地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

「正確性、飛距離を両立させたクラブ」

連載37回目は本試打企画の17回目に掲載されている「Field golf」の中野寿男さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はロッディオ「HYBRID UT U3」がオススメのクラブとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。

工房店主の中野さんがロッディオ「HYBRID UT U3」の特徴を語る

ロッディオ「HYBRID UT U3」ユーティリティに対する印象を聞くと、「今回おすすめするユーティリティは、独自のチューニング構造と飛距離性能でたくさんのお客様に支持されていて、ずっと使って頂いている方が多いクラブです」とField golf店主の中野さんは語る。

画像: 中野さんがオススメするロッディオ「HYBRID UT U3」

中野さんがオススメするロッディオ「HYBRID UT U3」

「ロフトは21度と、一見フェース面があまり見えず、難しいクラブという印象を抱きがちなロフト角ですが、実際に打っていただくと球が簡単に上がってくれて、キャリーが楽に出せるようなクラブになっています。またシャフトの『バシレウス』は先がやや走る先調子系のシャフトで球をつかまえやすく、ヘッドが走りボールを楽に上げてくれるようなシャフトです。今回の組み合わせはユーティリティの正確性、そしてロングアイアンに代わる十分な飛距離を実現できるように組んでみました」とユーティリティ、ロングアイアンの良い所を抽出したような仕上がりだ。また工房店主の中野さんもハーフベスト31を出すほどの実力者。

「実際にラウンドで使用すると高弾道でグリーン上で止まるような球が打ちやすいですし、逆にティーショットではスピンが若干減り、低スピンで飛距離を稼ぐことができます。また可変ホーゼルでロフト、ライ角の調整、ソール下のウェイト調整で球のつかまりや出球の高さ、スピン量もお客様の好みに合わせることができるので、使う人を選ばない所も魅力だと思います」とカスタム性の高さを教えてくれた。

ロッディオ「HYBRID UT U3」の印象を堀越プロに聞いた

「今回試打するロッディオ『HYBRID UT U3』は、重心距離がやや長く、オートマチックに打てるクラブだと思います。見た目はシンプルでカッコよく、ソールにはドライバーと同様に3カ所のウェイト調整が可能なので、自身のスウィングに合わせて調整することができるカスタム性のあるユーティリティですね」と堀越プロ。

早速芝の上から試打を開始。

「ロフト角は21度と、平均的な3番アイアンのロフトですが球も上がりやすく飛距離も出てくれるクラブだと思います。一見ロフトの立ったクラブは難しいイメージを抱きがちですが、21度のヘッドに、先が走ってボールを拾ってくれるようなシャフトを組み合わせることによって、つかまり感と高打出しを実現しているクラブだと感じました。距離が欲しい場面でもとても有効なクラブですね」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

あらゆるシチュエーションで試打を開始 !

①フェアウェイ・ラフから試打

画像: フェアウェイ・ラフから試打

フェアウェイ・ラフから試打

「飛距離性能に特化したユーティリティ」

「実際に打ってみると抜けがとても良く、そして低ロフトの難しさを感じさせないクラブです。やや低スピン気味の強い球を打てるので、アゲンストでも飛距離のロスを抑えることができると思います。ユーティリティでは嫌なライからグリーン周りに運ぶことが多いと思いますので、シャフトのつかまり感とヘッドの低スピンが助け合い、飛距離と方向性のバランスが取れているクラブだと思います」

5球の平均値

●キャリー/184.8Y
●総飛距離/202.2Y
●スピン量/3430rpm
●落下角/40.6度

ヘッドスピード42m/s前後で試打

「21度のロフトではおしなべて3000回転以上出てくれると理想なのですが、計測してみると理想のスピン量は確保できています。高初速、低スピン、高打出しという飛びの3要素がしっかりと出ていますし、ミスヒットにも強いため距離感がつかみやすいクラブという印象を抱きました。長いパー3では190ヤード前後もありますので、安定した距離を打てるこのクラブは、グリーンを狙える武器になると思います」(堀越)

総評

画像: 「ミスヒットに強く、飛びの3要素もしっかりクリアしているクラブですね」(堀越プロ)

「ミスヒットに強く、飛びの3要素もしっかりクリアしているクラブですね」(堀越プロ)

「『HYBRID UT U3』×『バシレウス 70S』はミスヒットに強く、低スピンのヘッドと、先が走ってボールをつかまえやすいシャフトで飛距離と方向性を両立したクラブでした。またソールのスリットや個々の悩みを解決するウェイト調整など、こだわりのつまったクラブだと感じました。3番アイアンの距離を楽に打ちたい方などにおすすめできる1本だと思います」(堀越プロ)

THANKS/クレアゴルフフィールド

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