伊藤園レディス最終日が千葉県のグレートアイランドGCで行れ、67をマークした山内日菜子が14アンダーで優勝した。2位には12アンダーで安田祐香と辻梨恵。4位タイの山下美夢有は3年連続年間女王を逃す結果となった。
画像: 伊藤園レディスで今季初優勝を挙げた山内日菜子(撮影/大澤進二)

伊藤園レディスで今季初優勝を挙げた山内日菜子(撮影/大澤進二)

17番のチップインバーディで勝負を決めた

画像: 優勝インタビュー後、17番のチップインバーディで大きくバンザイしたように両手を挙げて喜びを表現する山内(撮影/大澤進二)

優勝インタビュー後、17番のチップインバーディで大きくバンザイしたように両手を挙げて喜びを表現する山内(撮影/大澤進二)

大混戦の最終日。めまぐるしく1位が入れ替えるなかで、抜け出したのが山内だった。

13アンダーで迎えた17番パー3。ティーショットをグリーン右奥に外し、ピンチに思われた場面。

「池だけは避けようと思って打ったので狙い通りです」

「いいライだった」という2打目の約20ヤードのアプローチをピッチエンドランでカップに沈めた。

「寄るかなあと思っていたら転がってくれて。入った瞬間は鳥肌が立ちました」

両手を大きく挙げて、ギャラリーの大歓声に応えると、優勝を争っていた同組の安田も思わず、「おーッ」と驚きの表情を見せた。

山内が14アンダーで1打リードし、2人の勝負の行方は最終ホールへ。

18番で勝負をかけた安田の2打目がグリーン左の池に入り、万事休す。パーでホールアウトした山内が優勝。17番の1打が勝負の決め手となった。

地元宮崎開催のリコーカップの出場権を手にした

画像: 藤田さいきのスウィングを参考にして、ショットが安定していたという山下

藤田さいきのスウィングを参考にして、ショットが安定していたという山下

最終日は5バーディノーボギーのラウンド。

「9番の1.5mが一番長いパーパットでした」というように、18ホールショットが安定していた。

「藤田さいきさんと結構練習ラウンドをやらせてもらっていて、さいきさんのスウィングのリズムや距離感を参考にしています。今大会は初日2日間一緒に回れたので、いいイメージで打てていたことが結果につながりました」

TOTOジャパンクラシックを終えた時点でメルセデスランキングが73位。昨年の同ランクが43位で今シーズンを戦っていたが、シード落ちの危機にあった。シーズン後に行われるQTへの出場を覚悟していたという山内。

「QTに行く準備をしていたので、行かなくてよくなったのが一番嬉しいです。来年も1年戦えるのでまた優勝したいです」

今大会の優勝で地元宮崎で行われるリコーカップ(最終戦)の出場権も得た山内。

「エリエールを終えたら練習しに宮崎に帰るつもりだったので、試合に出るために宮崎に帰れるのが嬉しいです。宮崎のファンの方にも喜んでもらえると思います」

宮崎に凱旋して、地元ファンの前で優勝を狙えるチャンスも手にした。

※2024年11月11日15時54分一部修正しました

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