試打&解説はお馴染みの勝又崇之プロ
試打&解説
勝又崇之プロ
専修大学卒業後の08年プロテストでトップ合格。ギアに造詣も深く、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる。現在は東京・上石神井の「GOLFPLACE」でレッスンを行う。
余分なことは一切しない! 誰もが「いい」と言うシャフト
「誰もが一度は打ったことがあるであろう〝青マナ〞。まずは前モデルの『ディアマナ TB』。このモデルから新開発の「♯371レジン」と高性能炭素繊維「MR70」との組み合わせを採用することで、従来では難しいとされていた高いレベルでの弾性率と強度の両立を実現したといいます。打ってみると剛性が高く、無駄な動きがまったくないので、操作性が高く、これが〝青マナ〞人気のひとつの理由です。

キックポイントは中元調子
では、新しい『ディアマナ BB』はどうなのか。同じ〝青マナ〞なので確かに似ています。でも、より全体的にしっかりしているので、さらに余計な動きをしないし、球がねじれず曲がらない。古き良き〝青マナ〞のフィーリングは残しつつ、スウィング中のシャフトのつぶれ感がなくなりました。クセがなく、誰にでも合うシャフトです。アスリートで叩ける人なら、誰もが『いい』と言うはずです。
ラインナップは重量&フレックス違いで21本になる
『63S』、『63X』とスペックを替えて打ち比べてみましたが、振り心地が変わらないのもすごい。切り返しのタイミングが取りやすいのでクイックに打つ人も、ゆっくりの人でも、スウィングのクセやタイミングにかかわらず使えると思います。またヘッドも低スピンのキャロウェイ『パラダイム Aiスモーク ♦♦♦』と、より大慣性モーメントの『パラダイム Aiスモーク MAX』で打ち比べましたが、どちらでもタイミングが合わせやすく、ヘッドを選びません。スペックも豊富なので重さ、フレックスを選べば、誰もが使えるシャフト、それが最新の〝青マナ〞です」(勝又プロ)
Xlink Tech(クロスリンクテック)

シャフトにも記載される「Xlink Tech」がキーテクノロジーに
シャフト素材の原料となるマトリクス樹脂の組成を最適化。強固な「架橋構造(クロスリンク)」を構成することで、従来品に比べ、強度14%、弾性率15%、破断伸度8%まで向上させた。また大慣性モーメントヘッドの挙動を安定させ、理想のインパクトに導く「ニューチップテクノロジー」でシャフト先端部のねじれを最適化し、高いエネルギー効率を実現。
どこが変わった?

写真右が2020年発売「ディアマナ TB」、写真左が今回の新製品「ディアマナ BB」
日本で唯一、原料からの開発・一貫生産を可能としているシャフトメーカーならではの先進材料と開発技術によって、前モデル「ディアマナ TB」は新開発の「#371レジン」、高性能炭素繊維「MR70」を採用。「ディアマナ BB」ではそれら高性能素材の持つポテンシャルを最大限に引き出す「クロスリンクテック」の採用で、さらなる進化を遂げた。
勝又’s 試打インプレッション

「ディアマナ BB」の振り心地を試す勝又プロ
43S 重量/48g
同じ重量帯のフレックス間の重量差、スペックごとのバット径の違いを大幅に減らした、「コンシステントフィールデザイン」。スペックが違っても、フィーリングが似ている。

ディアマナ BB 43(フレックスSR)
53S 重量/53.5g
「桑木志帆プロがこのスペックで初優勝しました。しっかりしていますが、女子プロでも扱える
のは、やはりクセがなく素直なしなりだからでしょう。やさしさすら感じます」

ディアマナ BB 53(フレックスS)
63S 重量/61g
「同じ“青マナ”の系譜なので前作『TB』に似たフィーリングですが、全体的にさらにしっかりした感じで、余計な動きをしない。ボールをつかまえられる人なら、これは飛ぶ」

ディアマナ BB 63(フレックスS)
早くもプロが実戦投入!優勝にも貢献
「インパクトのしっかり感があって、スクエアにヒットしやすい」(藤田寛之)

来年のPGAツアーチャンピオンズに出場が決まった藤田寛之も「ディアマナ BB」使用者
「右に行くのを抑えたいと思って試してみたらすごいハマった」(桑木志帆)
桑木志帆は「ディアマナBB」で6月の資生堂レディース制覇。早くも結果を残している。

成長著しい桑木志帆は「ディアマナ BB」で初優勝を遂げた
PHOTO/Akira Kato、Tadashi Anezaki
THANKS/GOLF PLACE