前作のパラダイム Ai スモークは、25万人のスウィングデータと100万以上のデータポイントをAI(人工知能)に入力した「Ai スマートフェース」を携え、弾道を最適補正する機能を得て多くのゴルファーから高評価を得た。そして今回、キャロウェイはソフトウェアを一新、前モデルの10倍というコントロールポイントをフェース上に設定してAIへデータインプット、弾道の最適補正能力をいっそう高めた「Ai10x フェース」を開発。さらに、従来の90倍の速さで製作可能になったプロトヘッドの試作を約75回も繰り返した。その成果により、安心感のある見た目と空力性能を両立させたドライバーヘッドを実現させた。

試打&解説
松本一誠プロ

32歳。ゴルフ部の名門、杉並学院高校卒業後、研修生生活を経てレッスンプロとして活動を開始する傍らドラコン競技にも出場。2023年ロングドライブ日本大会優勝。日本練習場連盟ティーチングプロ

“やさしさ”“飛び”両立

ニューモデルの名前は〝 ELYTE(エリート)〞。同社の前作比テストでは平均8ヤード伸び、着弾範囲が19%狭まったという。性能別に作られた4つの〝エリート〞。ロングドライブ競技の2023年日本チャンピオンにして、多くのアマを指導するインストラクター松本一誠プロが試打分析した。

画像2: 【キャロウェイ ELYTE】4つの〝エリート〞あなたならどれを選ぶ?【ギアプロファイリング SPECIAL 2025】

試打方法

ボールはキャロウェイのクロムツアーXで統一。4モデルともロフト10.5度、推奨シャフトのSフレックスで試打。それぞれHS44~45m/sで7球打ち、トラックマン計測データの上と下を省いた5球の平均値を採用。

ELYTE【エリート】

エリートのスタンダードモデル。クラウンはカーボン、ソールはチタン。ソール前方に2グラム、後端に着脱可能な13グラムのウェイトが入り、ドロー・ニュートラル・フェードの3ポジションがある。ロフト10.5度、ニュートラルポジションで試打。460cc、ライ角57度、45.5インチ。

ヘッド後方の頂点がセンター、ゆるやかな曲線

試打スペック

テンセイ グリーン 60 for Callaway(S)

画像3: 【キャロウェイ ELYTE】4つの〝エリート〞あなたならどれを選ぶ?【ギアプロファイリング SPECIAL 2025】

いきなりミート率1.5! 直進性能が凄い

「フェースの向きはスクエアで、オーソドックスなヘッド形状、そしてクラウン前側のラインがくっきりしていてフェース面がよく見えて構えやすいです。驚いたのは、打っていきなり理想のミート率1.5が出たこと。試打した全球が1.49以上で通常あり得ません。これだけで性能の高さがわかります。打感は硬すぎず軟らかすぎずほぼベスト。ストレート弾道が続く超高性能ドライバーなので、狙った方向へ真っすぐ飛ばしたいタイプにお薦めです」(松本プロ・以下同)

平均HS44.8m/sで常に270ヤード前後をマーク。掲載は平均値だが、7球いずれもスピン量、初速、キャリーなどバラつきが非常に小さく“Ai 10x フェース”の力をいかんなく発揮!

画像: ELYTE【エリート】テスト結果

ELYTE【エリート】テスト結果

ELYTE X【エリート エックス】

球をつかまえる性能を重視したエリート X。クラウンはカーボン、ソールはチタン。ソール前方にウェイトはなく、ヘッド後端に着脱可能な13グラムのウェイト。ニュートラルとドローの2ポジション。ロフト10.5度、ニュートラルポジションで試打。460cc、ライ角59度、45.5インチ。

ヘッド後方の頂点がわずかにヒール側

試打スペック

ベンタス グリーン 50 for Callaway(S)

画像4: 【キャロウェイ ELYTE】4つの〝エリート〞あなたならどれを選ぶ?【ギアプロファイリング SPECIAL 2025】

ドローの再現性能が凄い! これ欲しいかも

「ドロー系モデルですが、フェースが左を向いていないので構えやすいです。Xは普通に打てば綺麗なドローになります。ベンタスシャフトの振りやすさも相まってドローバイアスでも引っかけが一切出ません。全球とも薄く右へ飛び出して落ち際で左へ戻りつつ飛距離が伸びるという魔訶不思議なドロードライバーです。球がつかまるのを実感できる感触があって、これは気持ちいいですよ。個人的に欲しくなりました。振り遅れの右プッシュ癖がある人、カット軌道のスライスに悩む人が使ったら見違えるショットが打てると思います」

平均HS44.7m/sで269.7ヤードを記録、球筋はすべてドローだ。

画像: ELYTE X【エリート エックス】テスト結果

ELYTE X【エリート エックス】テスト結果

ELYTE MAX FAST【エリート マックスファスト】

アジア人の“スウィングコード”のみをインプットしたMAX FAST専用“Ai 10x フェース”を採用。カーボンクラウン、カーボン+チタンのソール。ヘッド後端に13グラム。ニュートラルとドローの2ポジション。MAX FAST初のネック調整機能。ロフト10.5 度、ニュートラルポジションで試打。460cc、ライ角59.5度、45.75インチ。

ELYTE Xに似たヘッド形状ややシャロー

試打スペック

LIN-Q グリーン 40 for Callaway(S)

画像5: 【キャロウェイ ELYTE】4つの〝エリート〞あなたならどれを選ぶ?【ギアプロファイリング SPECIAL 2025】

振りやすくHSが自然に上がる、これ飛びます!

「フェースの向きが真っすぐで好感が持てます。ややシャローなヘッド形状はボールが上がる安心感ももたらしてくれますね。LIN-Q グリーンのシャフトとのバランスが絶妙で、軽量ですがフワフワせず振り抜きやすく、見た目の通り、4モデルの中でスピンが最も入って楽にボールが上がります。もうひとつお伝えしたいのは、楽に振り抜けるせいか他のモデルと同じ力感(HS44~45m/s)で振っても、勝手にHS45m/sを超えてしまうこと。言い換えれば“HSが自然と上がるドライバー”で、『ちょっと力が落ちてきたな』という人に最高です」

実際、HSを気にしながら打つも平均HS45.4m/sと伸び、飛距離は270ヤードを超えた。

画像: ELYTE MAX FAST【エリート マックスファスト】テスト結果

ELYTE MAX FAST【エリート マックスファスト】テスト結果

ELYTE ♦♦♦【エリート トリプルダイヤモンド】

シリーズ唯一の“つやあり”ヘッドが♦♦♦。360度カーボンシャーシ。ソール前方に4グラム、後方に9グラムのウェイトが入る。キャロウェイSELECTED STORE限定モデル。ロフト10.5度、ネック調整ノーマル“NS”で試打。ヘッド450cc、ライ角57度、45.5インチ。

少し小ぶりな“つやあり”ヘッド

試打スペック

テンセイ グリーン60 for Callaway(S)

画像6: 【キャロウェイ ELYTE】4つの〝エリート〞あなたならどれを選ぶ?【ギアプロファイリング SPECIAL 2025】

強い“棒球”、ショットのブレが本当に小さい

「つやのあるコスメを含めて、他の3モデルとはかなり違います。ヒール側のあごが出ていて、いかにも『左には行きませんよ』と見た目から主張してきます。打つと強い“棒球”で飛び直進性能がかなり高く、同じショットが続きます。明らかに“Ai 10x フェース”の効果ですね。何球打ってもフェアウェイの中央から右寄りにボールが集まり、弾道のブレが本当に小さい。打感は弾くだけでなく、ボールを押し込んでつぶせる感触があって中上級者が満足するフィーリング。PARADYM Ai スモークの♦
♦♦からのスイッチはもちろん、他ブランドのLS系から乗り替える人も多くなりそう」

ミート率は。驚異の平均1.5で274ヤードをマークした。

画像: ELYTE ♦♦♦【エリート ダイヤモンド】テスト結果

ELYTE ♦♦♦【エリート ダイヤモンド】テスト結果

なぜ“ELITE”ではなく“ELYTE”なのか?

クラブ開発の世界では、“寛容性”と“飛距離”は「相反する性能で両立は困難」と言われたが、その両者が共存する新たな“エリート領域”に入ったモデルとして“elyte”と名付けられた。

では、なぜ“i”ではなく“y”なのか? 由来のひとつは創業者、故Ely Callaway(イリー・キャロウェイ)の名前から。革新を追い求めた氏の物作り精神を受け継ぎ“ely”とした。

もうひとつは契約プロ、ザンダー・シャウフェレから。頂点のエリートプレーヤーを目指し、シャウフェレは常に自分(i)と向き合って「どうすれば(wh“y”)」と問うという。そのマインドの“y”だ。

画像: 4モデルをHS44~45m/sでテスト。試打&コメントは松本一誠プロ

4モデルをHS44~45m/sでテスト。試打&コメントは松本一誠プロ

どのモデルを打っても、ミート率1.49以上。打点ブレへの寛容性とボールスピードの両立を実証する結果に!

気になる追加試打❶
MAX FASTをHS39~40m/sで打ってみた

MAX FASTの10.5度で、HSを39m/s台に揃えて追加テスト。

「ボールがドロップせずに、しっかり上がって飛んでいきます。僕にとっては微妙なコントロールショットになるので打点が結構バラついたのですが、ショットの数値はまったくバラつかず230ヤード前後で安定。この弾道補正能力というか、ナイスショット再現能力は凄いのひと言。前項でも言いましたが、自分としてはHS39m/sに揃えて打ち始めたのに、気付けば、すぐに40m/s台に上がってしまう。誰が打ってもHSが1~1.5m/sは上がるドライバーです。この速さでもしっかりボールをつかまえる感触があるので、軽々しい打感はまったくしません」

平均ミート率は1.49をマーク、やさしく飛ばせる性能は本物だ。

このHSでも適正スピン量、平均230Y超!

画像: ELYTE MAX FAST【エリート マックスファスト】平均HS39.5m/s 試打結果

ELYTE MAX FAST【エリート マックスファスト】平均HS39.5m/s 試打結果

上がアジア人ゴルファーのデータを基に開発したMAX FAST独自の“Ai 10xフェース”。下がノーマルの“Ai 10x フェース”。裏側の凹凸が明らかに違う

画像8: 【キャロウェイ ELYTE】4つの〝エリート〞あなたならどれを選ぶ?【ギアプロファイリング SPECIAL 2025】

「打点がバラけてもショットの数値は安定。フェース性能のおかげだと思います」

気になる追加試打❷
♦♦♦(トリプルダイヤモンド)をHS55m/sで打ってみた

最後はトリプルダイヤを使って松本プロが本気スウィング。ロフト10.5度をネック調整で9.5度に立ててテスト。

「ドラコン競技用のウォーミングアップをしていないこともあって、HSは55~56m/sでしたが、ボール初速82.9m/s、スピン1900回転、ミート率1.49、まさに理想的な数値で、これだけストレートボールが続く安定感は頼りになります。シャフトはテンセイのSのままですが、タイミングを取りやすくて、まったく気になりませんでした。実は普段のマイドライバーがAi スモーク♦♦♦のロフト8度なんです。このエリート♦♦♦のロフト8度、買っちゃいそうです」

これだけ振ってもミート率1.49、347Y!

画像: 350ヤード超えも2球記録、平均で347ヤード。「これだけ振っても真っすぐ飛ぶ性能はお見事」

350ヤード超えも2球記録、平均で347ヤード。「これだけ振っても真っすぐ飛ぶ性能はお見事」

画像: ELYTE ♦♦♦【トリプルダイヤモンド】平均HS55.8m/s 試打結果

ELYTE ♦♦♦【トリプルダイヤモンド】平均HS55.8m/s 試打結果

画像: 4つのエリート、どれにする?

4つのエリート、どれにする?

PHOTO/Tadashi Anezaki、Tomoya Nomura
THANKS/Forex Show Room Studio

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画像: www.callawaygolf.jp
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