TOTOジャパンクラシックを終えたLPGAツアーは今シーズン残すところあと3試合となった。そんななか最終戦を待たずに2024年シーズン年間最優秀選手賞(プレーヤー・オブ・ザ・イヤー)をネリー・コルダが獲得したことが発表された。昨年のリリア・ヴに続き2年連続でアメリカ勢の戴冠。これは1993年のベッツィ・キング、1994年のベス・ダニエル以来30年ぶりの快挙だ。その他各賞の候補に日本勢が名を連ねている。

2位のリディア・コーに100ポイントの大差をつけプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いたコルダは「この賞を獲得できたことは私にとって大きな意味があります」と喜びを語った。

「今シーズンは良いことも悪いこともありましたが、ここまで来られたのはチームの努力の賜物であり支えてくださった方々に心から感謝しています」

画像: 最終戦の決着を待たずして、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー獲得が確定したネリー・コルダ(写真は2024年のシェブロン選手権 撮影/Blue Sky Photos)

最終戦の決着を待たずして、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー獲得が確定したネリー・コルダ(写真は2024年のシェブロン選手権 撮影/Blue Sky Photos)

今季コルダは史上3人目となる5連勝を含む年間6勝を挙げ、シェブロン選手権でメジャー2勝目、AIG全英女子オープンでも2位に入るなど歴史的シーズンを謳歌した。

しかしケガもありTOTOを含むアジアシリーズには首の痛みを訴え欠場。もしTOTOでランク3位の古江が優勝していればポイントレースで逆転の可能性もあったが、優勝できなかったためコルダの戴冠が決まった。

その他の賞レースを見てみると日本勢の健闘が目立つ。賞金ランク1位はコルダだが2位は全米女子オープンで優勝した笹生優花。笹生は現時点で281万ドル(約4億3千万円)を獲得している。

平均ストロークはジーノ・ティティクルとコルダが69点台だが2人とも規定ラウンド数(70ラウンド)を満たしていないため70.025で3位の古江にベアトロフィー(平均スコアNo.1)獲得のチャンスがある。しかし4位とは0.011ストロークの僅差。残り3試合が勝負になる。

1990年の小林浩美以来日本勢2人目のルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得を目指す西郷真央は2位に131ポイントの差をつけ独走中。2位の選手が残り3試合で1勝するか、2試合でトップ5に入れば逆転もあるが現時点で西郷の受賞の可能性は極めて高い。

画像: 古江彩佳(左/撮影/有原裕晶)はベアトロフィー、西郷真央(右/撮影/姉崎正)はルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得のチャンスがある

古江彩佳(左/撮影/有原裕晶)はベアトロフィー、西郷真央(右/撮影/姉崎正)はルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得のチャンスがある

少し前は賞レースといえば韓国勢が主役だったが今シーズンは5大メジャーの優勝者2人が日本人。年間女王を決めるレース・トゥ・CME・グローブでも古江が4位、西郷が9位につけており米ツアーで“Japan”がクローズアップされている。

来シーズンはTOTOで優勝した竹田麗央が渡米する。日本ゴルフ界に新たな伝説が誕生するかもしれない。

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