クラブでスコアをよくしたいなら「いいクラブ」を一本一本探すよりセッティングとして14本全体を俯瞰して考えることが重要だ。『月刊ゴルフダイジェスト』の2月号では、アマチュアを指導するプロの視点にフィッターの知恵をプラスして「80台が出るセッティング」を探っている! 「みんゴル」読者にもお裾分け!

吉田智フィッター

「自分が得意なクラブからセッティングを考えてほしい」

画像: 1980年生まれ

1980年生まれ

「プレミアムゴルフスタジオ」のクラブフィッターで、片山晋呉や成田美寿々などトッププロのクラブも手掛ける。

峯岸正和プロ

「確実にボギーオンするには何が必要かが出発点」

画像: 1992年生まれ

1992年生まれ

「K's IslandGolf Academy」でアマチュアを指導しつつ、ツアーにも帯同する理論派コーチ。

上級者のセッティングには必ず“意図”がある

人気のドライバーとアイアンを買ってその間を“埋める”セッティングじゃダメ !

画像: クラブ選びには、まずは何をしたいのかをハッキリさせる必要があると吉田さん

クラブ選びには、まずは何をしたいのかをハッキリさせる必要があると吉田さん

ー 目標スコアを出すには何が必要かを考える

クラブでアマチュアゴルファーのスコアはよくなるのだろうか。

もちろん、いま使っているクラブが自分に合わずミスが出ているならば、そこを改善することでスコアアップは可能。しかし、組み合わせやモデル選びといったセッティングの改善は、どの程度スコアに貢献できるのだろうか。今回は「コンスタントに80台でプレーする」という視点から、クラブフィッターとプロゴルファーに考えてもらった。

峯岸正和プロは、「スコアメイクの条件を達成するために、クラブ選びは大事だ」と話す。

「目標スコアを達成するためには、プレーの内容にもある程度の目安があります。たとえば90を切るには、ボギーペースを下回らなきゃならない。その目的を達成しやすいクラブセッティングというのはあると思います。その点アマチュアの多くは、その前提となる『どういうプレーをしたいのか』のビジョンがないので、セッティングもフワッとしてしまうんだと思います」(峯岸プロ)

クラブフィッターの吉田智さんも、そこがプロや上級者とアマチュアの大きな違いだと賛同する。

「プロは、『こういう場面でこういうショットが必要だからこのクラブを入れる』という意図が明確です。峯岸プロが言うようにアマチュアはそこがなくて、人気のドライバーとアイアンを買って、その間をなんとなく埋めている感じ。まずは何をしたいのかをハッキリさせる必要があると思います」(吉田さん)

“ロマン派”は要注意!
「打てない」クラブを入れている余裕はない!

画像: 本当にスコアを出したいなら、ロマンや見栄は捨てるべき

本当にスコアを出したいなら、ロマンや見栄は捨てるべき

十分なキャリーが出ない、苦手でミスの確率が高いなど、実質的に「打てない」クラブを入れているアマチュアは多い。「使いたいクラブ」を使うこともゴルフの楽しみの1つだが、本当にスコアを出したいなら、ロマンや見栄は捨てるべき。

ー では80台でプレーするためには具体的に何が必要なのだろうか。

「やっぱり確実に『ボギーオン』させることですね。パー4を3打でグリーンに乗せられれば大叩きはないし、ダボよりもパーが上回っていく。実はそれには飛ばす必要はなくて、ドライバーは『2打目が打てるところに運ぶこと』、そして『2打目でグリーン周りまで運ぶこと』。アプローチは寄せることよりも『ミスなくグリーンに乗せること』。そのためには自分にとって何が必要かを考えてほしいですね」(峯岸プロ)

Q.「80台が出る」セッティングとは?
A. 確実に「ボギーオン」させられる14本をそろえること!

コンスタントに80台で回るためには、「悪くてもボギーオン」が基準。そのためにはティーショットは飛ばさなくてもいいので「次打が打てるところに」、2打目はパーオンは必要ないので「グリーン周りに運ぶ」、アプローチは寄せなくていいので「ミスなく乗せる」こと。これが実現できるクラブを考えることがカギになる。

「ここで大事なのが、自分の得意・不得意を知ることなんです。苦手なクラブや打てないクラブを入れないこと。できれば弾道計測器などで番手ごとの距離や自分のクセを客観的に把握する機会を持ってほしい。そして得意クラブから組み立てることが、いいセッティングを作る条件だと思います」(吉田さん)

これが大前提!
自分の得意・不得意を客観的に知ることが大事

画像: 自分のスウィングのクラブパス(軌道)や入射角などの傾向も知っておきたい

自分のスウィングのクラブパス(軌道)や入射角などの傾向も知っておきたい

自分の得意・不得意クラブを把握することは、セッティングを作るうえで重要。イメージと現実に乖離があるケースも多いので、弾道計測器のあるところで各番手の距離やミスの傾向などを客観的にチェックする機会を持ってほしい。自身のクラブに対して「自己採点」をしてみるのも有効だ。

構成・文/鈴木康介 
撮影/田中宏幸、有原裕晶 
協力/プレミアムゴルフスタジオ

※月刊ゴルフダイジェスト2月号「80台が出る! セッティングの作り方」から一部抜粋

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全7ページに及ぶ「80台が出る! セッティングの作り方」は、14本のクラブの選び方やウェッジの度数など、アマチュアゴルファー共通の悩みをそれぞれ4ステップで解説している。続きは月刊ゴルフダイジェスト2月号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!

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