
練習ラウンドでの竹田麗央。ラウンド中にドライバーを2球打つなど、念入りなチェックをしていた
竹田麗央が伊藤園レディスで優勝した場合
メルセデスポイント(P)で竹田(3504.30P)と山下(2732.78P)の差は771.52P。残り3試合の優勝者のポイントは、3日間競技の「伊藤園レディス」が200P、4日間競技の「エリエールレディス」が300P、最終戦の公式戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」が400P。
竹田が伊藤園レディスで優勝すれば、山下が残り2戦を2連勝しても合計ポイントで逆転できないため、その時点で年間女王が確定する。
山下は3位以内に入らないと、3年連続年間女王はなくなる
竹田が3戦で126P(最終戦での最低獲得ポイント数2Pを引いた数字)稼げない場合。それは竹田が2戦連続で予選落ちした場合の計算だが、山下が逆転するにはエリエールと最終戦を2連勝して700P加算するのが絶対条件。さらに今週伊藤園で3位以内に入り、73.52ポイント以上を稼ぐ必要がある。4位では加算ポイントが70Pで条件を満たさないため3位以内の90Pがそれに相当する。
3位タイとなった場合には3位(90P)、4位(70P)のポイントを合算したポイント(160P)が2人に付与されるため、80P(160÷2=80)とギリギリ上回る計算。3位タイが3人の場合、本来の5位は60Pのため、220Pを3分割して73.3Pとなるため、3位タイは、2人までが最低ラインとなる。
山下が3位以内でも竹田が年間女王になる場合
仮に山下が3位(90P)に入っても、竹田が単独7位(50P)以上、山下が2位(120P)に入っても竹田が単独20位(20P)以上で、初の女王に輝く。
現時点ではランキング1位の竹田と2位の山下では、予選落ちがないリコーカップの2Pを足した状態で771.52Pの差があることから、伊藤園では単独3位以上、そして残る2試合を勝利する必要があるため、かなり厳しい戦いが求められる。
今週、竹田が年間女王を決めるか? 山下が粘りを見せるか? 伊藤園レディスは見逃せない戦いになりそうだ。