しっかり振り切るためのポイントは?
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ドライバーショットは飛ばしたいと常々思っているのですが、なかなかそうはいきませんよね。気持ちよく振り切れて、当たったー!なんてのは1ラウンドに1回あるかないかくらいです。週刊ゴルフダイジェスト12/3号に「ボクらに必要なのは振り切り力!」という記事がありました。そこには振り切ることで飛距離が伸びるし、歳を取っても飛ばせるので、ゴルフ寿命が延びるということが書いてあります。これは試さないわけにはいきません!
この記事では中井学プロと海老原清治プロが解説してくれているのですが、ゴルフ寿命が伸びるという海老原プロのレッスンを試してみることにします。海老原プロといえば、75歳となった今もめちゃくちゃ振り切って飛距離も出ています。テレビ番組とかで海老原プロのスウィングを見ながら、どうやったらあんなに気持ちよく振り切れるんだろう? と思っていたんですよね。
海老原プロによると、やはり手や腕でボールに当てに行こうとする動きは絶対にダメということです。また、振り切ると言っても、これまた手や腕で振り切ろうとしてもダメで、体全体を目いっぱい使って、体を回して振り切ることが大事だそうです。体のどこかを止めて振っていくイメージだと、しっかり振り切れないし、フォローも小さくなってしまいます。
体で振り切るために大事なことは、まず大きなバックスウィング。背中やお尻が目標方向を向くくらい、しっかり体を回していくそうです。その時に意識するのは、体の右サイドで引っ張って体を回すこと。右サイドの肩、わき腹、お尻で引っ張って回していくことで、大きなバックスウィングができるそうです。左サイドを押し込んでいくようにバックスウィングするのでは大きく回れないということです。
やってみましたが、確かに左サイドを押し込むよりも、右サイドで引っ張る方が回転は大きくなりますね。思い切って肩、わき腹、お尻を後ろに引っ張る意識だと自分の予想よりも回るので驚きました。
そして切り返しからフォローでは体の左サイドで引っ張って体を回していきます。体の右サイドで打ちに行くアマチュアは多いそうですが、それでは気持ちよく振り切れません。バックスウィングの時と同じように肩、わき腹、お尻で引っ張るように回ります。慣れてくれば、できるだけ素早くできるといいと海老原プロは言っています。
この時に注意することは、絶対に体が左に流れたり、突っ込んだりしないこと。そうなると体がうまく回せません。インパクトからフォローは右ウェイトで、常にボールの右側にいることが大事です。そのために海老原プロは構えた時からスウィング中、ボールの右側を見るようにしてクラブを振っているそうです。それを意識していると頭のあたりが回転の支点になって、体がうまく回ってくれるそうです。
実際に試してみると……
これらを踏まえて、実際にボールを打ってみました。とにかく右サイドで引っ張ってバックスウィングして、切り返しからは左サイドで引っ張ってフォローまで振り抜きます。その時にボールの右側を見ながら、体が左に流れないように注意しながら打ちます。
最初はいつもよりも体が大きく動いているので、うまくミートできませんでした。ただ、ここでミートできるように手や腕で合わせに行っては意味がありません。なので、とにかく頭が支点になるイメージで回転します。
10球ほど打っていると、まあまあの当たりが出るようになってきました。ヘッドスピードは少しだけいつもより速くなっているようで、ボール初速も速いです。やはりここまで振り切れれば、飛距離は伸びそうな感じがします。この回転をもっと速くすることができれば、飛距離もさらに伸びると思うので、練習でどんどん速く回転できるようにしていくといいんでしょうね。
ボールを右から見たままスウィングするというのも左に突っ込まないためにはとてもいい方法だと思います。そのまま右足体重でインパクトして、右に乗ったままフォローを迎えると大きなフォローになりますね。右足体重のフィニッシュはカッコよくないですが、体が硬い人には飛ばしやすい形なんじゃないかと思いました。
最後に海老原プロがゴルフ寿命を伸ばすために家でもできる体操を教えてくれています。それは壁を背中側にして立ち、体を回して両手を壁に付ける体操。特に50歳以上のゴルファーは年々体が硬くなっていきますから、この体操で体が回るようにしておくことが大事です。
やってみましたが、両手をペタッと壁に付けることはなかなか難しいです。かなり肩甲骨あたりが張る感じで痛いです。毎日ちょっとずつでも続けて、しっかりと回る体をキープしたいもんです。ぜひみなさんも、思い切って体を回して、しっかりと振り切るスウィングをしてください。