
松山英樹が連覇を目指すジェネシス招待は、LA山火事の影響で開催コースの変更が発表されている(写真は2025年のザ・セントリー 撮影/Blue Sky Photos)
初日に比べ平均3ストローク3打前後悪かった2日目。ピンスラッグが直角にたわみグリーン上でボールが動く台風並みの強風に松山は中盤の5ホールで5つスコアを落としたものの上がり2ホール連続バーディで盛り返しカットラインギリギリから暫定26位タイに浮上。さすがはフィールでもっとも高い世界ランク4位だけのことはある(2日目は29人がホールアウトできず、サスペンデッドに)。
初日トップ発進のラドビッグ・アバーグは第2ラウンドはオーバーパーだったが上位をキープしている。彼が目指すのは「トリーパインズで2勝」。それってどういう意味?
3週間後のジェネシス招待の代替えコースの最有力候補がトリーパインズGC(サウスC)だからだ。「僕は(ここで開催されるのに)賛成です。どうぞこちら(トリーパインズ)に来てください」と歓迎の意向を示している。
ジェネシスの代替えコースが必要になったのは山火事の影響。今月カリフォルニア州で発生した大規模な山火事はジェネシスの舞台であるリビエラCCへの直接的な被害はなかったが周辺では23000エーカーが消失し10人の死者と6000戸近い建物が破壊された。
PGAツアーは2月13日から16日の日程は維持するがリビエラCCでは開催しないことをすでに発表。
トリーパインズGCのあるサンディエゴ出身のチャーリー・ホフマンは09年と21年にファーマーズインシュランスと全米オープンがここで同年開催された例を挙げ「両方を開催するのに問題はない。地元民としてここにジェネシスが来ることを望んでいます」と語った。
しかし1カ月間に2つの試合を開催するにあたり「ホテルやボランティアの確保などさまざまな課題があります。ツアーが取り組まなくてはならないことはたくさんあります」。
それでも「(ロスから)123マイル(196キロ)南のサンディエゴで開催するのは理にかなっている。ここはメジャーも開催するチャンピオンコース。硬くて速くラフは深い。この状態をあと2、3週間維持するのは容易なことです」(ホフマン)
トリーパインズGCはジェネシスのホスト・タイガーが8勝を挙げたことでも有名。「ここには良い思い出があるので大好きなコースです」というのはファーマーズ2勝のジェイソン・デイ。「ロスから遠くないしすでにコースの状態も整っている。あとは市が開催を決定するかどうかだ」。
デイの会見の最中PGAツアーのメディア担当が「どこで開催されるかまだ決まっていない」と発言するとすかさずデイは「でもここで開催して欲しい」と訴えた。果たしてジェネシスの開催コースの行方は?