PGAツアーは2019年に初めて「ZOZOチャンピオンシップ」として日本で開催された。同年第1回大会ではタイガー・ウッズが優勝し、21年3回大会では松山英樹が母国での優勝を飾った。しかし、今年で6年契約を満了となり、日本開催が継続されるか注目が集まっていた。
新規大会”Baycurrent Classic(ベイカレントクラシック)”の開催地として選ばれたのは、1960年設立された、36ホール(東コース・西コース)を有する神奈川県横浜市にある横浜カントリークラブ。起伏のあるフェアウェイや密集した松林が特徴のコースだ。
スポンサー契約を締結した株式会社ベイカレントは、2023年からZOZOチャンピオンシップの協賛パートナーとしても名前を連ねていた。
同社の阿部義之・代表取締役社長は「飽くなき挑戦を続ける世界のトッププレーヤーに活躍の場を提供し、それを支え続けるPGAツアーの価値観と、当社が掲げる『Beyond the Edge(変化の一番先に立ち、次への扉をともに開く)』、この2つは非常に近しいものと考えています。日本、アジア全域におけるプロゴルフ界の成長と発展に深く貢献できることを大変うれしく思っています。タイトルスポンサーとして大会を支援するにとどまらず、選手やファンの皆様のために、より良い体験をご提供することを目指しています」とコメント。
会見に登壇したPGAツアーアジア最多優勝を誇る松山英樹は、「(日本でのPGA大会が)どうなるのか心配していたので、ベイカレントさんには手を挙げていただいて感謝しています。日本でやるPGAツアーというのは、これからゴルフを頑張っていこうとするジュニアの子たちにもすごく影響のある大会ですし、ぼくも日本人ですので、(日本開催)もう一度勝ちたい気持ちもあります。日本開催が新たに決まって本当にうれしく思っています」と語る。
開催ゴルフ場である横浜CCについては、「プライベートで何度もラウンドしたことがあるゴルフ場です。特にグリーン周りに特徴があり、傾斜が強く、そして速い。13、14フィートくらいでしょうか。『ピンをどこにきるのかな』とも思います。ベイカレント・クラシック大会では20アンダーはいくかもしれませんね。それほどPGAツアーの選手というのはレベルが高い」と新たな大会に期待を寄せた。
また、来季からPGAツアーに参戦することが確定している星野陸也は、「ZOZOチャンピオンシップが今年で終わってとても残念でしたけど、この新規大会が決まり、世界の舞台に参加できるチャンスが増えて、とても嬉しく思っています。横浜CCは日本人選手にとって、地の利のあるコース。全力で頑張りたい」と語ってくれた。
来秋に開催予定のPGAツアー新規大会「ベイカレントクラシック」。いまから開催が待ちどうしい。