今シーズンから用具契約フリーで戦う渋野日向子。かつてはトッププロはクラブメーカーの“顔”として、総合契約で戦うのが一般的だったが、最近ではあえてクラブ契約を交わさずに、自分自身で合うクラブを追求するプロも増えている。

ピンゴルフとクラブ契約を解消し、クラブ契約フリーとなった渋野日向子(写真は24年)
ボール、クラブ双方を展開するメーカーがボールとクラブのモデルチェンジを交互に行うのもそれが背景にあると中村修プロ。
「渋野選手の場合、まずは気に入ったものを試して、あとは試合のなかで慣れていこうということなのかもしれませんね」と分析してくれた。
さて、渋野のクラブチェンジに話を戻すと、ボールはタイトリストからスリクソンにチェンジ(今季からダンロップと用品使用契約)した一方で、ドライバーはタイトリストの「GT2」を新たに採用。このGT2はヘッド体積460ccのフルサイズで、慣性モーメントの高いタイプだ。
「昨シーズン使用したG430 LSTとGT2では打感が異なります。GT2の打感は軟らかさのなかにシャキッとした感じがあって、初速の出るイメージが湧きやすい。ロフト9度と立っているものを選んでいることも、初速アップに貢献しそうです」
アディダスのウェアとシューズに身を包み、さまざまなメーカーのクラブが入り混じるセッティングで戦う渋野日向子。悲願のメジャー2勝目を狙う2025年シーズンも、彼女のプレーから目を離せなさそうだ。