昨年、プロ入り17年目で2勝を挙げ、日本ツアーにおけるプロ勝利数を「20」とした石川遼。週刊ゴルフダイジェストでは、新シーズンに向けて準備をしている石川に独占インタビューを行った。「変化」「言葉」「世界」の3つのキーワードで語ってくれた言葉なかから一部を先出しします。

――常に変化しながら進化してきたように見える石川。「変化」は今までの自分があってのものか、新たにゼロからやろうとしているのか。

画像: 「僕は、これでいいやと思ったことはない。そこはもう絶対そうだと思うんです」

「僕は、これでいいやと思ったことはない。そこはもう絶対そうだと思うんです」

石川 ゼロからできたらいいんですけど、それはできない。自分のなかで凝り固まっているものがありますよね、打ち方はこうだけど、こういう球を打ちたいとか。綺麗さっぱり忘れて真っ白な状態からスタートはできない。その凝り固まっている自分の問題や過去に上書き、上書きしていかなきゃいけないので、本当に難しいことではあると思うんです。でも、自分のこの魂を、燃やし切るというか……僕は、これでいいやと思ったことはない。そこはもう絶対そうだと思うんです。

――石川遼には「言葉」がある。ただ最近では、自分で発した言葉がSNSなどで思いとは別の方向に使われていくこともあるのではないか。

石川 スポーツは結果が一番わかりやすく出るし、だからそのぶん、何を言っても何も言わなくても結果なんだ、という世界であることはめちゃくちゃ受け入れています。10年、15年前よりもSNSなどが普及して、より多くの人のもとにアスリートの言葉が届いたり目に入ったりし、不特定多数の人が特定のアスリートに対して意見や感想を言える状況がある。今までは直接言葉で伝えるという手段が、野球のヤジくらいしかなかった(笑)。

画像: 「今までは直接言葉で伝えるという手段が、野球のヤジくらいしかなかった(笑)」

「今までは直接言葉で伝えるという手段が、野球のヤジくらいしかなかった(笑)」

今はスマホ片手で自分の思ったことを言える世界がある。でもだからこそ、リアル(現実)がより貴重で輝くと思うし、現実に自分で見る景色や接する人がより大切になると思う。もちろん、SNSで悪い側面もあると思いますけど、何かが普及したらそういう側面が出ることはコントロールできない。でも地震や災害のときに家族の安否がわかったりしてすごく便利だったり、本来はそういう目的で発達させれば皆、便利ですよね。技術やテクノロジーって発達すればするほど悪用する人もいますから。

――改めて「世界」への思いを。石川は昨年12月、PGAツアーのQスクール・セカンドから受験した。結果はカットラインに2打足りずファイナルに進めなかった。

画像: 「僕の結果に関しては、瞬間的には悔しかったし、すごく落ち込みました」

「僕の結果に関しては、瞬間的には悔しかったし、すごく落ち込みました」

石川 僕の結果に関しては、瞬間的には悔しかったし、すごく落ち込みました。でも今年1~3月、コーンフェリーでやるぞ、と思っていたスケジュールがぽっかり空いたので、逆にラッキーだな、ガッツリ準備してやろう、という気持ちになって。もう一段階上に行くには、すべてがきちんと準備された状態で試合を戦う必要があると。スウィングを5年くらい前から変え始めて、試合で試しながらやってきたけれど、試合のときに「このスウィングでいける」という自信がつくまで練習しないといけない。その時間をもらえたなと思う。開幕戦まで、より気合いを入れて練習したいと思えるオフになりました。

――ゴルフ界を引っ張りつづける“遼くん”の言葉の続きは、週刊ゴルフダイジェスト2月25日・3月4日合併号をご確認ください!

この日の服装は、シックなこげ茶のオーバーサイズのスーツ、「自分ではこのカラーは選ばないですけど、素材とシルエットに関しては、好きなタイプですね」

PHOTO/有原裕晶

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ゴルフ界を牽引する石川遼の独占インタビューの様子は本日発売の週刊ゴルフダイジェスト2月25・3月4日合併号にて掲載中!

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