クラブと手元の位置関係を保ったままスウィングしよう
今年のソニーオープンの優勝者、ニック・テーラーの劇的なチップインイーグルには大興奮しましたね! グリーン周りのアプローチでカップにボールが吸い寄せられていく様子はまるで魔法のようです。イメージよく、プロの真似をして打ってみても要点がつかめないとなかなかうまくいかないのが難しいところです。
今回は、ショートゲームの基本の打ち方についてゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

ショートゲームでの打ち方の基本をイラストで解説!
アプローチの基本はアドレスでできたグリップエンドとクラブの位置を保ったままスウィングを行うことです。この関係位置を保ったままテークバックを行うと、後方から見たときにグリップエンドよりもヘッドが前側になる状態を保つことができます。イラスト1のAのような状態が適正なポジションですね。
後方から見て、テークバックでグリップエンドよりもヘッドが後ろ側に位置している人(イラスト1B参照)は、インサイドに上がっているので注意が必要です。インサイドに上がってしまうと、振り遅れてアッパー軌道になってしまうのでザックリやトップの原因になってしまったり、ボールが転がり過ぎてタッチが合わなくなってしまいます。

イラスト1:アドレスで作ったグリップエンドとクラブの位置関係を保つことが大切。実現できればAのようにオンプレーンで振れる。Bのようにヘッドが内側になるとミスの原因に
スプリットハンドドリルで素振りをして正しい軌道を確保!
お心当たりのある方は、テークバックで訂正なポジションを覚える必要があります。
そのために右手と左手を離してクラブを持って構えましょう。このグリップをスプリットハンドと言います。
クラブを持ったら、両手の位置関係を保ったまま腰の高さまでクラブを振り上げましょう。イラスト2Bのようにインサイドに上げてしまう人は、右手を使い過ぎてクラブを持ち上げています。
イラスト2Aのポジションがクラブが真っすぐ上がった評価となるポジションです。何度か素振りをしたら、通常のグリップに握り戻してまっすぐクラブが上がったポジションを再度確認しましょう。

イラスト2:両手を離して握るスプリットハンドで、両手の位置関係を保ったまま腰の高さまでクラブを上げてみよう。Aのようにクラブを上げられれば適正、Bのようにインサイドに上がっているのは右手を使い過ぎている証拠
テークバックでクラブがまっすぐ上がったら、次は上体をしっかりターンさせてスウィングしましょう。手でボールを打ちに行ってしまうと、ハンドファーストが強くなってしまうのでクラブのロフトが立ち強いボールが出てしまいます。
そんな方はインパクトで打って終わるのではなく上体がターゲット方向を向くようにしっかり体をターンさせましょう。

まっすぐテークバックできたら、上体がターゲットを向くようにしっかりターンさせて振ろう
最後は距離感についてです。
距離感の調整が必要なショートゲームでは振り幅を決めておくことが大切です。振り幅を決めておかないと、スウィング中振り幅が大きいと手元が緩んでしまいますし、テークバックが小さいと感じてしまうと今度は強く打ってしまうので縦距離が合わなくなってしまいます。
コントロールショットを行うアプローチではフィニッシュを先に決めておきましょう。こうすることで5対5の振り幅でスウィングしやすくなります! 是非参考にして下さい。