日本のプロツアーは女子が3月6日、男子は4月10日に開幕。2024シーズンの賞金女王の竹田麗央、賞金王の金谷拓実がいずれもアメリカに主戦場を移すなど、国内ツアーは混戦必至。もちろん海を渡った選手も気になる。あなたの注目選手は誰? 識者、アマチュアゴルファーに聞いてみた。
画像: 左から政田夢乃、小祝さくら、河本結

左から政田夢乃、小祝さくら、河本結

●ヒロインはやっぱり小祝さくら!?

日本女子ツアーでは小祝さくら。昨年のスタッツを見るとバーディ数が430と、全選手中1位。欧米ツアーでも上位にいく選手はやはりバーディ数が多いんです。スコッティ・シェフラーもバーディ数はダントツで1位でした。小祝はバーディ数が多い割にボギー、ダブルボギー数が少ない。ならばさらにもう少しボギーを少なくすれば、今季のメルセデス・ランキング1位、間違いないでしょう。

男子では石川遼を挙げます。必死に頑張る姿が手に取るようにわかります。そして、昨年、米ツアーQスクールは残念でしたが、いまだに米ツアーへの挑戦を諦めていません。彼はJGTOのアンバサダー的存在で、近い将来、組織のリーダーになり得る資質を持っていると感じます。話が横道に逸れましたが、石川はゴルフと真正面から向き合い、精進しています。期待を込めて石川です。もう1人は清水大成。平均パット数は歴代最高、バーディ数も部門1位。小祝と同じくバーディ率が多いことにポテンシャルを感じました。大化けする可能性大。

米ツアー参戦組では女子が竹田麗央。昨季のTOTOジャパンで彼女を見ましたがヘッドスピードといい、ゴルフの大きさといい、日本では別格と感じました。米ツアーでも大変身するかも。男子では平田憲聖。ソニーオープン・イン・ハワイで練習しているのを見たのですが、アイアンで弾道の高さを変えて、しかも同じ地点へ落とし、ピンそばに寄せるショットを目撃した時は衝撃が走りました。平田は下部のコーンフェリーツアーで戦うのですが、途中で3勝してPGAツアーへ参戦できるかもしれませんよ。それくらいの実力を感じました。(佐渡充高、テレビ解説者)

●本命、桑木志帆。対抗、小祝さくら。穴は川﨑春花

男子ツアーから。本命は石川遼で、対抗も穴もなし。あとはどんぐりの背比べの様相を呈しています(笑)。アマの時にナショナルチームにいた選手は欧米ツアーに行ってしまって、国内では〝抜けた〞選手はいないように思います。石川はやはりゲーム運びが天才的に上手い。そのままでいいと思うのですが、本人は一皮むけたいと思うのか、スウィング改造とか、〝動き過ぎ〞のように思いますね。

女子は本命、桑木志帆。対抗、小祝さくら。穴は川﨑春花。大穴に鈴木愛ってところですか。上位がごっそりアメリカに行くので桑木の独壇場じゃないですか。今年は勢いをつけて来年は米ツアーへ挑戦という青写真を描いているのでは。米国へ行った選手で注目したいのは男子が久常涼。1年やって好きなコース、不得意なコースなどが見えてきたでしょうから、今年は面白いと思います。女子は原英莉花。下部ツアーでやると腹をくくった意気込みや良し。日本だと、やれ前夜祭だプロアマだでゴルフに集中できないケースもあるので。余計なことを考えずにゴルフ漬けという1年を過ごすというのは、原のゴルフ人生においても意味のあることだと思いますよ。(タケ小山、テレビ解説者・プロゴルファー)

●ジャンボアカデミーの秘蔵っ子

大物感たっぷりの2人に注目です。男子は蟬川泰果。プロ2年目の昨季はひと休みといった感じでしたが、今年は大河(タイガ)ドラマの主役です。女子は佐久間朱莉。ジャンボアカデミーの秘蔵っ子。ジャンボと前振りが付くとすぐにうなずく世代でもあります。佐久間は昨年末の3TOURSで一皮むけた印象です。(70代男性、東京都)

●大西魁斗に期待したい

コーンフェリーツアーで戦い、レギュラーツアーに昇格した今季に注目です。9歳から単身渡米し、USC時代はオールアメリカンにも選ばれています。何より22年、フジサンケイのプレーオフ、ウィニングパットをヒットし、「カモン!」と叫び上げた姿がこれまでにない日本人を印象付けました。熱く応援したい。(50代男性、埼玉県)

●政田夢乃が初優勝の予感

女子で政田夢乃。昨年、軽井沢で惜しくも優勝を逃しましたが、今年は初優勝の予感。男子は残念ながら、これという選手はいません。というか、わかるほどの情報が伝わってこないのです。(50代男性、神奈川県)

●断然、河本結

男子では平田憲聖と蟬川泰果。平田は体もプロらしく出来上がってきて、スウィングもしっかりしてきていると感じます。蟬川は米国で数試合をこなして場慣れしてきています。この2人が頭ひとつ抜けていると思います。あと穴的存在なのはベテランの域に達してきた石川遼と今平周吾。この4人が僕の注目する選手です。

女子では断然、河本結です。米国に行ってきて、一皮むけた感じがします。アメリカアメリカと言うけれど、米国経験がある僕から言わせてもらうと、嫌なこともたくさんありますからね。河本は米国と肌が合わなかったのかもしれませんね。昨年の日本では伸び伸びして、吹っ切れたように見えました。昨年は若い竹田麗央が突っ走りましたが、若い人たちがごっそり抜けて、河本は「よし」と思っているんじゃないですかね。あとベテラン勢の実力者、申ジエ、全美貞も気になります。毎試合上位は無理でしょうが、ツボにはまれば優勝できるポテンシャルは持っていますからね。米国へ行った選手で期待できるのは竹田麗央より、岩井明愛・千怜姉妹でしょう。お互い励ましたり慰め合ったりで、ツアー暮らしも寂しくはないでしょうから。(水巻善典、プロゴルファー)

●小祝さくらが無双状態になる

日本女子ツアーでは、小祝さくらが無双状態になるのではないかと思っています。そのほか、都玲華の活躍にも期待しています。(30代男性、愛知県)

小祝さくらの2024年

復活優勝の河本結の2024年

政田夢乃が2024年にブレーク

2025年期待のルーキー図鑑

This article is a sponsored article by
''.