
LPGAツアーで初優勝の期待がかかる竹田麗央
昨年は古江彩佳選手が「アムンディ・エビアン選手権」を、笹生優花選手が2度目の「全米女子オープン」を制し、日本勢がメジャーを2勝するという歴史的な年となりました。
それでは2025年、彼女たちに続くのは誰なのか? アメリカツアーで次に活躍するのは誰かを、インドアゴルフ最大手「ステップゴルフ」エグゼクティブコーチの吉田一尊プロに聞いてみました。
まず名前が挙がったのが、竹田麗央選手です。
「米女子ツアーはやはり飛距離の出る選手が有利な傾向があると思います。そのなかで、竹田選手の飛距離は大きな魅力です」
昨年の竹田選手のスタッツを見ると、ドライビングディスタンスは263.19ヤードでツアー1位。この飛距離は飛ばし屋揃いの米女子ツアーでも間違いなく武器になるはずです。
昨シーズン8勝という圧倒的実績を引っ提げて乗り込んだ米女子ツアーでは、開幕戦で8位に入るなど順調な滑り出し。日本では初優勝の翌週に2勝目を挙げるなど、勢いに乗ると止まらない強さを見せる竹田選手、大いに期待したいです。
そして、吉田プロがもう一人名前を挙げたのが山下美夢有選手。なんといってもパットの名手、昨年のパーオンホール平均パット数は1.7214で堂々のツアー1位。しかも、パーオン率74.7475%でツアー3位と高いパーオン率を誇りながらの1位です。(通常、パーオン率が高いとパーオン時平均パット数の数値は悪くなりがちです)
「山下選手の場合、コースがハマれば勝負になると思います。たとえばフェアウェイの幅が狭くて距離がある程度短い、正確性とパッティングの勝負になるようなコースでは、大いにチャンスがあるのではないでしょうか」
米女子ツアーで活躍したパッティングの名手といえば、宮里藍さんの名前が思い浮かびます。伝家の宝刀のパットで世界ランク1位まで上り詰めた宮里藍さんのような活躍を、山下選手には期待したいもの。
竹田選手も山下選手もただ飛ぶだけ、パットが上手いだけではもちろんなく、ショットメーカーであり、アプローチも含めた総合力が高い選手。ルーキーとはいえともに日本ツアーの年間女王経験者。初年度からの大活躍を、大いに期待したいですね!