▼カテゴリー別に打ち比べ
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試打・解説
山﨑康寛

レッスンスクール&練習場「GOLF PLACE」とゴルフ工房「studioCGA」主宰
勝又崇之

08年プロテストトップ合格。ギアへの造詣も深く細かなクラブの特性を見逃さない。
3モデルとも共通するのは、“顔が良い”のにすこぶる“やさしい”
「飛び」「つかまり」「やさしさ」を好バランスに仕上げたカテゴリーの中間に位置するスタンダードモデル。勝又プロと山﨑さんいわく、中間だからこそ、そのモデルの特性を最も知ることができるようだ。

各社のスタンダードモデル
3メーカーのスタンダードモデルを打ち終えて勝又プロが特に印象に残ったのが顔の良さとやさしさのギャップだという。
「先代のキャロウェイとテーラーメイドのスタンダードモデルは、やや逃げ顔で締まっていました。そのイメージ通り、アスリートがLS(ロースピン)を使う必要がないくらい満足できた。ただそのぶん、ヘッドスピードが40m/s以下のゴルファーにはややスピンが足りず、少し自分でつかまえにいかなくてはならないのでハードかも、という印象でした。
けれど、新モデルは顔の良さはそのままにとにかくやさしい。僕がやさしいと思うのは、ヘッドが自然に返ってつかまってくれることとミスヒットへの寛容性。大MOIのMAXのスイートエリアが広いのは分かっていました。なので、『G440 MAX』は想像通り。でも『Qi35』も『エリート』も芯を外したときの直進性が高い。今作は40m/sのアベレージからセミアスリートまで幅広いユーザーが打てると思います」
テーラーメイド「Qi35」
先代よりも重心位置を下へ! ミスに強いのに高初速を実現


大MOIをキープしつつ、フェース面上の重心位置を低くすることで、先代以上の高初速を実現した「Qi35」。
「スイートエリアは相変わらず広いですね。前後のウェイト位置がややヒール寄りになったせいか、かなりつかまりがいい印象です。弾道も高さが出るし、何より打感が良くなりました。カーボン特有のこもった感じがなく、チタンに似た気持ちいい弾きで飛ばせます」(勝又)
SPEC(10.5度)
ライ角(度)/56
ヘッド体積(cc)/460
クラブ総重量(g)/304
試打シャフト/ 2025 Diamana SILVER TM55
クラブ長(インチ)/45.5

アベレージも使いやすい!!
こんな人にオススメ!
「スピンを抑えて高弾道で飛ばしたい人に◎」(勝又)
「Qi10はややLS寄りの印象でしたが、Qi35はMAXに近い寛容性があります」と勝又プロ
キャロウェイ「エリート」
進化したAiフェースでミス軽減「芯を外してもスピンが常に適正! 」


フェースデザインのコントロールポイント(最適な弾道に補正してくれる場所)を「パラダイムAiスモーク」より10倍の25,000ポイントに増加。よりミスヒットに強くなった「エリート」
フェースデザインのコントロールポイント(最適な弾道に補正してくれる場所)を「パラダイムAiスモーク」より10倍の25,000ポイントに増加。よりミスヒットに強くなった「エリート」。
「『エリート』の真骨頂はミスヒット時ですね。左右上下、どこに当たっても曲がり幅が少ないし初速もキープ。これは驚きです。スクエア顔で構えやすいし、技量を問わず誰でも使える一本ですね」(山﨑)
SPEC(10.5度)
ライ角(度)/57
ヘッド体積(cc)/460
クラブ総重量(g)/306
試打シャフト/ VENTUS GREEN 50 for Callaway
クラブ長(インチ)/45.5

前作よりも安心感がありますね
こんな人にオススメ!
「ミート率は低いけれど強い球で飛ばしたい人」(山崎)
ピンゴルフ「G440 MAX」
ピン史上最高の低重心設計!「高初速が実感できる打感です」


フェース中心からヘッド後方に垂直に伸ばした“重心ライン”(PING独自の呼称)に重心を近づけることで“大MOIなのに飛ぶ”を実現した「G440MAX」
「確かに前作よりも初速が出ています。ただ僕が最も印象的なのが顔です。460ccでありながら投影面積を小さくしたことで、ターゲットに対して構えやすくなりました。アマチュアはもちろん、アスリートも満足できそう」(勝又)
SPEC(10.5度)
ライ角(度)/59.5
ヘッド体積(cc)/460
クラブ総重量(g)/301
試打シャフト/ ALTA J CB BLUE
クラブ長(インチ)/46.0

ほかの2モデルよりも後方が長いですね
こんな人にオススメ!
「適正スピンで安定した高弾道が理想の人」(勝又)
PHOTO/ Hiroaki Arihara
THANKS/GOLF PLACE
※週刊ゴルフダイジェスト2月25日号「どれを選べばいいのかうち比べ! 」より
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下記リンクで紹介される「TYPE2~4」はハイドローモデルや低スピンモデル、そして飛ぶし曲がらない軽量モデルを掲載している。続きは週刊ゴルフダイジェスト2月25日号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!