その人が持つ最大の飛距離を引き出すためには、しっかりとフェースをローテーションさせ、フェースを返して打つ必要があると、小池プロは言う。ただ、そのとき、手先の力でフェースを返すのではなく、自然にフェースが返ることが大切だというのだが……。
画像: 「プロみたいに自然にヘッドが返るコツ」
【小池丈晴の「いつでも、まっすぐ250ヤード!」#6】

小池丈晴(こいけたけはる)

日大ゴルフ部にて、小達敏昭らとともにレギュラーとして活躍後、プロ転向。内藤雄士、デビッド・レッドベター、ジム・マクリーンらに指導を受ける。群馬の『おおたスポーツ学校』などで25年ジュニアの強化育成に携わり、現在は小達敏昭銀座ゴルフクリニックにてインストラクターを務める。

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真っすぐ立ってクラブを左右に揺らしてみる

プロはみな、フェースは自分の力で返すものではなく、自然に返るものだという。しかし、アベレージゴルファーには、なかなかこの感覚がわからない。どうしたらフェースが勝手に返るスウィングを身につけることができるのだろう?

「では、写真のように、真っすぐ立った状態でクラブを体の正面に構えてください。このとき、クラブをできる限りゆるゆるに持つことが大切ですよ。この構えができたら、腕と手を体の正面に固定したまま、クラブを左右に揺らすんです」(小池)

画像: 手を体の正面にキープしたまま、車のワイパーのようにクラブを左右に揺らす

手を体の正面にキープしたまま、車のワイパーのようにクラブを左右に揺らす

クラブを揺らすときには、手を左右に動かしてはいけない。手は体の正面にキープして、クラブをゆるゆるに持っているだけ。足踏みをしながら体の重心を小刻みに動かし、車のワイパーのような動きをイメージして、クラブを左右に揺らすのだ。始めは小さな振り幅でクラブを揺らし、徐々に振り幅を大きくしていこう。

画像: クラブが水平になるまで振り幅を大きくしていくと、クラブが右に倒れたときにはフェースが空を向き、左に倒れたときはフェースが地面を向くのがわかる

クラブが水平になるまで振り幅を大きくしていくと、クラブが右に倒れたときにはフェースが空を向き、左に倒れたときはフェースが地面を向くのがわかる

「すると、クラブが右に倒れたときにはフェースが空を向き、クラブが左に倒れたときにはフェースが地面を向くのがわかると思います。これが、フェースがローテーションしてフェースが返るという感覚なのです」(小池)

大事なのは、手と腕を体の正面にキープし、クラブをできる限りゆるゆるに持って揺らすこと。それができれば、シャフト軸を中心にヘッドが左右に回転する。その結果、クラブを右に揺らせばフェースが開き、左に揺らせばフェースが閉じて、フェースは勝手にローテーションするのである。

ゆるゆるグリップで連続素振りをしよう

「ここまでの動きができるようになったら、アドレスした状態で同じことをすればいいんです。使用クラブは何でも構いません。いつもどおりにアドレスしたら、手と腕を体の正面に固定したまま、クラブをできるだけゆるゆるに持って、左右に連続で揺らしてください」(小池)

このときも小さな振り幅から始め、徐々に振り幅を大きくして、腰から腰くらいの振り幅を連続して行う。すると、バックスウィングでもフォローでも、シャフトが地面と平行になったあたりで、トウが真上を向くのがわかるはず。これこそが、フェースローテーションが行われ、フェースが勝手に返るという感覚なのである。

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「とにかく大切なのは、クラブを強く握らないことです。強く握った瞬間に、手首が自然に動かなくなってしまいますからね。クラブを持つ力は、できる限りゆるゆる。買い物のビニール袋を指先に引っかけて持つくらいの感覚でいいと思います」(小池)

もうひとつ大切なのは、クラブの動きに手首が動かされるのを嫌がらないことだと、小池プロは言う。手首は完全にフリーにしておいて、体の重心でクラブを揺らす。それができれば、フェースローテーションというのは勝手に発生するようになるのだ。

「あとは、連続素振りをしながら、どんどん振り幅を大きくしていけば、自然にフェースが返るスウィングが身についてきます。ただ、素振りではいい動きができても、球を打つと上手くいかない人も出てくると思うので、次回はそのあたりをお話しすることにしましょう」

THANKS/小達敏昭銀座ゴルフクリニック

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