ビギナーを脱したゴルファーの前に立ちはだかるのがスコア100の壁……いわゆる“100切り”を達成するために大切なポイントとは? 今回は「ラウンド前の朝の練習場」をテーマに、東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロに解説してもらおう。
画像: 東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロ

東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロ

多くのゴルフコースには練習場が併設されており、朝早く到着してからスタート時刻までの間に利用するゴルファーが多いことだろう。

ではそんなラウンド直前、朝の練習場では何をするべきか。「まず言いたいのが、スタート前の練習って、最優先はウォーミングアップであり、普段の練習とは目的が違うよ、ということです」と後藤。

「朝も早くて、車を運転してコースに向かっていれば体も比較的固まっている状態です。とくに冬の寒い時期はそうですよね。だからだいたい20~25球程度打って体をほぐす、筋肉を動かす意味合いのほうが強いんです。少なくともラウンド直前の練習は“新しい何か”に取り組む場所ではないんです」(後藤、以下同)

画像: ラウンド前の朝の練習はウォーミングアップがメイン(写真はイメージ)

ラウンド前の朝の練習はウォーミングアップがメイン(写真はイメージ)

あくまでウォーミングアップがメインなので練習場に持っていくクラブの本数も「レンジで打つ番手は、ドライバーとウェッジ、普段から一番よく使うアイアン。あとはユーティリティとフェアウェイウッドを1本ずつ……多くてこの5本です」とのこと。

もちろん、球筋や飛距離を見て今日の自分の調子をチェックすることもラウンド直前の練習では大切なこと。できればそこまで取り組みたいところが「それは普段の練習の中で自分の課題を見つけていて、それに対する改善策も用意できていることが前提です」と後藤は続ける。

「たとえばドライバーから練習を始めて、スライスが出たとしましょう。もし普段の練習からスライスが課題であれば『じゃあこう調整しよう』という改善案が出てくるはずです。しかし改善案がなければ『どうしよう』って不安になって、漠然と打ち続けてしまうわけです」

だからこそ普段から自分の課題をしっかりと認識すること、そして「普段の練習から、最初の25球はウォーミングアップとして打つことを習慣づけるのがオススメです」と後藤。

「普段の練習からウォーミングアップをして、そのなかで今日の自分の調子をチェックするという、言わば『本番前の練習』の練習を普段からしておくわけです。そして『今日のウォーミングアップではこんな球が出たから、今日はそれを改善するための練習に取り組もう』といったように、どんどん自分の課題を見つけることができるのがベストですね」

最後に、朝の練習場で必ずやっておきたいことが「練習用グリーンの感触を確かめること」。ゴルフ場によってグリーンスピードは違うし、同じコースの同じグリーンでもその日の調整によってはまた感触が変わってくる。「パターの練習は少しでもいいからやったほうがいいですね。どれくらい転がるかはチェックしておきましょう」とのことだ。

協力/広尾ゴルフインパクト

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