「オーソドックスな見た目で操作性に富んだウェッジ」
連載36回目は本試打企画の23回目に掲載されている「スパイグラス」の玉嵜秀人さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はエポン「Tour Wedge type M」がオススメのクラブとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。
工房店主の玉嵜さんがエポン「Tour Wedge type M」の特徴を語る
エポン「Tour Wedge type M」ウェッジに対する玉嵜さんの印象を聞いた。
「エポン『Tour Wedge type M』は、3種類出ている同シリーズの中でも比較的万能なウェッジで、オーソドックスな見た目をしているものを選びました。グース度合やトウの丸みなど、昔からゴルフをされている方に見慣れている形をしていますし、ウェッジ自体がシンプルでクセのない正統派デザインなので、どの年代にも親しみやすいウェッジだと思います」
この『Tour Wedge type M』は良くラウンドをする中~上級者に向いているという玉嵜さん。
「バウンスが12度ありショット時に少し押してくれるような感覚や、フェース後方を少し削ることによって抜けが良く、開いてもバウンスが弾かれにくい仕様だと思っています」
また、フェースの溝にもこだわった点を評価。
「フェースの溝と、周りに筋のような細かい溝が入っています。その効果で水に濡れてしまった時にドロップのような現象が起きにくく、そのような状態でもウェッジ本来のスピン性能を最低限、引き出すことができると思います。打感は軟らかく、感覚的なフィードバックが得られやすいと思います」と打感、形状など、細部にまでにこだわった所も日本ブランドの魅力とのことだ。
エポン「Tour Wedge type M」の印象を堀越プロに聞いた
今回試打するエポン「Tour Wedge type M」を渡すと早速、「これ、顔がとてもバランスよくできていて、とっても構えやすい形をしていますね。ウェッジでの構えやすさというのは、ネックの懐からトウにかけて、上から下へのヒールのラインがとてもバランスよくできていると構えやすく感じます。スクエアに構えても良し、開いても良しで、開いてもどこに振っていけるかのイメージが出やすい印象があります」と堀越プロ。
さらに芝の上からアプローチをすると「また打感も最高ですね。これは良い」と高評価。その理由を聞くと、「芯に当たった時の打感とスピン量、弾道のイメージがしやすいことが特徴です。少し噛み気味に入ってしまってもバウンスが適度に効いていて違和感なく抜けてくれます」とのことだ。
あらゆるシチュエーションで試打を開始 !
①バンカー
▶「開いてそのまま打てるウェッジ」
「砂が多くて柔らかい状態のバンカーで打つと、バウンスがしっかりと効いていて砂に潜り過ぎずに綺麗に抜けていきます。また砂質が硬く、跳ねやすい場所ではフェースをスクエアに構えることで跳ねすぎを防いで打つことができますので、万能なウェッジだと思います。また比較的オーソドックスなソールで自分のやりたいことに素直に反応してくれるので、この1本で様々なシチュエーションから助けてくれそうです」
②花道(20Y)
▶「ウェッジワークが好きな技巧派プレーヤー向け」
「バウンスが12度あり、鋭角な入射角のプレーヤーでも抜けの良さを感じられるはずです。そして打感が非常に軟らかく、柔らかい球、スピンが効いた球も打ちやすい非常に操作性のあるウェッジだと思います。スクエアに構えても開いてもプレーヤーがイメージした弾道が打ちやすいと感じました。イメージがつくりやすいため距離感が安定しやすいですね」(堀越)
総評
「開く、スクエアに構えるなど、とても操作性が高く、プレーヤーの技量に応えてくれるウェッジだと感じました。また、さすがエポンといった見た目や作りの良さ、打感、音など非常にバランス良くできているため、日本ブランドのこだわりを感じました。見た目がとてもシンプルなので、迷わずスッと構えられることも魅力的だと思います。ぜひ皆さんに試していただきたいですね」(堀越プロ)
スパイグラス
今回紹介した玉嵜さんの過去記事はこちら !
住所/東京都目黒区碑文谷5丁目14−16
営業時間/12時~19時
定休日/火曜日
電話番号/03-5724-7236
THANKS/大宮ゴルフコース