かつては連日多くの新婚さんが押し寄せ、会社の慰安旅行などの団体も押し寄せた熱海。その後、観光客は激減し、一時衰退するも、都心から新幹線で45分と日帰りも可能なことから、近年は人気が回復し活気を取り戻している。「週刊ゴルフダイジェスト」の12月3日号では、そんな熱海のゴルフ旅を紹介している。みんなのゴルフダイジェストでは、一部抜粋してお届けしよう。

人口約3万3000人、静岡県最東部歴史ある温泉とゴルフ場を満喫

画像: 東海道本線が開通するまで小田原熱海間は小型の蒸気機関車が走っていた。現在は熱海駅前に展示されている。

東海道本線が開通するまで小田原熱海間は小型の蒸気機関車が走っていた。現在は熱海駅前に展示されている。

熱海始まり物語

奈良時代の万巻上人が、漁民の「海中から湧く熱湯のため魚が取れない」という訴えを受け薬師如来に祈願したことで「湯」を山里に移したというのが現在の源泉だと伝えられている。

画像: 熱海温泉沸騰之図 重田吉兵衛による木版の温泉案内

熱海温泉沸騰之図 重田吉兵衛による木版の温泉案内

熱海の語源は不明だが、10世紀の辞書「和名類聚抄」に「直美郷」とあり、それ以前から「直美」「阿多美」「安多美」とも表記されていたという。

日本三大古泉 横穴式源泉走り湯 1300年前に発見された奥行き5メートルの横穴式源泉で、約70度の湯が毎分約170リットル湧出している。源実朝は「伊豆の国 山の南に出づる湯の 早きは神のしるしなりけり」とうたった。

鎌倉時代の「曾我物語」には御家人で武将だった和田義盛の一行が1193年に「伊豆安多美」を訪れたという記述がある。同時代の「吾妻鏡」にも「伊豆国阿多美郷」の表記がある。1297年には鎌倉幕府の第9代執権を務めた北条貞時が走湯山宛に「走湯山坊ならびに熱海郷」と記述した文書を送っている。走湯山は現在の伊豆山地区のことだ。

画像: 熱海七湯 大湯間欠泉 自噴泉で昼夜6回、湯と蒸気を噴き出し地面が揺れるほどだったが、1923年には止まってしまった。1968年熱海市の文化財として保存された。

熱海七湯 大湯間欠泉 自噴泉で昼夜6回、湯と蒸気を噴き出し地面が揺れるほどだったが、1923年には止まってしまった。1968年熱海市の文化財として保存された。

1597年に名を伏せて逗留し、初めて入湯した徳川家康は後にも訪れており、江戸時代になると徳川幕府の天領になったことで多くの大名などが訪れ、江戸中期からは庶民の湯治場になっていった。現在、源泉の数は500以上、平均温度約63度、総湧出量毎分約1万6600リットルの規模を誇り、日本を代表する温泉保養地でもある。

人力による豆相人車鉄道が1895年に熱海と吉浜、翌年には熱海〜小田原間で開通。6人乗りで車夫2〜3人で押し、1日6往復し片道4時間もかかった。1907年に蒸気機関車による軽便鉄道になった。

樹齢2000年超、楠の大木には圧倒される

・來宮神社 熱海市西山町43-1

画像: 征夷大将軍坂上田村麻呂が戦の勝利を祈願した神社。

征夷大将軍坂上田村麻呂が戦の勝利を祈願した神社。

平安初期、征夷大将軍坂上田村麻呂が戦の勝利を祈願した神社で、全国にある來宮神社44社の総社となっている。

社殿の裏にある樹齢2000年以上とされる大楠は国指定天然記念物で全国2位の巨樹として認定されている。幹回りは24メートルもあり幹を1周すると1年寿命が延びるとされる。

画像: 樹齢2000年超、楠の大木には圧倒される

熱海ゴルフなら外せない! “熱海の宝石”と謳われる「熱海ゴルフ俱楽部」

画像: 熱海市伊豆山1171 0557- 81- 6000/開場/1939年○設計/赤星四郎○9H・2233Y(A)、2234Y(B)・P33

熱海市伊豆山1171 0557- 81- 6000開場/1939年○設計/赤星四郎○9H・2233Y(A)、2234Y(B)・P33

標高300メートルに位置し、コース内から相模湾、初島、大島などが眺望できその雄大さは心を和ませてくれる。コース設計は日本のゴルフ草創期に活躍した赤星四郎によるもので戦略性に富んだ9ホールだ。なかでも7番、8番ホールは豪快で難易度も高く印象深い。ホテルが併設され温泉もあるのは嬉しい。

取材・撮影/吉川丈雄(特別編集委員)
※週刊ゴルフダイジェスト12月3日号「晩秋の熱海ゴルフ旅」から一部抜粋

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今回は熱海ゴルフ倶楽部の歴史、そしてその近辺にまつわる歴史を紹介しました。続く後編では、西熱海ゴルフコース近くのオーシャンビューが可能な熱海後楽園の紹介や、伊豆大島リゾートゴルフクラブのおすすめ宿泊施設や熱海名物スイーツなど、訪れたくなるようなアトラクションが盛りだくさん! 続きは週刊ゴルフダイジェスト12月3日号、またはMyゴルフダイジェストにて掲載中!

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