2023~2024年、PGAツアーでのタイトリスト ゴルフボールの使用率は何%であったかをご存じだろうか。実に70%(ダレル・サーベイ社調べ)である。圧倒的を超えて、独占的とも言えるこの信頼感はどこから生まれるのかー。その理由を生まれ故郷のフェアヘブンへと探しに出かけた。

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ゴルフボールのトータルパフォーマンスが生み出す成果とは?

ゴルフボールに、上手い人用やヘッドスピード別はないとする理由

タイトリスト ゴルフボールのプレジデントであるメリールー・ボーン氏は、こんなことも言っていた。「世界最高峰であるPGAツアーでの使用率はもちろん注目に値しますが、私たちは契約関係の発生していない、エリートアマチュアの使用率を特別なものと考えています」(ボーン氏)

そこにこそ、なぜ上手い人たちはプロV1を使うのか?の答えがある。もっと飛ばしたい、もっとスピンをかけたい、 もっとソフトに、もっと均一にと、ゴルファーのボールに対するニーズは際限がない。しかし、それらを叶えることで何が達成可能なのかを知ることが大切だと、メリールー・ボーン氏は語る。

「PGAツアーでの使用率が70%、LPGAになると80%を超えることも珍しくありません。しかし、アマチュアのエリート競技になると90%を超える大会があるほど、プロV1・プロV1xの使用率は一段と跳ね上がるのです」(ボーン氏)

画像: アクシネットカンパニー ゴルフボール プレジテントのメリールー・ボーン氏

アクシネットカンパニー ゴルフボール プレジテントのメリールー・ボーン氏

興味深いのはレディス、ジュニアの試合ほど使用率が高いこと。ゴルフボールがヘッドスピード別で選ばれるわけではないことを明確に示している。

「アマチュアは、ツアープロのような完成されたスウィングではありませんが、レベルやヘッドスピード、性別を問わず、ボールによってスコアアップするチャンスが等しく得られるのです。例えばせっかくグリーンをとらえても、ディスタンス系ボールを使っていたら、奥にこぼれてピンチになるかもしれません。でも、スピン性能に優れたプロV1なら、カップ側に付く可能性がある。私たちは毎回同じスウィングはできません。でも、ボールの性能に一貫性があればスコアメイクできる可能性が確実に広がる。エリートプレーヤーたちはスコアアップの可能性をプロV1・プロV1xに感じているのだと信じています」(ボーン氏)

画像: 現在、最高峰の舞台で活躍するトッププレーヤーたちも、ジュニア時代からタイトリストボールでプレーし頭角を現してきた。タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、アーニー・エルス、セルヒオ・ガルシア、ローリー・マキロイも最初はみんなタイトリストだった

現在、最高峰の舞台で活躍するトッププレーヤーたちも、ジュニア時代からタイトリストボールでプレーし頭角を現してきた。タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、アーニー・エルス、セルヒオ・ガルシア、ローリー・マキロイも最初はみんなタイトリストだった

現在、契約はしていないもののデビュー以来、プロV1に絶大な信頼を寄せているのが、圧倒的なスコアメイクで世界No. 1に君臨しているスコッティ・シェフラーだ。『「プロV1」ならフェースからボールが離れた瞬間から、どのような弾道を描いてくれるかを理解できます。大切なことは、ボールに優れたパフォーマンスの一貫性が備わっていること。たとえ風が吹いている日でも、タフなコースでも、弾道を完全にコントロールできる気がするのです』(シェフラー)

「トッププレーヤーはもちろん、エリートアマチュアからの支持こそが私たちにとっての通信簿。圧倒的な信頼の数を目にするたび、OK! 自分たちは間違っていないと勇気をもらえるのです」(ボーン氏)

ボールのトータルパフォーマンスがスコアアップに結実するという事実は、「プロV1」「プロV1x」がプレーヤーとともに重ねてきた勝利の数が証明している。精密なゴルフボールに関わるすべてのプロセス、そしてパフォーマンスは、“スコアアップ”のためにあると実感する。

スコアアップに近づける
「最高性能」は人それぞれ

1935年に第1号ボール「タイトリスト」が発売されてから90年、「プロV1」の発売から25年の節目となる2025年が幕を開けた。PGAツアーで旋風を巻き起こしているNEWプロV1・プロV1xは、2月5日に日本市場で発売となった。そこで重要となるのはゴルフボールのフィッティングである。

画像: 2月5日に発売となったNEW「ProV1」(写真左)「ProV1x」(写真中)。昨年登場した「ProV1xレフトダッシュ」と合わせて、3モデルでのラインアップとなっている

2月5日に発売となったNEW「ProV1」(写真左)「ProV1x」(写真中)。昨年登場した「ProV1xレフトダッシュ」と合わせて、3モデルでのラインアップとなっている

昨日の自分を超えていくために
マイボールを決めてゴルフをしよう

「スコアアップを望むなら、誰でもボールフィッティングが役に立つはず。理由は2つあります。まず、そもそも自分に合っていない可能性がある。フィッティングを通じ、適したボールにするだけで飛距離が伸び、コントロールが良くなってショットに自信が持てるようになります。次にマイボールが決まれば、ラウンドでは常に同じボールを使うことになります。ボールに慣れ、性能を理解するだけで劇的にスコアマネジメントしやすくなるのです」

こう語るのはタイトリストゴルフボールマーケティングのバイスプレジデント、ジェレミー・ストーン氏だ。

画像: タイトリスト ゴルフボール シニア・バイスプレジデントのジェレミー・ストーン氏。「ショットのスピンを抑えたかったのでAVXを使っていました。でも、アプローチではもう少しスピンが欲しいと思っていたところ、レフトダッシュに出合ったのです。その後ボールフィッティングを受け、なぜレフトダッシュが最適なのかも理解することができました」

タイトリスト ゴルフボール シニア・バイスプレジデントのジェレミー・ストーン氏。「ショットのスピンを抑えたかったのでAVXを使っていました。でも、アプローチではもう少しスピンが欲しいと思っていたところ、レフトダッシュに出合ったのです。その後ボールフィッティングを受け、なぜレフトダッシュが最適なのかも理解することができました」

「さらに、プロV1ファミリーやAVXなど一貫した品質にこだわっているモデルがマイボールになれば、別の部分(スウィングやクラブ選びなど)にフォーカスできます。何かを変えればボールはそれに呼応した正しい変化を示す。一貫したフィードバックがスコアを作るのです」(ストーン氏)

PGAプレーヤーもオフにはタイトリストのボールフィッティングを受け、今のスウィングやプレースタイルに最適なモデルにアップデートしている。昨日の自分を超えるために、信頼できるゴルフボールを選ぶのだ。

TEXT/Yoshiaki Takanashi(Position ZERO)
PHOTO/Hiroyuki Tanaka、Getty Images
SPECIAL THANKS/Acushnet Company

※月刊ゴルフダイジェスト2025年3月号より

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