全国から問い合わせが殺到するという知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」のクラブナビゲーター吉田朋広氏が注目するギアを徹底検証・解説する企画。今回は現在国内で約1000店舗の登録店のみで発売されているプレミアムシャフト・フジクラのジュエルラインシリーズ「ダイヤモンドスピーダー」を前編と後編に分け、2週に渡り検証。果たしてどんなシャフトなのだろうか?

多くの人にとって4Sがダイヤモンドスピーダーの特徴を一番感じやすい

50グラム台に続いて人気の40グラム台を検証していきます。先ずは4Sから打ってみましょう。

4Sはシャフト重量50グラムでトルクは3.5。振ったイメージは5Sをより軽量にマイルドに仕上げた印象です。手元部分の潰れにくさや捻れのない剛性感、特長的なしなり戻りのスピード感のあるシャフトイメージはダイヤモンド スピーダーそのもの。ボールを弾き飛ばしてくれるパワー感もあり、ボールスピードの速さも感じられますので飛距離アップにも貢献してくれると思います。多くのゴルファーにロートルク設計のダイヤモンドスピーダーの特徴を一番体感しやすいのがこのフレックスかもしれません。

SRはSフレックスに比べてシャフト全体のハリが少なく感じられるのでSフレックスに硬さを感じてしまう方や、先端部分の動きでボールをとらえたい方にスムーズにスウィングできるフレックスに仕上がっています。ダイヤモンド スピーダーも持つパフォーマンスをやさしく体感できますので、Sフレックスと打ち比べて自身のスウィングタイミングや求める弾道イメージに合わせて選ぶのが良いでしょう。

RフレックスとR2フレックスはローヘッドスピードのスウィンガータイプの方に振りやすく設計されています。シャフトトルクはRとR2共に3.5。同社のスピーダーNXバイオレット 40R、R2は5.7のため、比べてみるとロートルクなのがわかります。Rフレックスは他の40グラム台のRフレックスと比較して手元部分の剛性は高い設計ですので、握力が弱い方だと硬く感じてしまう場合があるかもしれませんが、ロートルクのダイヤモンドスピーダーらしい捻れる感じのないシャープな振り心地とスピード感やインパクトでのボールの弾き感は他の40グラム台のシャフトとは一味違うフィーリングを体感できるでしょう。

R2はRと比べて先端部分のしなり量が大きくなりますのでやさしくボールをとらえて行きたい方にオススメです。ボールの吹け上がりもなくボールスピードも速いので、リシャフトで飛距離アップを実現したいヘッドスピードがそれほど速くない方にオススメです。

フレックス振動数
4R2214CPM
4R223CPM
4SR231CPM
4S242CPM

軽量の「ダイヤモンド スピーダー」と「エアスピーダー」の違いは?

最後にダイヤモンド スピーダー シリーズ最軽量の30グラム台です。

同社には30グラム台のシャフトラインナップとしてエアスピーダーがありますが、ダイヤモンド スピーダーとはシャフトトルクが大きく違います。ダイヤモンド スピーダーの30グラム台は全フレックスシャフトトルクは5.2となっていますが、その一方でエアスピーダーは一番硬いフレックスのX- PLUSでトルクは6.7。次に軟らかいフレックスのPLUSで7.6ですので、いかにロートルク設計になっているかがわかります。

3SR はシャフト重量40.5グラム。振りやすさとロートルクのシャフト設計がもたらすレスポンスの良さとスピード感のバランスが良いフレックスです。この重量帯のターゲットに対してロートルク過ぎるとシャフト挙動がシビアに感じてしまう場合もありますが、ダウンスウィング時のイメージもタメも作りやすくシャフト挙動も安定感があり、非常にバランス良く設計されていると思います。

この重量帯でもシャフトそのもののパワーがあります。たとえると、1.0の入力に対して1.3くらいで出力するようなボールの弾き感があります。ダイヤモンド スピーダーの持つボールスピードの速さをこの重量で体感させるには技術的にも非常に難しく、唯一無二の存在でしょう。

3RやR2はロートルク設計ながら、敏感に反応し過ぎず、手元の硬さも抑えられているので切り返しもしやすく、シャフト自体もしなやかに動きます。スウィングスピードの速くない方が扱いやすいく感じるフレックスに仕上がっています。シャフトの先端部分の動きは大きいですが、捻れにくいロートルクシャフトの速いしなり戻りでフェースが開かずにインパクトしてボールをとらえてくれますのでつかまりは非常に良いでしょう。

現在軟らかめのシャフトをお使いの方でヘッドの挙動が安定ぜず、シャフトのしなりをうまく使えるスウィングで振り抜くタイプにオススメです。とくにR2は中級者の女性ゴルファーにも合うと思います。

フレックス振動数
3R2207CPM
3R216CPM
3SR222CPM

捻れにくいロートルクのダイヤモンド スピーダーの持つシャフトパフォーマンスによるメリットを体感できると思います。

30グラム台のシャフトとしては高いパフォーマンスのフレックスですが、適正ヘッドスピードを超えて打つとバックスピン量は多くなる傾向ですので、Rフレックスはヘッドスピード37m/sくらいまで、R2フレックスはヘッドスピード35m/sくらいまでが適正ヘッドスピードの目安になるでしょう。

30グラム台のモデルのターゲットの方にも扱いやすく設計されたロートルクシャフトの持つメリットを是非体感して頂きたいですね。

画像: ダイヤモンドスピーダーはややドローの高弾道

ダイヤモンドスピーダーはややドローの高弾道

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