
3月発売の「252CBPアイアン」と1月に発売された”無限ウェッジ”「B-Limited BITING SPIN フルミルド」を手にする宮里藍プロ
●「ちょっと飛ばしたい」がコンセプトのニューアイアン

【画像A】宮里藍プロが「252CBP」の5番アイアンで放ったインパクトの瞬間。写真をアップした右の画像を見ても打ち出し角度が高いことがよくわかる
まずは宮里藍プロのアイアンショットのインパクト写真(画像A)を見てほしい。インパクト直後にボールが打ち出される瞬間だ。スマホで記事を読まれている方には伝わりにくいかもしれないが、ロフト通りにとらえたボールは、これから高く打ち出されていくだろうというのが見てとれる。実際、高い弾道で飛距離が出たショットは、ウェッジでもショートアイアンでもなく、5番アイアンで放たれたもの。およそ20年ぶりに5番アイアンを手にしたという宮里プロ自身がその「球の高さ」や「飛距離」に驚きを隠せないほどのインパクトと弾道だった。
宮里プロは、「258CBP」の「ちょっと飛ばしたい」というコンセプト通りのアイアンショットを披露した。
●最新アイアンの進化に驚き

最新モデル「258CBP」アイアン
風の強い沖縄育ちの宮里プロは、ジュニア時代はロングアイアンが好きなタイプだったが、「ギアが進化していくうちに、プロでもギアのチカラを借りて、自分の生命線の160~180Yの間を攻められる6番ユーティリティ(6U)を入れるようになった」そうで、現役当時から引退後のいままで5Iを打っていなかった。そんな宮里プロが今回、最新モデルの、しかもロングアイアンの進化を体感した。
当時「258CBP」があったら5番アイアンを入れていたかと聞かれると、「全英オープンとか、そういうちょっと特殊な状況になったときに、やっぱり5番のほうが、ライン出しも球の高さもコントロールしやすいな、というところはあったので、要所要所で入れていけたかも。5Iや6Uだったりをコースに合わせた使い方ができたかもしれません」と話した。
また、「ちょっと飛ばしたい」をコンセプトに“プラス5ヤードと操作性”を追求し、飛び性能にこだわって開発された最新モデルについては?
「5Y飛ぶって、すごい隙間を埋めてくれる感じがするんです。いろんなタイプのアマチュアの方がいて、もう少し上がって、もうちょっと飛んでほしいという、かゆいところに手が届くのが『CBP』だと思うので、もちろん全セット(5I~PW)打ってもらうのが一番いいんですが『この5番アイアンいいよね』って、5番だけ入れるのもいいと思います」と話し、アマチュアゴルファーにも勧められるモデルだと絶賛した。
●飛ぶだけでなく、グリーンでボールを止められる

「258CBP」を手にする川﨑志穂プロ
川﨑志穂プロも5番アイアンの進化を実感したという。
「私も5番をあんなに簡単に感じることがなくて、2017年に5番を抜いてしまったので、テクニックが必要で苦労するからとユーティリティに変えたんです。ユーティリティで届かない球の高さのコントロールってあるじゃないですか、それができるので『CBP』はいいなと思いました」と操作性の良さについて話した。
また、アイアンショットでは重要なグリーンをとらえるための「止まる」についても。
「あんまり期待してなかったというか、(グリーンに落ちてから)転がってしまうんだろうなっていうイメージだったんですけど、思ったよりしっかり止まってくれるのにびっくりしました。ちゃんと5Y飛んだぶん、スピンがそのぶん効かないかなと思ったけど、キャリーが出てもボールが止まることがわかりました」とアイアンのスピン性能についても驚いていた。
宮里プロも「飛ぶはできたけど、止まるも両立しているロングアイアンです」と話したうえで、「これまでさんざんユーティリティ、ユーティリティって言ってきて、6番アイアンさえ入れてない(女子プロの)選手がいて、この“流れ”はすごく新しい。アイアンって面白いっていう視点を与えられるというポテンシャルを感じさせるクラブです」と、“ゴルフバッグにロングアイアンを入れる選択肢がある”、新たなアイアンの可能性についても話した。
「258CBPアイアン」は、昨年9年にデビューし人気の「241CB」「242CB+」に次ぐモデル。「241CB」と「242CB+」が軟鉄鍛造の“1枚モノ”なら、「CBP」はあと少しの飛距離を求めるゴルファーに向けて、軟鉄ボディに高弾道フェースをプラスした軟鉄複合鍛造アイアンだ。
宮里プロと川﨑プロが、ちょっと飛んで上がりやすく、また止まることを実感した“二コパチ(258CBP)アイアン”は3月7日に発売される。ちょうど発売日がゴルフフェアの開催週と同じなので、会場やゴルフショップに行って、最新モデルの性能がどれほどのものなのか、実際打って体感してみよう。