
かなや・たくみ/1998年5月生まれ。広島県出身。広島国際学院高校在学中、日本アマに最年少優勝。2020年プロ転向、欧州を中心にプレーした後、国内を主戦場にした昨年、最終戦の日本シリーズで3位に入り逆転賞金王獲得

『ジ・アッタス』の長さは44.25インチ。以前は70グラム台のシャフトを挿していたが、今は60グラム台のフレックスXでやさしさ重視。ロフト9度を10度にしている理由は「高い弾道の再現性が高いので」
ドライバーは2019年発売のピンG410プラスを愛用する。ロフトは9度を10度に寝かせていて「なるべくボールを高く上げたいので」との狙いがあるそうだ。同モデルが出て以来、新しいモデルも出ているが「新しいモデルは毎回興味をもって試していますが、いつも年明けから試合に出ていてじっくり試す時間がないのと、取り急ぎ、替えなきゃいけない理由がないので結果的に慣れたクラブで、という感じです」と長く愛用する理由を語った。

打った感覚が一番しっくりして、ここ数年はずっとこの2本の組み合わせ。UTは長めのパー3や距離の残った2打目で使いたいので、弾道が高くて、スピンを入れに行きたい狙いで95グラムのフレックスSを挿す
FWは3W、UTは3Uを入れていて、こちらもG410シリーズ。3Wのシャフトはドライバーと同じUSTマミヤのジ・アッタスのフレックス6X。UTはアッタス ハイブリッドの95Sを挿す。UTを少し重めのシャフトにしている理由は「学生時代に70グラム台のシャフトを使っていた流れと、重量感があるほうがしならせてスピンを入れやすく、打った感覚もいいから」と本人。

G710の5Iは、自分のスウィングを助けてくれるやさしいクラブ。軟らかな打感で、溝の本数の多い顔が好み
アイアンは5Iを2本入れる。飛び系アイアンG710の5Iは215ヤード、PWまでセットで使うi230の5Iは200ヤードが目安。「アイアンもやさしいクラブが好きで、何より自分のスウィングにストレスを掛けたくないんです。小さい顔のアイアンよりも、見た目からやさしく感じるクラブが好みです」。アイアンのシャフトはダイナミックゴールドのAMTツアーホワイトを挿しているが、学生時代にロングアイアンに高さが出ないとメーカー担当に相談したところ、その際に勧められたのが、このシャフト。球が上がりやすくなり、それ以来、使い続けている。

60度は50ヤード以内のアプローチ専用でバウンスは8度。昨シーズン終盤から「スピンが入って、柔らかい球が出る」ということでノーメッキを使っている
ウェッジは52・58・60度の3本だが、元々は2本態勢だったという。学生時代、マスターズに初出場した時、グリーン周りの攻略を考えて60度を試して入れるようになった。基本的に60度はグリーン周り専用の1本。

ピンのアンサー シグマ2 アーナ、2018年から使うエースパターだ
パターも打感の軟らかさを大事にする。パターを吊り気味に構えるタイプなので、「少しだけライ角は調整してもらっています」。それ以外は特にカスタマイズしていない。「使い慣れたのが一番です」と当面変える予定もない。

ボールはブリヂストンのツアーB X。JKGは「Just Keep Going」の略
金谷拓実のクラブセッティング
1W/ピン G410 PLUS (10度)・USTマミヤ ジ アッタス(6X)
3W/ピン G410 LST (14.5度)・USTマミヤ ジ アッタス(6X)
3U/ピン G410 (19度)・USTマミヤ ジ アッタス(8X)
5I/ピン G10 (21.5度)・ダイナミックゴールド AMT ツアー ホワイト
5I~PW/ピン i230・ダイナミックゴールド AMT ツアー ホワイト
GW~SW/ピン GLIDE フォージドウェッジ・ダイナミックゴールド AMT ツアー ホワイト
PT/ピン アンサー シグマ 2 アーナ
BALL/ブリヂストン ツアーB X
※スペックとスタッツは12月27日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月21日号「プロスペック」より(PHOTO/Tadashi Anezaki)