんじゃないの?」と思ったものですが、今やゴルフ場は白昼堂々、窃盗が行なわれる場所になってしまったようです。
悲しい現実ですが、自衛策としては「プレー後は、出来るだけ早く、ゴルフバッグは車に積み込む」。また「自分のバッグかどうかしっかり確認する」。これにつきると思います。
特に高級ブランドのバッグは狙われやすいいようです。まだまだトップシーズンが続くゴルフ場、くれぐれもご用心を。