グリーン周りのアプローチでは「ボールのライ」に応じて適切な打ち方や番手も変わってくる。状況に応じたパター、PW、SWの使い分け方を、ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代にイラストを交えて詳しく解説してもらおう。

転がし主体で寄せる場合は巡目ならパター、逆目ならPW

冬の時期はコースも乾燥しているのでグリーンも硬くなりやすい状況です。こうなってしまうとナイスショットをしてもグリーンからボールが転がって出ていってしまいやすいので、アプローチの機会が増えてきます。

今回は、冬場のグリーン周りのアプローチについてゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

画像: 番手によって得意不得意のライがあるんです!

番手によって得意不得意のライがあるんです!

グリーン周りのアプローチでは、まず初めにコース内ではショットと同様必ずボールのライを確認しましょう。

転がしで寄せられる距離感で、なおかつボールからグリーンに向かって芝の状況が順目なら、芝の抵抗を受けにくいのでパターでの寄せが1番有効です。こういった状況では通常のパターのイメージでストロークするだけで、ボールはカップに向かって転がっていきますからパターでの寄せをお勧めします。ストロークの際は、手首を使いすぎないように左手の甲の角度を保ったままストロークしましょう!

画像: 芝が順目ならパターでのアプローチが有効。左手の甲の角度を保ってストロークしよう。逆目の場合だと芝の抵抗を受けてボールが跳ねてしまうので注意だ

芝が順目ならパターでのアプローチが有効。左手の甲の角度を保ってストロークしよう。逆目の場合だと芝の抵抗を受けてボールが跳ねてしまうので注意だ

しかし、逆目の場合では芝の抵抗を受けてボールが跳ねてしまうので注意が必要です。こうなってしまうと、ラインに乗らなくなってしまったり、距離感も合わせづらくなってしまいます。

そんな時お勧めしたいのがPWでのアプローチです!

まず、クラブをすごく短く握りましょう。目安は右手の人差し指がシャフトを触るくらい短く握ります。クラブを短く持ったぶん、ボールの近くに立って、アップライトに構えましょう。ボールはフェースのセンターよりもトウ側でセットします。

画像: 逆目の場合はPWでのアプローチがオススメ。右手人差し指がシャフトを触るくらい短く握り、そのぶんボールの近くに立ってアップライトに構えよう。ボールをフェースのトウ寄りにセットして、パターのようなストロークで打とう

逆目の場合はPWでのアプローチがオススメ。右手人差し指がシャフトを触るくらい短く握り、そのぶんボールの近くに立ってアップライトに構えよう。ボールをフェースのトウ寄りにセットして、パターのようなストロークで打とう

こうすることで、フェースが地面に接地する面積が少なくなるので、芝の抵抗を少なくでき、ざっくりを阻止することができます。PWはクラブのロフトが立っているので振り幅が小さくてもOKです。振り幅が小さくて済むこともダフリ予防となります。

あとはパターと同じように手を使うことなくストロークしましょう! イメージとしては、ダウンブローではなくレベルに振り向き、逆目の芝を少しだけ起こしてあげる程度にストロークします。

適度に高さを出したい場合はSW。ただし注意点も

転がし主体でなく適度に高さを出したい場合はSWを使いましょう。ただし、PWよりもロフトが寝ているので振り幅が大きくなりますから、ダフリやざっくりのミスも出やすくなってしまいます。そのためダフリ対策を行う必要があります。

1つ目はフェースを開いて構えることです。フェースを開いて構えると手前からクラブが入ってもソールが先に当たるので滑ってくれることでざっくりになりづらくなる効果があります。

2つ目はボールを右足の前に置きましょう。ボールを右に置くことでクラブがダウンブローに入るのでダフリを軽減することができます。ダウンブローに入っても、フェースが開いているのでボールはロブショットのように上がりすぎることなく適度な高さで打ち出されていきます。フェース面を保ったまま、低めのフィニッシュでストロークを収めましょう。

画像: 適度に高さを出したい場合はSWでアプローチしよう。ダフリやざっくりを軽減するために、フェースを開き、ボールを右足の前に置いて打とう

適度に高さを出したい場合はSWでアプローチしよう。ダフリやざっくりを軽減するために、フェースを開き、ボールを右足の前に置いて打とう

グリーン周りのアプローチでは、これが正解といった答えはありません。ご自身にとって得意か不得意かを知っておくことが大切です。色々練習してみて、選択肢を持っておくようにしましょう! 是非参考にしてください!

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