HONMAの匠が紡ぎ出す、かっこよく、構えやすい“顔”
若かりし頃に一緒にゴルフを始めた友人。彼にはブレないことがある。それは〝アイアンはHONMA〞だということ。
彼の初HONMAは「PP-737」というマッスルバック。この顔と打感の虜になり、HONMAを5代乗り継いでいる。そこまで魅了される理由はどこにあるのか。
「アイアンは構えて、〝かっこいいね〞、〝なんか構えやすいね〞、この第一印象があって初めて〝打ってみたい〞という気持ちになる。それを実現するのが、酒田工場(山形県)の匠たちです」(同社製品開発本部ディレクター・佐藤巧氏)
アイアンのスタイルは変われど、トウやヒールの高さ、ネックとのつながり、トップブレードの厚みなどの絶妙なバランスを持つ伝統の形状は、匠たちがモックを作り、それを忠実に再現して出来上がる。
そして打感。
「打感は素材や製法もさることながら、打点裏の厚みが大事。球の力強さにもつながります」(佐藤氏)

ボディは軟鉄鍛造、フェースはLカップ(#5~#8)構造で、高い反発性能と寛容性を両立したモデル。ミドルアイアンはPx、ショートアイアンはVxというコンビネーションで使う女子プロも増えている(#7ロフト:30度)
くだんの彼が今回狙いを定めたのは、新しいT//WORLDの『Px』。形状は上位モデルのVxと近く、HONMA伝統の顔の良さが際立つ。そしてLカップフェースが反発性能の向上と、深重心化にも寄与するため寛容性が増す。打感はと言えば、佐藤氏の説明通り打点裏に厚みを設け、さらにはバックフェースのエンブレムによって余計な振動を吸収し、心地よい。
複合ボディのPx同様、中空のHxも顔と打感に妥協はない。一体鍛造のTOUR V、Vxにおいては言うに及ばず。アイアンの顔と打感にうるさい御仁は、要注目のシリーズだ。

フェースの打点裏が厚く、打感が向上。また後方に重量を持たせた独自のLカップ形状により深重心化を実現。打感、反発性、寛容性、球の上がりやすさなどを備える欲張りなモデルだ
TOUR V、Vx、Px、Hx、幅広いゴルファーをカバーする4つのモデル
4モデルとも“カッコよさ”、“寛容性”、“飛距離性能”を求めて再構築。TOUR Vはハーフキャビティ。マッスルバックより少し寛容性が欲しい人に(#7・32度)。Vxは女子プロにも高い人気を誇る(#7・30度)。Pxは飛び、打感、寛容性を高次元で融合(#7・30度)。Hxは中空。反発性能が高い飛ばせるアイアンだ(#7・28度)。
TOUR V

TOUR V(#7:32度)
VX

Vx(#7:30度)
Px

Px(#7:30度)
Hx

Hx(#7:28度)
PHOTO/Takanori Miki