本日発売の2025年1月号「月刊ゴルフダイジェスト」では、1番止まるウェッジを検証する5回目の「S-1グランプリ」を掲載。昨年はロイヤルコレクションが優勝を飾ったが、第5回目のNo.1に輝くのはどのモデルか!? 白熱のスピン祭りをみんゴル読者にもお届けしよう。

試打者紹介

画像: 堀口宜篤コーチ

堀口宜篤コーチ

堀口宜篤コーチ

アメリカで世界最先端のゴルフ理論を学び、帰国後にPGSTを主宰する。

画像: 伊藤せなプロ

伊藤せなプロ

伊藤せなプロ

ハワイ出身。ヘッドをシャロー気味に入れて、高めのアプローチを打つドラコンプロ。

同モデルのソール違いが多くラインナップ!

今年の「S-1グランプリ」に参戦したウェッジは、同じモデルのロフト56度でも、ソールのグラインド違いが多く見られる。大きく分けると3タイプで、多様なライや打ち方にマッチする「スタンダード型」、大きくグラインドされてフェースを開きやすい「三日月型やローバウンス系」、ヘッドの入り方がアバウトでもソールが滑ってくれる「ワイド型やハイバウンス系」。予選でテスターを務める堀口コーチはこう述べる。

「とくにグリーン周りはシビアなライが多いので、ウェッジにおいてソール選びが肝になります。ソールの抜けがいいほうが、球がフェースに乗るぶんスピンはかかりますが、ひと口に“抜けがいい”といっても打ち方との相性があります。例えば、ヘッドを上から鋭角に入れる人は、バウンスが大きめのほうが刺さったり潜ったりすることを防げるし、緩やかに入れる人は、バウンスが少なめのほうが地面に弾かれにくい。その人にとってちょうどよく抜けるソールを選ぶことが、スピンにつながるでしょう」

もはや「ソール違いはモデル違い」と言えそうだ!

エントリー基準

①ロフトは56度(56度がないモデルは立てるか寝かせてもらった)
②全国のゴルフショップで買える量販モデル

23モデル紹介!

画像: キャロウェイ「オーパス(S)」、キャロウェイ「オーパス(W)」、キャロウェイ「オ-パス プラチナム(S)」

キャロウェイ「オーパス(S)」、キャロウェイ「オーパス(W)」、キャロウェイ「オ-パス プラチナム(S)」

画像: キャロウェイ「オ-パス プラチナム(S)」、クリーブランド「RTX FULL-FACE2」、クリーブランド「CVX2 ZIPCORE」

キャロウェイ「オ-パス プラチナム(S)」、クリーブランド「RTX FULL-FACE2」、クリーブランド「CVX2 ZIPCORE」

画像: クリーブランド「RTX DEEP FORGED2」、クリーブランド「スマートソールFULL-FACE」、テーラーメイド「MG4 LB」

クリーブランド「RTX DEEP FORGED2」、クリーブランド「スマートソールFULL-FACE」、テーラーメイド「MG4 LB」

画像: テーラーメイド「MG4 SB」、テーラーメイド「MG4 HB」、ピンゴルフ「s159(E)」

テーラーメイド「MG4 SB」、テーラーメイド「MG4 HB」、ピンゴルフ「s159(E)」

画像: ピンゴルフ「s159(H)」、ピンゴルフ「s159(S)」、ピンゴルフ「s159(W)」

ピンゴルフ「s159(H)」、ピンゴルフ「s159(S)」、ピンゴルフ「s159(W)」

画像: フォーティーン「FRZ(S)」、フォーティーン「FRZ(H)」、ブリヂストン「BITING SPIN(A)」

フォーティーン「FRZ(S)」、フォーティーン「FRZ(H)」、ブリヂストン「BITING SPIN(A)」

画像: ブリヂストン「BITING SPIN(M)」、本間ゴルフ「TW-W クロム」、本間ゴルフ「TW-W カッパー」

ブリヂストン「BITING SPIN(M)」、本間ゴルフ「TW-W クロム」、本間ゴルフ「TW-W カッパー」

画像: ヤマハ「RMX VD」、ヨネックス「EZONE W501」

ヤマハ「RMX VD」、ヨネックス「EZONE W501」

23➡16 ベスト16の結果は!?

予選ラウンドのルール

画像: GCクワッドとタイトリスト「PRO V1」を使用し、室内で40ヤードを計測

GCクワッドとタイトリスト「PRO V1」を使用し、室内で40ヤードを計測

①計測器はGCクワッド、ボールはPRO V1を使用
ハイスピードカメラを内蔵した測定器と、世界中のゴルファーから信頼されるボールを使う。

②インドア練習場で40Y計測
足場がフラットな人工マットから、無風かつ同じ環境で球を打てるインドアレンジが舞台に。

③打ち方は統一
テスターがそれぞれの打ち方で統一し、1球ごとにデータを計測した。ロブショットはNG。

画像: スピン量が多い順にランキング(データはベスト3球の平均値を取ったもの)

スピン量が多い順にランキング(データはベスト3球の平均値を取ったもの)

ローバウンスと幅広ソールが大健闘!

バウンス違いの2本(SB、LB)がベスト16入りした「MG4」(テーラーメイド)。2本ともに平均スピン量は8000台半ばを出したが、ローバウンスの「LB」が少し上回った。とりわけ堀口コーチは、9000回転近くのスピン量をたたき出す。

「SBもHBもボールの“乗り感”はいいですが、とくに『LB』は食い付きがスゴい。バウンスが少ないし、ソールに細かいグラインドがあって抜けやすく、ボールの“赤道下”に刃先を入れてスピンをかけられます」

テーラーメイドの「LB」と「SB」どっちがスピン入る?

「入射角が緩やかな僕はLBのほうがスピンが入るね」(堀口)

画像: テーラーメイド対決は「LB」が優勢!?

テーラーメイド対決は「LB」が優勢!?

「SB(スタンダードバウンス)」と「LB(ローバウンス)」の2本が決勝トーナメントへ進んだ「MG4」。「インサイドからシャロー気味に入れてスピンをかけるタイプなので、ローバウンス系が大好物(笑)。とくに『LB』は、抜けがバツグンです」(堀口)

一方で伊藤プロは、キャロウェイ「オーパス」の(W)や(S)といった、ソール幅が広めのウェッジでハイスピンをマーク。

幅広ソールが大活躍!

「前に進む力が強くてヘッドが加速します」(伊藤)

画像: 伊藤プロは幅広ソールと相性◎

伊藤プロは幅広ソールと相性◎

伊藤プロが好記録を出したウェッジは、ワイドソール系が目立った。

「ソール幅が広くても、前方や後方が落とされていたりすると突っかかりません。むしろ接地してからスッと前に滑る感じがして、スピンがかかりました」

大混戦の予選ラウンドが幕を閉じた。

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決勝の舞台は東名カントリークラブへ! 予選の順位によって、1位と16位、2位 と15位、3位と14位というように、たすき掛けで対戦カードを組み、4ブロックに分かれて勝ち抜き戦を行う。気になるその結果は2025年1月号の「月刊ゴルフダイジェスト」とMyゴルフダイジェストに掲載中!

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文/新井田聡
写真/姉崎正、有原裕晶、野村知也
撮影協力/エンジョイゴルフ&スポーツ

※月刊ゴルフダイジェスト2025年1月号「S-1 グランプリ 一番“止まる”ウェッジ決定戦!」より一部抜粋

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