小祝さくらは、今年も国内を主戦場に戦う。しかし、アメリカのLPGAに挑戦している女子プロ仲間たちのことは、とても応援している。「みんなに頑張ってほしいです。結果をネットなどで見ながら応援することしかできないですけど」
そのなかの一人、同期の勝みなみとは昔から仲がよく、このオフも時間を見つけてカラオケに行った。「今年は西野カナなんかを歌いましたね。私もみなみちゃんも歌える歌は少ないんですけど。ふふふ」
今年から参戦する〝野球仲間〟で仲良しの竹田麗央は、小祝に「一緒に海外に行きましょう!」と誘っていたらしい。「そうなんですけど……全然行きたくないので(笑)」。また竹田は「さくらさんは、私と一緒で『鈍感力』があるんです」とも言っていた。

昨年ディズニーで楽しんださくらと麗央。妙に似合うかぶり物が「鈍感力」の証しか!? 麗央はLPGAツアー初戦で8位、2戦目は45位タイ
「『鈍感力』って、何ですか? 神経質じゃないという感じだとしたら……ゴルフに対してはそうだなって思います。ゴルフに対してはけっこう大雑把というか、キチキチせずにやっているんですけど、私生活なんかだと、変なこだわりがあったり、自分のなかでの〝謎な〟決まり事があって、面倒くさい部分があると思います。私、ゴルフと私生活は違うと思います」
自分の性格を「変なところにこだわりが強く出る面倒くさい性格」だというさくら。「几帳面ではないんですよ。自分でも感じますもん、なんでここだけこだわるのかって……全部じゃないんですよ」
そのこだわりとは、出かける前は絶対にトイレ掃除をするとか、自分のおにぎりの食べ残しをマネジャーさんが捨てるときに「丁寧に捨ててください!」と言うとか、トイレットペーパーは必ず三角形に折るとか……。ゲン担ぎではなく、バチ当たり防止策!?
「トイレットペーパーは完全にクセですね(笑)。ほかにも、変なこだわりはいっぱいあるんですけど、今思い出せませんねえ……あ、ご飯はあったかいうちに食べたいこともそう。もともと冷めている状態なら仕方がないんですけど、せっかく作ってくれたり自分が作ったりして、食べるときに冷めているというのが嫌で」

人前で話をするときも、自分の話す「矛盾点」に思わず吹き出してしまうことも。そこがさくらの魅力の1つなのです
漬物が苦手なさくら。「でも、きゅうりの浅漬けだけは、食べられます。松前漬けは大好きです。ねばねばで、ちょっと甘いやつ。あれは大好き。でも、ぬか漬けはダメです。たくあんなんて大っ嫌いです。キムチもダメです。韓国料理は好きなのに。なんですかね、矛盾してるんですよ……」とぼそり。摩訶不思議な、矛盾している自分をネタにする、小祝さくらがみんな大好きなのだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年2月25日 3月4日合併号〝ゴルフときどきタン塩〟より