ドローやフェード……自身が打ちたい理想の弾道を打つ、もしくは打ち分けるためにおすすめの「左足を踏む方向」で弾道を変える練習法を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

弾道は「左足を踏む方向」で決める

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は軽いフェードヒッターなのですが、できれば少しドロー目で飛ばしたいと思っているんですよ。いろいろとボールをつかまえてドローを打つ方法を試していますが、イマイチうまくいかない。フック系の球が出ても安定しないんですよね。週刊ゴルフダイジェスト11/26号に「クラブ軌道は体の柔軟性で決まる!」という記事がありました。記事では体の柔軟性に合わせた理想の球筋を作る練習方法が紹介されているようです。僕は少し体が硬いのですが、どういう練習をすればドローが打てるのでしょうか?

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2024/11/26号で特集されていた「左足の踏み込み方」で弾道を打ち分ける練習法を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2024/11/26号で特集されていた「左足の踏み込み方」で弾道を打ち分ける練習法を実践!

まずは自分の肩の柔らかさをチェックします。上腕を水平にまで上げて、垂直に立てた前腕をゆっくりと後ろに倒します。その時にどのくらい後ろに前腕が倒れるかで肩の柔らかさがわかるんですね。
ほぼ後ろに倒れない(0度未満)人は肩の可動域がかなり狭いということになります。そして少し後ろに倒れる(0度~15度)人は標準的な肩の可動域。そして15度以上後ろに倒れる人は肩の可動域が広い人ということになります。この可動域によってクラブ軌道が変わるし、球筋の打ち分け方も変わってくるんですね。

画像: (左)ほぼ後ろに倒れない可動域の狭い人(中)少し後ろに倒れる標準的な人(右)15度以上倒れる可動域の広い人(僕は硬いので見本ができていません)

(左)ほぼ後ろに倒れない可動域の狭い人(中)少し後ろに倒れる標準的な人(右)15度以上倒れる可動域の広い人(僕は硬いので見本ができていません)

僕はほんの少しだけ後ろに前腕が倒れるくらいなので、一応標準的な可動域ということになりますが、限りなく可動域が狭い人に近いような気がします。

まず可動域の話は少し置いておいて、最近の球筋の打ち分け方法の話になるのですが、左足を踏む方向で決めるというのが主流になっているそうです。トップから切り返した瞬間、左つま先を踏めばドロー、左かかとを踏めばフェードになるそうなんです。この打ち分け方だと自然とヘッド軌道が変わるので、インパクトでフェースの向きが胸の向きに同調さえしていれば、自然と球筋が変わってくるということなんです。リストを返すような打ち分け方だと曲がり幅のコントロールが難しくなるんですね。

画像: (左)左かかとを踏めばドロー(右)左つま先を踏めばフェード

(左)左かかとを踏めばドロー(右)左つま先を踏めばフェード

そして肩の可動域による打ち分け方の違いですが、一応標準的な可動域の人向けの練習方法を試してみることにします。僕はドローを打ちたいのですが、その場合はトップで右かかと重心にすることが大事ということです。そして切り返しで左足つま先を踏み込んでいくことで、クラブがインサイドから下ろせるようになるということです。この時に腰の開きが遅くなるため、フェースターンも自然と大きくなりドローが打てるようになるんです。

実際にやってみると……

記事では足のどこを踏み込んでいるかがわかりやすい「パワーシフト」という練習器具を使っていますが、僕は持っていないので少し大げさにかかとやつま先を踏み込む意識でやってみます。

まずトップでは少し右のつま先が浮くくらいかかとに重心をかけて、切り返しで思い切って左つま先を踏み込んでいきます。

やってみると、右かかと重心のトップになることで、体の右側にクラブを下ろす「ふところ」ができて、自然とクラブがインサイドから下りやすくなりますね。左つま先に踏み込むことで、クラブが縦に上がっていきボールがつかまりやすくなります。

画像: トップで右かかと重心になり、インパクトでは真ん中重心、クラブは縦に抜けていく

トップで右かかと重心になり、インパクトでは真ん中重心、クラブは縦に抜けていく

ただ、最初はどのくらい右かかとに乗るのかとか、左つま先の踏み込み具合がわからず、ミートが難しかったです。右かかとに乗った時に上体まで後ろに動いてしまうとダメですね。前傾角はしっかりとキープしながら右かかとを踏み込むのが大事です。そして左つま先に踏み込むのも、一緒に体が突っ込んでしまってはクラブが外から入りやすくなるので意味がありません。左つま先に乗っていくのではなく、あくまでも踏み込むだけということのようで、切り返しではかかと重心のままで、インパクトの時は左に乗るのではなく、真ん中重心がいいようです。胸の向きとクラブが同調する意識で振ってやると、上手くボールがつかまります。

画像: (左)トップで体が伸び上がってしまってはダメ(右)左つま先に踏み込む時に上体が突っ込んではダメ

(左)トップで体が伸び上がってしまってはダメ(右)左つま先に踏み込む時に上体が突っ込んではダメ

逆にフック癖がある人がフェードが打ちたい時にはトップで右つま先重心にするそうです。そして切り返しで左かかとを踏み込むと、左腰の回転がアップするのでフェースの返り過ぎを防ぐことができるということです。

これもやってみましたが、なんか普段の僕のスウィングって結構こんな感じかもと思いました(笑)。なので、この振り方はあまり違和感がありません。クラブ軌道は少しアウトから入るような感じになり、しっかりと左に振っていけるのでフェード系の球が打ちやすくなりますね。

画像: トップで右つま先重心になり、インパクトでは真ん中重心、クラブは横に抜けていく

トップで右つま先重心になり、インパクトでは真ん中重心、クラブは横に抜けていく

これも左かかとに踏み込むときに上体が一緒に起きてしまうとフェースが開いたりしてミート率が下がってしまうので、しっかりと前傾角をキープしたいです。切り返しの時はつま先重心のまま、インパクトでは真ん中重心が理想なので、左かかとに踏み込んでも突っ込んでしまわないようにすることが大事です。

今回、足の踏み込みで球筋を打ち分ける練習方法を試してみましたが、無理にリストターンなどをしなくてすむので、極端に曲がってしまうような球が出にくくなると思います。もちろん、結構練習しないと身につかないとは思いますが、なかなかいい練習方法だと思いました。アイアンでもやってみたのですが、トップでの右足の重心位置を意識するだけで、結構スウィング軌道が変わるので、これはラウンドでもかなり使えそうだなと思いました。ぜひみなさんも試してみてください。

僕が試したのは肩の可動域が標準的な人向けの練習方法でしたが、可動域が狭い人や広い人でも役にたつ練習だと思います。記事には他にも可動域別の練習方法が載っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

バックナンバーはこちらから

「気になる」が満載!『週刊ゴルフダイジェスト』の記事は「Myゴルフダイジェスト」で!

This article is a sponsored article by
''.