
国内ツアーには"鉄人"小祝さくらの笑顔が欠かせない
小祝さくらは24年のメルセデスランキング4位、獲得賞金額は1億7333万5075円で堂々の2位だった。賞金1億円超えは2億円以上を積み上げた2020-21シーズン以来4季連続となった。
24年は開幕戦のダイキンオーキッドレディスで9位に入ると、続く明治安田生命レディス、Vポイント×ENEOSで連続2位を記録。5戦目のヤマハレディースオープン葛城で順調にシーズン1勝目、通算10勝目を挙げ、6月のアースモンダミンカップでも優勝を果たした。
ヤマハの優勝会見では通算10勝目に触れて「1勝もできるイメージはなかったんですけど、2けた優勝することができて、プロになってから月日のたつのは早かったです。もう中堅とかいわれたりしているけど、そこで10勝を挙げられて、予想をはるかに超えました」と話した。
昨季の優勝は2回だけだったが、5回の2位を含むトップ10入りは17回。国内ツアーは34試合に出場して予選落ちはわずか3回だった。

24年は優勝2回、5回の2位を含むトップ10入りが17回。賞金ランクは2位だった
小祝は試合を休まないことから"鉄人"と評される。ツアーに本格参戦した2018年から連続試合出場記録が始まり、昨年"聖地"セントアンドリュースで開催された海外メジャーAIG女子オープン(全英女子オープン)参戦のため欠場した8月のCATLadiesまで228試合も続けた。最終的に国内ツアー37試合中34試合に出場し、海外メジャーの全米女子オープン(9位)、AIGオープン(予選落ち)を含めプレーした試合数は合計36試合と"鉄人"ぶりは健在だった。小祝は常日頃から「休もうという考えはないです」「試合があるから出るという感じです」「休んで練習する方が過酷」と話している。

24年年間女王の竹田麗央とプライベートでも仲のいい小祝
プライベートでは初の年間女王に輝いた竹田麗央と親交が深いことで知られる。試合の合間には一緒にプロ野球観戦する仲の良さで、昨年12月のJLPGAアワード2024では2人そろって振り袖姿を披露。小祝は「(振り袖は)苦しい…。似合わないと思って、キャンセルしようかと思っていました」とトレードマークのようになった"ほんわか口調"で感想を話した。
25年シーズンの目標は国内メジャー初優勝に置いている。仲良しの竹田麗央や山下美夢有らが来季は米ツアーを主戦場にするが「日本が好きなので」と海外志向はない。
「目標はメジャー優勝です。一番は日本女子オープン」
小祝が2025年も国内ツアーを盛り上げてくれそうだ。
写真/岡沢裕行、姉崎正、大澤進二、有原裕晶