弾道の“補正力”が大幅進化
フェースの強さ‟想像”以上!
両方を諦めずに追求していった!
“初速” を追求した3モデル
2019年モデル
エピックフラッシュ
Aiフェースの歴史が始まったモデル。AIにより「フラッシュフェース」が完成。ルール内での最高スピードを実現した
2020年モデル
マーベリック
“型破りな”という意味を持つマーベリック。ボディの特性を生かしたフェースに進化。前作よりも高初速エリアを拡大
2021年モデル
エピック
フェースの進化はもちろん、「ジェイルブレイクAiスピードフレームテクノロジー」でクラウンとソールのたわみ量を減少させた
+
“寛容性” を追求した3モデル
2022年モデル
ローグST

新しいアルゴリズムによって完成したフェース。オフセンター時のスピン量と打ち出し角を補正、飛びに加え安定感が増した
2023年モデル
パラダイム

ボディにカーボンを使用することで余剰重量を創出。飛距離だけでなくやさしさを追求できた大きな要因
2024年モデル
パラダイムAiスモーク
25万人のリアルゴルファーのスウィングデータをAIが解析、ミスヒットに限りなく強いフェースが完成した
↓
最強のELYTE完成!
ELYTEは集大成モデル!?
飛びとやさしさが高レベルで両立
2019年に発売されたエピックフラッシュから21年のエピックまでは抜群の初速性能を誇り、22年から前作のパラダイムAiスモークは初速性能を保ちながらやさしさを追求。この2つがかなり高いレベルで融合したのが今回の「ELYTE」だ
本当にフェース全体がスイートスポットだ!
何度も語られていることだが、ドライバー市場は今、 「飛びとやさしさの両立」が大きなテーマ。
飛びを求めれば難しい、やさしさを求めれば飛距離が物足りない……。 この矛盾する関係を打ち破ろうと各社しのぎを削っている。 この両立こそ、 ドライバー戦線でトップに立つために必要不可欠な要素である。 そういう意味でキャロウェイは、他社を一歩リードしている。
発表になった 「エリート」 を深く知るには過去モデルを紐解く必要がある。 初めてAIを起用し 「フラッシュフェース」 が完成したのが2019年。 そこから21年の 「エピック」 までは安定性は多少犠牲にしても〝とにかく初速〞を追求したモデルをリリースしていった。 抜群の飛距離性能を誇り、 「キャロウェイ=飛ぶ」 を印象付けた。 だが同時に、恩恵を受けられるのは一部のゴルファーだけであり、 〝難しい〞という声があったのもまた事実である。
それを受けて22年、 「ローグST」シリーズからはそれまでの飛距離性能を維持しながらも〝やさしさ〞を追求した。 昨年の「Aiスモーク」 で、高いレベルでの 〝飛ぶしやさしい〞 という領域を体感したゴルファーも多いはず。
そして、今回のエリート。 『さらに高いレベルでの両立に成功した』とキャロウェイ開発陣は胸を張る。前作では25万人のリアルゴルファーのスウィングデータをAIが解析して、どのような打ち方でも打ち出し角やスピンなどを最適なものに補正する「Aiスマートフェース」が完成した。フェースのどこに当たっても飛距離ロスや曲がり幅が少なくなるという、いわば〝フェース全体がスイートス
ポット〞のようなテクノロジー。
それだけでも驚きだったが、それが大きくバージョンアップした。フェース上の弾道を最適なものに補正する場所が10倍まで増加(Ai10X フェース)。さらに、AIにインプットしたスウィングデータも大幅に増えた。この進化により、キャロウェイによると前作比較で平均飛距離が最大8Y伸び、着弾範囲が19%狭まるという結果を生み出した。過去のノウハウを結集した結果、恐るべき領域にたどり着いたのだ。
進化Technology01
狙い通りに飛ばすためのポイントが10倍に!
コントロールポイントと呼ばれるフェース上の弾道を最適に補正する場所が前作の10倍になり「Ai 10x フェース」と名付けられた。どこに当たっても飛距離性能が変わらないだけでなく、曲がり幅も狭まり、“飛んで曲がらない”を実現した
進化Technology02
空気抵抗を減らしたボディ
航空宇宙分野でも使われる「サーモフォージドカーボン」を採用。従来のものよりも高い精度で設計通りの製造が可能になったことで個体差が減少する。また、重量配分が最適化され、打音も向上した
進化Technology03
新素材カーボンで“音”がいい!
新たな3Dプリンターを導入し、従来の90分の1のリードタイムでプロトタイプの製作が可能に。これにより多くの試作モデルの試打を行うことができ、より精度の高い、理想に近いシェイプになった。空気抵抗が減少しヘッド速度が向上する
ここにも注目!

コントロールポイントが10倍になった!

「MAX FAST」は構造を変えて軽量化
軽量モデルである「マックスファスト」は、カーボンの使用量を増やしてさらなる軽量化に成功。もちろん、ただ軽くするだけではなく、重量配分を最適化して軽さの中にも強さのあるヘッドを作ることに成功した。
間違いなく“過去イチ”ですね
初速の速さ“体感”以上!
試打担当 堀口宜篤プロ
世界最先端のスウィングに精通。ギアへの造詣も深いプロ。東京小岩で「PGST」を主宰。ヘッド速度45~46m/sで試打をしてもらった
※GCクワッドによる計測。データは3球の平均値。ロフトは10.5度、推奨シャフトのSで試打
打った瞬間の感覚が今までとは違う
エリートにはスタンダードの「エリート」、ドローバイアスの「X」、低スピンモデルの「◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」、軽量の「マックスファスト」の4モデルがある。試打を担当した堀口
プロはスタンダードモデルのエリートを打った瞬間「初速がすごい」と驚いた。
「インパクトの感じで『だいたいこれくらいの初速が出ている』みたいなのはわかるんですが、エリートはそれをあっさり超えてきました。感覚以上の数字が出たのでびっくりです」
初速を追求すると弾くような打感になり、それが嫌なゴルファーも多いが堀口プロは「それはないです」と断言。
「もちろん、多少の弾き感はありますが、明らかな球離れの早さを感じるほどではありません。これは4モデル全てに共通している部分です。しっかり潰れて弾いていく感覚なので、打った瞬間に直進性を感じることができる心地よい打感です。これだけ初速が出ているのにこの打感をキープできるのは、さすがとしか言いようがないですね」
また、今回はモデルごとのセグメントがよりはっきりしたと言う。
「エリートは万人ウケするようなオーソドックスな顔で、振り心地も打感もすごくいい。これだけでもいいような気がするのですが、まずはここを基準に〝より合うもの〞を探すと、自分に最適なモデルが見つかります。前作にも増して4モデルの特徴やターゲットが明確になっているので、より選びやすくなりました」
新しいウェイト方式に
ELYTE
「マットになってよりスクエア感が出ます」
ヘッド速度: 45m/s ボール初速: 66.6m/s ミート率: 1.48
スピン量: 2363rpm キャリー: 243.2Y トータル: 269Y

スタンダードモデル。ウェイトの位置は前作と同じだが、スライド式から取り外し式に。「スライドよりも効果が大きいでしょう」(堀口)
スタンダードモデル。ウェイトの位置は前作と同じだが、スライド式から取り外し式に。「スライドよりも効果が大きいでしょう」(堀口)
「仕上げがマットになったことでより締まって見えるので大きすぎると感じることがない。カーボンとの境目の仕上げも秀逸でスクエア感が出ています」
「仕上げがマットになったことでより締まって見えるので大きすぎると感じることがない。カーボンとの境目の仕上げも秀逸でスクエア感が出ています」
つかまり重視のウェイト位置
ELYTE X
「ヘッドの戻りが早く安定したドローが打てる」
ヘッド速度: 44.9m/s ボール初速: 66.1m/s ミート率: 1.48
スピン量: 2406rpm キャリー: 249.2Y トータル: 270.1Y

スタンダードよりもつかまりを重視したモデル。ウェイトの位置も真ん中とヒール側の2ポジションで、ドローが打ちやすい
スタンダードよりもつかまりを重視したモデル。ウェイトの位置も真ん中とヒール側の2ポジションで、ドローが打ちやすい
「構えた時にヒール側が少し落ちているように見えるのでドローのイメージが出ます。実際に振ってもヘッドが戻ってきてくれるので安心感があります」
「構えた時にヒール側が少し落ちているように見えるのでドローのイメージが出ます。実際に振ってもヘッドが戻ってきてくれるので安心感があります」
球の強さを予感させる
ELYTE ♦♦♦(トリプルダイヤモンド)
「つかまえにいってもチーピンが出ない」
ヘッド速度: 46m/s ボール初速: 66.8m/s ミート率: 1.47
スピン量: 2284rpm キャリー: 251.4Y トータル: 275Y

低スピンモデルのトリプルダイヤモンド。4モデルの中で唯一マット仕上げではなく、実際のサイズよりも少し大きく見える。形状から強弾道を予感させる
低スピンモデルのトリプルダイヤモンド。4モデルの中で唯一マット仕上げではなく、実際のサイズよりも少し大きく見える。形状から強弾道を予感させる
「スピン量が少ないので強弾道で飛ばせます。左が怖い人に最適です。上級者のものと思われがちですが、ローテーションを使って打ちたい人にも合います」
「スピン量が少ないので強弾道で飛ばせます。左が怖い人に最適です。上級者のものと思われがちですが、ローテーションを使って打ちたい人にも合います」
弾道調整機能が付いた
ELYTE MAX FAST
「当たり負けせず強弾道で飛ばせる」
ヘッド速度: 40.4m/s ボール初速: 60.2m/s ミート率: 1.49
スピン量: 2581rpm キャリー: 215.3Y トータル: 236.4Y

軽量モデルとしては初めて弾道調整機能が付いた。軽量モデルでもつかまらなかったゴルファーも調整機能で究極のドローバイアスに
軽量モデルとしては初めて弾道調整機能が付いた。軽量モデルでもつかまらなかったゴルファーも調整機能で究極のドローバイアスに
「ヘッド速度が45m/sくらいになるとスピンが増えてしまいますが、40m/sだとかなりヘッドの恩恵を受けられます。軽くても全く当たり負けしません」※マックスファストのみ、ヘッド速度40m/sで試打
「ヘッド速度が45m/sくらいになるとスピンが増えてしまいますが、40m/sだとかなりヘッドの恩恵を受けられます。軽くても全く当たり負けしません」※マックスファストのみ、ヘッド速度40m/sで試打
2025年開幕戦で早速チェンジ!
ザ・セントリーでのザンダー・シャウフェレ(Photo/Getty Images)
ハワイで行われた25年開幕戦「ザ・セントリー」でエリートがお披露目。契約プロのザンダー・シャウフェレは早速「エリート◆◆◆」にチェンジ。キャップもエリートでかっこいい!
今や「トウに強い」は当たり前
ヒールの強さ‟期待”以上!
「打点ズラし」でフェースの真価を問う
この強さはホンモノです!
〝フェース全体スイートスポット〞構造の真価はいかに? 堀口プロはトウ側よりもヒールヒット時に本当の性能が試されると言う。
「各社トウ側に当たった時の強さはある程度証明されてきましたよね。ただ、ヒールは違う。やっぱりどうしても初速が落ちてスピン量が増える。これはもう仕方がないことなんです。だからこそ、その中で〝どれだけ落ちないか〞がドライバーの強さだと思っています」
スタンダードモデルのエリートで打点をズラして試打をしてもらった。
「これ、正直言ってすごいです。もちろん、クラブの入れ方にもよるのですが、ヒールヒット時のあの大きなスライスはほぼない。というより真っすぐ飛びますね。思っていたよりもスピン量も増えないですし、これなら安心して振っていける。期待していた以上です」
試打結果
(ヒールヒット)
ヘッド速度: 45m/s ボール初速: 63.9m/s スピン量: 2945rpm
キャリー: 235.8Y トータル: 257.7Y
ヒールヒットするともっと数値は悪くなるのが普通。この幅で収まっているということはそれだ
けクラブとしての性能が高い。
(トウヒット)
ヘッド速度: 46.2m/s ボール初速: 66m/s スピン量: 2657rpm
キャリー: 243.8Y トータル: 263Y
「これだけ飛ぶなら安心して振れますね」
「ヒールヒットをすると大きなスライスか左に真っすぐが出るのですが、スライスの幅が小さいというよりも、スライスせず、しっかり真っすぐ飛んでくれる。フェースの力がすごいですね」
Callaway ELYTE Lineup
ドライバー以外も! 完成度の高いラインナップ
ドライバーのほかにフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンを用意。さらに、ウィメンズもあり、この豊富さもキャロウェイの強みだ
[フェアウェイウッド]

[ユーティリティ]

[アイアン]

写真/三木崇徳、有原裕晶、野村知也
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