最新テクノロジーを駆使した新ゴルフリーグTGLがスタートして4週間。第4戦には発案者のタイガー・ウッズとローリー・マキロイの直接対決が実現するとあってイベント開始前から会場は熱気に包まれた。しかしそこで思わぬハプニングが起きたのだが、それは?

タイガー擁するジュピターリンクスGCはケビン・キスナーとトム・キムの3人。マキロイのボストンコモンGには松山英樹が所属しているが今回はお休み。というわけでアダム・スコットとキーガン・ブラッドリー(ボストンコモンは全員がメジャーチャンピオン)が参戦し3対3の15ホールマッチがおこなわれた。

画像: TGL第4戦、タイガー・ウッズを擁するジュピターリンクスGC対ローリー・マキロイが率いるボストンコモンGで思わぬハプニング!?(写真/Getty Images)

TGL第4戦、タイガー・ウッズを擁するジュピターリンクスGC対ローリー・マキロイが率いるボストンコモンGで思わぬハプニング!?(写真/Getty Images)

ハプニングが起きたのはタイガーとマキロイのシングルス最初のホール。直接対決をタイに持ち込むにはタイガーが2.5メートルのバーディパットを沈めなければならない場面。

チームメイトと慎重にラインを読んだあと打球動作に入ったがストロークの最中にタイムオーバーを意味するブザーが鳴った。

TGLでは1打に40秒しかかけられない。電光掲示板に映し出されたショットクロックが経過時間を知らせパッティングに40秒以上費やしたタイガーはパットを外したうえ、1打のペナルティを受けそのホールを落とした。

数々の最年少、最多ストローク差V、ツアー最多の通算82勝を達成し歴史に名を刻んできたタイガーだが今回は不本意ながらTGL発足以来初のショットクロック違反を犯したプレーヤーになってしまった。

「うん、良くないな」。タイガーのひとりごとである。マキロイがかけたプレッシャーが大きかったのか。

「普段自分はトリガー(引き金)を引く前に心拍数を落とすので、それを落とすのに他の人より少し時間がかかることがある。いつものようにやったが時間がかかり過ぎただけだ」と対戦後にそう説明したタイガー。

折しもトリーパインズGCで開催されたファーマーズインシュランスオープンではラウンドレポーターのドッティ・ペッパーがハーフに3時間がかかったラウンドについて「もううんざり」と語りスロープレーの問題が再びクローズアップされた。

PGAツアーのウェストコーストスイングは2試合とも最終日最終組のラウンドが約6時間かかり、視聴率が大幅に落ちたという現実もある。それを受け一部ではツアーにもショットクロックを導入すべきという意見まで出ている。

それにしてもショットを打つ前、意図的に心拍数を落としているなんてタイガーって改めて凄い。

対戦はタイガーのジュピターリンクスが4-3でボストンコモンを下しTGL2戦目で初勝利を挙げた。

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