先月、福島市の本庁勤務の20代女性職員が病気休暇中にもかかわらず、県外のゴルフ大会に出場。大会の結果が新聞に掲載され、その女性職員が好成績を収めたことで名前が載って発覚。それが明るみになり、戒告の懲戒処分になった。

公務員の病気休暇制度に対する市民からの信用を失墜させるものとして、福島市の木幡市長は「職員の軽率な行動で市政に対する信頼を損ない心からお詫びする。職員に対し、責任を持った行動を取るよう促し、市民の皆さまの信頼回復に努めてまいります」とコメントを出した。このニュースは瞬く間にインターネット上で話題になり、多くの書き込みがメディアに寄せられた。

「絶対に許せない」「給料をもらいながら病欠中にゴルフをするなんてけしからん」「こりゃあ懲戒免職だ!」などなど、当然ながら批判の嵐。確かに一般の人、しかも福島市民からすれば怒るのも当然だ。

画像: 本人が反省しているということで、福島市としての懲戒処分は戒告。つまりは厳重注意にとどまった。(撮影/岩井基剛)

本人が反省しているということで、福島市としての懲戒処分は戒告。つまりは厳重注意にとどまった。(撮影/岩井基剛)

一方で「精神的な疾患にゴルフはうってつけ」「気持ちはわかる」などゴルフ好きな側面からの書き込みもチラホラ……。病名は明らかになっていないが、もし精神的な疾患ならば競技ゴルフに没頭することで、症状が緩和することもあるかもしれない。そしてこれがマラソン大会だったら大きな問題にならなかったのではないか、と推測する人もいた。

このニュースについて多くの競技に出ているトップアマたちにも話を聞いてみた。「もちろん問題だけど、20代女性でそれだけゴルフ熱が高いのは少しうれしいかも」(埼玉在住の52歳トップアマ)。「名前が出 るということは好成績だったはず。休み中ずっと練習していたのかも。それもある意味すごい」(茨城在住の61歳競技経験者)。

たしかに病気休暇中に競技に出るとは女性職員のゴルフ愛は相当強いように感じる。しかし公務員に限らず療養期間中はやっぱり避けるべきだ。今後は療養明けに有給をしっかり取って万全の体勢で競技に臨んでもらいたい。

※「週刊ゴルフダイジェスト」2024年12月24日号「バックナイン 福島市の職員ゴルフ問題」より

関連記事はこちらから

This article is a sponsored article by
''.