フォロースルーで左ひじが引けて曲がってしまう動きはどう直す? 月刊ゴルフダイジェストで特集されていた、改善のための練習法を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

インパクト時に骨盤が正面を向いていると手が詰まってしまう

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。みなさんは自分のスウィングで不満なところってありますか? 僕はフォローで左ひじが引けて曲がってしまっているのが嫌なんです。それでもまあまあいい球は打てているし、スコアもそこそこ悪くないのですが、スウィング動画を撮ると本当にかっこ悪い。これが直れば、もう少し飛距離も出そうだな~とも思うし。月刊ゴルフダイジェスト3月号の連載記事「読者記者がゆく。」に同じ悩みを持っている人がいらっしゃったので、その解決法を僕もやってみることにしました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2025/3号で特集されていた、左ひじの引けを直す方法を実践!

月刊ゴルフダイジェスト2025/3号で特集されていた、左ひじの引けを直す方法を実践!

この記事で相談をしている人も僕と同じで、左ひじがフォローで曲がってしまってカッコ悪いので直したいとのことなんです。指導をしてくれている川村亨プロによると、インパクトの時に骨盤が正面を向いていると、どうしても手が詰まってしまうので、フォローで無理に腕を抜く必要が出てくるそうなんです。その時に左ひじが曲がってしまうということなんですね。

画像: (左)ひじが曲がったカッコ悪いフォロー。(右)こういう左ひじが伸びたフォローにしたい

(左)ひじが曲がったカッコ悪いフォロー。(右)こういう左ひじが伸びたフォローにしたい

なので、インパクトの時に骨盤を45度くらい先行回転させ、腰の前にスペースを作ると左ひじが曲がらなくなるそうなんです。

画像: いつものようにボールを打ってみると、こんなふうに左ひじが曲がったフォローになってしまいます

いつものようにボールを打ってみると、こんなふうに左ひじが曲がったフォローになってしまいます

ベルトにシャフトを差して骨盤の動きをチェックしよう

その感覚を理解するためには、ベルト通しにシャフトを差して振るというドリルがいいようです。お腹のところのベルト通しにシャフトやアライメントスティックのようなものを差し、クラブが地面と水平くらいの位置からハーフスウィングをします。この時に差したシャフトと手が当たらないように振ります。骨盤が先行して回っているとシャフトと手は当たらないということですね。

画像: ベルト通しにスティックを差してハーフスウィングをする

ベルト通しにスティックを差してハーフスウィングをする

僕はベルト通しにアライメントスティックを差してやってみました。腰にスティックが差さっていることで、腰の回転具合がよく分かりますね。スティックは飛球線と並行に差してもいいのですが、少し右方向を向くように差すと少しでも腰が先行しないと手に当たってしまうので、より分かりやすいかも。

今までのスウィングではここまで骨盤を先行させて回すというイメージがなかったので、ここまでやらなきゃダメなんだと驚きました。確かにプロのスウィング写真や動画を見ていると、インパクトの時には骨盤が飛球線方向を向くくらい回転していますよね。それが左ひじがしっかり伸びて、飛距離も伸びる秘訣なんですね。これは何度も繰り返して、骨盤を先行させて回すという動きを体に覚え込ませることが大事だと思いました。

画像: (左)骨盤を先行させて振れるとスティックには当たらない。(右)骨盤が先行しないと手とスティックが当たってしまう

(左)骨盤を先行させて振れるとスティックには当たらない。(右)骨盤が先行しないと手とスティックが当たってしまう

左腕と体の回転を連動させよう

そしてもうひとつ、左腕と体の回転が連動していることが大事だそうです。インパクトで体が止まって、左腕が独立して動いてしまうと、手が体から離れていって一体感が失われてしまいます。

画像: (左)体と腕の回転が連動していることが大事。(右)腕だけが独立して動くと手と体が離れてしまう

(左)体と腕の回転が連動していることが大事。(右)腕だけが独立して動くと手と体が離れてしまう

ダウンスウィング後半からフォローまでは常に左腕からシャフトが一直線(手首の部分では角度がつきますが)になるイメージで動かすと、左腕を正しくリリースできるということです。個人的には左わきを開けないように意識することで左腕と体の動きを連動させるのがいいのかなと思いました。

画像: 左腕とシャフトが一直線になるイメージで振る(実際は手首に角度がつきますが)

左腕とシャフトが一直線になるイメージで振る(実際は手首に角度がつきますが)

スティックを腰に刺した素振りとのイメージと、左腕からシャフトが一直線のイメージを持って実際に球を打ってみました。腰をかなり先行させて回すので、今までのスウィングとかなり感覚が変わってしまい、最初はあまりうまく打てませんでしたが、慣れてくると少しずつ当たるように。ある程度打てるようになってからスウィング動画を見てみると……最初よりも左ひじが伸びていました!

さすがにプロのようにピーンとは伸びていませんが、かなりカッコ悪さは少なくなったかなと。この調子で続けていくと、もっと左ひじは真っすぐになりそうな気がします。左ひじが伸びたフォローができるようになってくると、フィニッシュも今までよりもピタッと決まる感じがするので、フィニッシュもカッコよくなりそう。

画像: ドリルをやる前よりは少し左ひじが伸びました!

ドリルをやる前よりは少し左ひじが伸びました!

ゴルフというのは、スウィングがカッコよければいいというものではないと思いますが、やっぱカッコいいに越したことはないし、スウィングがカッコよくなることで結果も良くなるんじゃないかと思います。

僕のように左ひじの曲がりが気になっている人は、ぜひ一度これらのドリルを試してみてください。

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