衝撃の電動エンタメ化!
2025年、EV化は過渡期を迎えています。中国市場では、ほぼ半分がバッテリーEV(BEV)とPHEVに変わる一方、日本では真逆。EV販売は微妙に減り、温度差ありまくりなのです。
しかし、リッチマンたちが競って買うセレブSUVは違います。かつて当連載で、これぞ最強のセレブゴルフカーと言い切った3代目Gクラスに全体のフェースリフト&完全バッテリーEVモデルが登場。それがG580ウィズEQテクノロジーで、電動エンタメ化が衝撃的。タフワイルドなだけでなく、パーティシーンでもウケそうな楽しい出来なのです。

衝撃の電動エンタメ化!
全長は4.7m台と少しのびただけですが中身は激変。伝統のラダーフレームが専用強化され、リアサスはリジッド式のまま完全新設計。パワートレインは前後左右4つのタイヤごとにモーターを用意する4モーター式。システム出力が587psでシステムトルクが1164Nmもあるというから恐ろしい速さです。
また4つの独立モーターでタイヤを左右逆回転させることができるので、オフロードではその場360度回転の「Gターン」に、左右回転差を使って小回りする「Gステアリング」、専用ローレンジギアを使った超低速の「オフロードクロールファンクション」も使用可能。オマケに116kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、車重は3トン超えながらも時速0‐100㎞/h加速は4.7秒とスポーツカー並み。モード航続距離は530㎞と十分ですが、こんなに速くしなければもっと長距離走れたのかも。
何よりGクラスらしい武骨な見た目を備えつつ、樹脂カバー付きAピラーやルーフスポイラーを備え、ボンネットほかフロント回りはEV専用のモダンタイプへ変更。かつてのワイルドさにゴージャスさも加わっているのです。間違いなくハリウッドスターは放っておかないはず。
肝心の走りはディーゼル版より重く、しっとりしつつEVらしい静けさも併せ持ち、Gクラスならではの手応えあり。
ラゲッジはディーゼル版に比べ、床の出っ張りが増えて平積みこそできませんが、620ℓと大容量で4個収納も楽勝。
2カップルゴルフもお茶の子サイサイ。
唯一の問題は3代目より1000万円以上高い2600万円超えのハイプライス! ま、買えるのはますますもって世界のセレブリティだけということで!
撮影車種/メルセデス・ベンツ G 580 with EQ Technology
全長×全幅×全高/4730×1985×1990mm
メーカー希望小売価格/2635万円~
撮影/三木崇徳
撮影協力/加茂ゴルフ倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月28日号「只今コージ中」より
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