USTマミヤから「ATTAS RX」シリーズの第一弾となるの「アッタス RX サンライズ レッド」が24年12月に発売。「ジ・アッタスV2」以来2年ぶりとなるアッタスの新モデルだが、果たしてどんなシャフトなのだろうか? どんなゴルファーに合うのか? 今回は50グラム台をクラブナビゲーター・吉田朋広が検証する。

極限の「つかまり」とはどういうイメージ?

アッタスブランドとしては「ジ・アッタス V2」以来約2年ぶりに発売された新製品となります。今回のモデルからグローバル展開を予定しているとのことですが、新生「アッタス RX サンライズ レッド」のメーカーカタログには新時代の夜明けをもたらす、極限の「つかまり」とあります。

画像: USTマミヤの新モデル「アッタス RX サンライズ レッド」

USTマミヤの新モデル「アッタス RX サンライズ レッド」

キックポイントは「ロー」。新しく展開するアッタスは先調子シャフトからの展開で勝負してきたようです。シャフトロゴデザインも新しくなっています。シャフトカラーは「アッタス T2」以来となる「RED」を久しぶりに採用。手元側に赤を配置することで「SUNRISE」をイメージしています。

ちなみにRXは「処方箋」を意味する「prescription」を略したもので、シャフトのデザインやネーミングからも新生アッタスを感じられるものになっております。

「アッタス RX サンライズ レッド」は40グラム台、50グラム台、60グラム台、70グラム台の4つの重量のラインナップです。果たして新生アッタスのファーストモデル「アッタス RX サンライズ レッド」はどのようなシャフトに仕上がっているか、今回は40、50、60グラム台を用意したので、本記事では50グラム台を徹底検証していきたいと思います。

打点ブレにも強い50グラム台

今回のテストヘッドはPING G430 MAX 10.5度、長さ45.25インチです。アッタスシリーズは50グラム台のSフレックスが一番の人気スペックでした。新世代アッタス のRXサンライズ レッドも、まずは一番注目されると思う5Sを中心に検証していきたいと思います。

フレックス振動数
5R230CPM
5SR233CPM
5S244CPM
5SX253CPM
5X257CPM

ワッグルしただけでも中間部分から先にかけて動きを感じられるシャフトです。カタログ通りの先調子のイメージです。テストクラブで5Sのシャフト振動数は244CPM。数値的には他メーカーの5Sよりもやや低めの数値で、やさしく(軟らかく)感じられます。

RX サンライズ レッドは手元側に4軸織物を採用していますので、手元剛性はしっかりとしていますが、切り返し時に硬く感じ過ぎることもなくスムーズに振れる印象。手元と中間剛性が高めで、先端部分はインパクトエリアで大きくしなり、ボールをとらえる動きはメーカーのカタログ表記のキックポイント「ロー」をわかりやすく体感できるでしょう。

画像: 50グラム台は中でも注目度の高い5Sを中心に検証

50グラム台は中でも注目度の高い5Sを中心に検証

インパクト時は先調子シャフトにしては思ったよりも走り過ぎず、バックスピン量も少なめ。振り心地はしっとりとしていて、先端部分がゆったりと動くイメージです。最近のヘッドトレンドに合わせて先端部分の剛性は高めに設計されていることもあり、走り過ぎることのない厚いインパクトが可能ですし、打点のブレにも強いと感じました。

今回のテストヘッドはPING G430 MAXですが、ヘッドの重心距離が長めのヘッドながらフェースが開いて当たることもなく、インパクトエリアでヘッドをしっかり押し込んでくれるので、スクエアからややクローズ気味のインパクトアングルになります。この辺りはヘッドの重心設計によって多少の差は出るかもしれませんが、余程のフェードバイアス設計のヘッドでない限り大きなスライスボールにはなりにくいと思います。

5R、5SRは5Sに比べて先端部分のシャフトの動き幅が大きくなります。インパクトエリアの手前からシャフト先端部分のしなりが大きくなり、ボールインパクトを迎えます。フレックスが軟らかくなると先端部分の動きが大きくなり、ボールをしっかりと包み込むようにとらえてくれます。

ドロー回転がより掛かりやすいため、5Sよりシャフトのしなりでボールをつかまえたい方には5SRを。さらに大きなシャフトの先端部分のしなりを使ってボールをとらえたい方は5Rを選ぶのが良いでしょう。SRやRフレックスはスウィングでボールを運ぶイメージのスウィンガータイプの方に合うと思います。

5SX、5Xは5Sに比べてシャフトの印象が結構変わります。手元部分と中間部の剛性が高くなり、先端部分にかけてしっかり感が増すことでシャフトの動きは鋭さが増してレスポンスの良い動きになります。とくにXフレックスはインパクト付近での先端部分の動きはインパクト手前でほんの少し感じるくらいになりますが、ボールをしっかりとフェースに乗せてとらえる動きはRX サンライズ レッドそのものです。

先調子のシャフトながら先端部分は補強されていますので、多少強めのインパクトでもバックスピン量が大きく増えることもなく当たり負けのないしっかり感があります。そのため、ボールを右に逃がすミスを防ぐことをシャフトに求める、ややヘッドスピードのあるゴルファーと相性のいいフレックスだと思います。

今回は『アッタス RX サンライズ レッド』の60、50グラム台を検証しましたが、1月28日(火)12時30分公開予定の次回は60グラム台、40グラム台はどんなシャフトか?どんなゴルファーに合うかを検証していきたいと思います。

関連記事はこちらから

This article is a sponsored article by
''.