マクニーリーはケガでツアーを休んでいた23年パイロットを目指し操縦法を学びライセンスを取得していた。
先週トリーパインズGCで開催されたジェネシス招待にはシーラスSR22単発ピストンプロペラ機を操縦しサンディエゴ(カリフォルニア)に飛んだ。翌週のメキシコにもチャーター機で移動する予定でフライトインストラクターに同行してもらった。
「ここ(サンディゴ)に来るのに本当に楽しい方法でした」と米ゴルフウィーク誌に語ったマクニーリー。

ジェネシス招待では2位でフィニッシュしたマーベリック・マクニーリー。なんと現地サンディエゴには自ら小型飛行機を操縦して移動していた!?(写真/Getty Images)
「これから飛行練習のために(自宅のある)ラスベガスからパームスプリングス(練習拠点のラ・キンタGC)に飛んだり、ラスベガスが暑すぎる夏には北の涼しいタホに飛んだり、このチャーター機を大いに活用するつもりです」
トーナメントに飛行機を操縦し移動したのはパイロットとしても有名なアーノルド・パーマーだがマクニーリーはさながら現代版アーノルド。しかも名前がトップガンの主役と同じ“マーベリック(マーヴェリック表記もある)”。
トム・クルーズを一気にスターダムに押し上げた映画『トップガン』は、絶対不可能といわれた任務を遂行するエースパイロットの役を彼が演じ大ヒットした作品。
SNSに投稿されたマクニーリーの姿は『トップガン』とまではいかなくても素直にカッコいい。
マクニーリーの妻・マヤさんはPGA Tour.comにこう語っている。
「彼はクラブを握っていないときはいつも飛行機のビデオを見ています。どうやってゴルフとパイロットを両立させそのどちらも着実に上達しているのか私にはわかりません。でも彼は私が知る限りもっとも意志の強い人のひとりです」
父・スコットさんはサン・マイクロシステムズの共同創設者。リッチファミリーの御曹司である彼はスタンフォード大学出身で頭脳明晰のエリート。その上飛行機まで操縦してしまうんだから非の打ちどころがない。
本業のゴルフでは昨年のRSMクラシックで念願のツアー初優勝を飾っており、今シーズンもジェネシス招待での単独2位を含めトップ10入りが3回と好調だ。
奇しくも一昨年のRSMクラシックで優勝したのがジェネシスで敗れたラドビッグ・アバーグ。もしかしたら2人は似たようなセッティングのコースと相性が良いのかもしれない。
29歳のマクニーリーと25歳のアバーグ。見た目も爽やかな2人がPGAツアーを牽引してくれたら面白い。