宮本には2つのエースパターがある。スコッティキャメロンのファントム X11とファントム X5の2本。いずれも36インチの準中尺サイズで、中尺用のキャメロングリップを装着、グリップエンドを少し余らせてグリップして、重さを感じながらゆっくりストロークするところは変わらない。
10月のファンケルクラシック(裾野CC)では〝羽型〟のX11で優勝した。その翌日、太平洋C御殿場でのゴルフイベントでクラブを撮影した時には〝角型〟のX5をバッグに入れていた。
キャメロンの担当者に確認すると、「今はファントム X5とファントム X11を併用しながら、その都度フィーリングやグリーンの質によって決めています。顔の向きやロフト角なども微妙にカスタマイズして使っています」とのこと。この2本を使い分けて、今季のシニアツアーで3勝、平均パット数は30ラウンドして平均1.7236(6位)をマーク。
レギュラー、シニアを問わず、男子ツアーでは長めパターの使用者が増えているが、宮本の準中尺パターはその先駆的存在。パター自体に重さが出て、ヘッドの動きが安定する。
パターも含めて、クラブに求めるのは〝やさしさ〟と〝つかまりの良さ〟で、構えたと時に安心感があるクラブが好み。
若手の時からブリヂストンと契約していて、現在のドライバーはブリヂストンのB2 HTの9.5度。宮本はもともとスピン量が多いタイプで、アゲンストでの飛距離ロスを減らすべくスピン量を抑える狙いで、ロフトを1度立てた実質8.5度で使っている。ツアーAD VFの7Xを挿しているのは、「やさしさを求めた」チョイスとのこと。
3W、5Wはテーラーメイドのステルス PLUSを使用、シャフトはドライバーのVFよりもつかまりの良いツアーAD CQを挿す。
3Uは2019年に発売したホンマのアイアン型UT、TW‐UⅢを愛用。宮本は2013年に発売されたTW‐Uの初代からこのシリーズを気に入ってずっと使い続けている。シャフトはスチールのモーダス³システム3ツアー。4I~PWはブリヂストンのニューモデル241CB。今年の6月頃に同モデルにスイッチ、打感の軟らかさと抜けの良さを高評価している。
ウェッジは52度と58度。どちらもB‐Limited BRM2のフルミルド。このモデルを気に入って、ブリヂストンからニューモデルが出ているが、今のところこのウェッジを使っている。
国内シニアの賞金王を決めた今、宮本の照準は米シニア、PGAツアーチャンピオンズの予選会。最終予選会は12月3日から4日間、アリゾナのTPCスコッツデールで開催される。
1W/ブリヂストン B2 HT(9.5→8.5度)・ツアーAD VF(7X)
3W/・5W/テーラーメイド ステルス PLUS(15・18度)・ツアーAD CQ(7X・8X)
3U/本間 ツアーワールド TW-UⅢ(19度)・N.S.プロモーダス³システム3ツアー(125X)
4I~PW/ブリヂストン 241CB・N.S.プロモーダス³システム3ツアー(125X)
AW・SW/ブリヂストンB-Limited BRM2(52・58度)・N,S.プロモーダス³システム3ツアー(125X)
PT/スコッティキャメロン ファントムX11 or X5(3度)
BALL/ブリヂストン ツアーB XS
※スペックは編集部調べ ※1Wはネック調整で9.5→8.5度 ※スペックとスタッツは11月7日時点
※週刊ゴルフダイジェスト2024年11月26日号より(PHOTO/Joe Yoshikawa、Hiroaki Arihara)
※2024年11月18日13時7分、一部加筆修正しました。