もはや多くのゴルフ場で導入されるようになったカートナビモニター。残り距離の確認や、ホールの特徴を知るのに活用している人も多いはず。ただ、最近になって前席だけでなく、後席にもモニターが設置してあり、さらに企業広告を目にする人も増えたのではないだろうか。
画像: 最近よく見かけるゴルフカートのナビ広告

最近よく見かけるゴルフカートのナビ広告

国内のカートナビシェアトップのテクノクラフトと協業しサイネージメディアビジネス(=屋外や店頭などで、ディスプレイを使ってデジタルに広告配信する仕組み)を展開するIRISが、この度4月〜6月枠の媒体資料を公開して出稿企業を集めるという。

規模を拡大し続けるこのサービスについてIRIS担当者に話を聞いた。

「22年からこのサービスが始まったのですが、当初は4ゴルフ場250台でした。でも今は首都圏を中心に77のゴルフ場で、カートの台数でいえば5000台まで規模を拡大しています。首都圏のゴルフ場は655コースと認識しておりますので11%以上のシェアという形になります。これまでゴルフメーカーだけでなく、自動車メーカーや化粧品・医薬品メーカーなど幅広い企業にご出稿をいただいております」

IRISはTOKYO PRIMEという日本最大のタクシーメディアを運営しており、首都圏のタクシーの後席モニター広告で高いシェアを誇っている(カバー率62.2%)。そのノウハウをゴルフ業界にも活用したというわけだ。

ちなみに各企業向けの料金は1週間あたり5万円〜(最低出稿金額30万円※Golfcart Vision導入ゴルフ場一覧から個別で指定)。ゴルフ場にも収益を分配するという。

会員権を取り扱う桜ゴルフによると、1月から全国45カ所のゴルフ場が年会費を上げるという。さらに25年中に値上げを行うゴルフ場は50カ所以上だとも。

加えて、ビジターのプレーフィーも年々値上がりし、キャンセル料を取り始めているゴルフ場も増えている今日。ゴルフ場側の得た収益で人件費の上昇やコースの整備にかかる費用などを補填できると考えればゴルフ業界全体にありがたいサービスと言えるだろう。

ちなみに1ラウンドでカートに乗っている時間はおよそ60〜90分。前の組が打ち終わるのを待つ数分間、何げなくモニターを眺めることがプレーフィーや年会費の上昇を食い止めることに繋がるかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年2月4日号「バック9」より

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