「安全に寄せるには、転がしアプローチ」とよく言われるが、どんな番手を使って、どう打っていくのが正解なのか? ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人と考えてみた。
画像: 転がしアプローチ、どの番手を使って寄せていく?(写真はイメージ)

転がしアプローチ、どの番手を使って寄せていく?(写真はイメージ)

横から払い打つイメージが大切

クラブフィッター小倉です。今回は、アプローチに使用するクラブについてです。先日、お客様にアプローチで転がす時にどのクラブを使っている? というご質問を頂きました。そのお客様いわく、転がすアプローチは、ミスの幅を小さく収めやすく、できるだけやったほうが良いと言われたが、やってみると距離感がつかめなくて全然ピンに寄らない。そもそもどのクラブでやれば良いのかもわからない、とのこと。

確かに転がすアプローチは、ミスの幅が小さくしやすい方法ですが、実際にやってみると意外と難しいですよね。使用するクラブもゴルファーによって様々です。もちろん状況に応じてクラブを使い分ける必要はありますが、まず練習するクラブとしては45~48度ぐらいのアイアンやウェッジで行うのが良いと思います。

日本の芝は、あまりボールが沈まないので、鋭角に打ち込む必要はありません。あまりハンドファーストにはせず、シャフトが垂直に近い状態でアドレスし、パッティングに近い横から払うようなイメージで、あまりインパクトの強弱をつけず、なだらかに振りぬくような感じを持つと距離感が作りやすいです。

インパクト付近では、ボールの赤道の下をリーディングエッジで振りぬくようなイメージを持つとうまくボールを拾えます。コツといえばこれくらいです。あとは、振り幅によって、どのくらいキャリーしてどのくらい転がるのかを、練習で把握すれば実戦的なアプローチとして使えるでしょう。

慣れてきたら使用するクラブを替え、より自分のイメージに近い転がりをする弾道を追求していくと転がしのバリエーションが増え、様々なシチュエーションでミスの少ない転がすアプローチのテクニックが身につきます。

ちなみに私の場合は、46度か50度のクラブを使い、クラブを吊るように構えてヒールを浮かして、トウ側のスコアラインのないところで打つことが多いです。あえて芯を外すことで飛びすぎを防ぎ、溝のないところで打つことで余計なスピンがかからないようにして、確実に転がしています。

ヒールを浮かして構えると、芝の抵抗を減らせるので、つっかかりのミスも軽減できます。皆さんは、転がすアプローチをする時、どのクラブでどのような打ち方をしていますか? 

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