多くのツアープロを担当している橋本コーチによれば「ツアープロでも3週間でパッティングの型が崩れます」と話す。試合間隔が短いことを考慮して「感覚を戻す方法として異なるパターを使うこともある」という。今回は河本力プロに対して行った調整法を教えてもらった。

感覚を戻すためのパターがある

「ツアープロは毎週難解なグリーンと向き合う中でカップインのためにアジャストを繰り返した結果、本来のストロークの型からかけ離れた状態になってしまう。そのため、ツアープロの感覚を戻す解決策のひとつに使うパターの形状を変えて感覚を取り戻してもらう時もあります」と橋本コーチは言う。

中日クラウンズ時の河本力プロを例に解説してもらうと、「フェースの動きが大きくなってしまっていたのを重心が深いパターに変えて修正しました」(橋本)

マレット型は河本プロのストロークと相性抜群のパターだった。しかしツアーセッティングの難解なグリーンによって本来のストロークの型が崩れ、フェースローテーションが乱れて通常よりも打ち出しが右にズレていた。その解決策として中日クラウンズ限定で、重心が深いネオマレット型のパターを投入し感覚をニュートラルに戻した。

画像: 左が中日クラウンズ時(撮影/大澤進二)は型が崩れ修正をかけるために重心が深いパターを使用。右がACNチャンピオンシップゴルフトーナメント時(撮影/有原裕晶)は通常のマレット型に戻っている

左が中日クラウンズ時(撮影/大澤進二)は型が崩れ修正をかけるために重心が深いパターを使用。右がACNチャンピオンシップゴルフトーナメント時(撮影/有原裕晶)は通常のマレット型に戻っている

「自分の理想の状態から外れた時に、悪い癖を消して感覚を戻すために別のパターに持ち換えることは良いことだと思います」(橋本)

自分の悪癖を直すために、体の動きだけでなく道具の変更で取り戻す方法を取ることもある。例えばいつもよりもイン・サイド・アウト軌道になっている時は、重心が深いタイプでフェースが開きすぎないようにする。逆にアウト・サイド・イン軌道になりすぎている時は、フェースが開閉しやすい重心が浅いタイプで修正をかけると良いと橋本コーチ。

今回はツアープロを例にパターの種類でストロークを修正する方法を紹介した。次回は「自分に合った型の決め方」について解説してもらう。

●「レッスンの王様」シリーズ「橋本真和の上級パッティングワールドへ、ようこそ!」は、月刊ゴルフダイジェスト及び、ゴルフダイジェスト公式メールマガジンでもご覧いただけます。下記URLをクリックし、メルマガ購読登録をお願いします。

取材協力/シェパーズゴルフスタジオ

This article is a sponsored article by
''.