パッティングはゴルファーによって大きく違いが出る部分。とはいえストロークの特徴やオススメの練習法は、パッティングの際の「軸足」によって大まかにタイプ分けができるという。自分はどの軸足タイプなのか、そしてどんな練習法が合うのか、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

パットを打つときの「軸足」判別法

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。最近僕はちょっとパッティングに悩んでいるんですよ。短いパットも入らなくなっちゃったりして、どこを直せばいいのか……。週刊ゴルフダイジェスト3/11号に「右手グリップと軸足でパッティングのクセがわかる」という記事がありました。右手グリップというのはなんとなくわかりますが、軸足ってなんでしょうか? 気になるので試してみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2025/3/11号で特集されていた、軸足別のパッティングのコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2025/3/11号で特集されていた、軸足別のパッティングのコツを実践!

記事によると、軸足の違いによってストロークの大きさが変わるということなんです。そもそも軸足ってなんなのでしょうか? 軸足とは利き足とはまた違って、ゴルファーが感性のままにストロークするとき、体のどこに軸を作っているのかということだそうです。その軸には「右足軸」「センター軸」「左足軸」のだいたい3つのパターンに分かれるのだとか。自分がどのタイプになるのかを調べる方法が載っていたのでやってみることにしました。

画像: 肩幅に両足を開き真っすぐ立つ。そして上体を肩が90度になるまで右に回す。その時に頭の位置が変わらず重心移動をしないで回転していれば「センター軸」

肩幅に両足を開き真っすぐ立つ。そして上体を肩が90度になるまで右に回す。その時に頭の位置が変わらず重心移動をしないで回転していれば「センター軸」

自分が何軸になるのかを調べるには、まず肩幅くらいに両足を開き、真っすぐに立って両腕を水平に伸ばします。手のひらは下向きにして、両腕を伸ばしたままゆっくり上体を右に回していきます。肩を90度まで回したとき、体の重心がどこにあるかで自分の軸足がわかるということです。右足寄りに重心が来ると「右足軸」で、頭の位置が変わらず重心移動をしないまま体を回転させていれば「センター軸」。そして右腰を後ろに引くように体を回転させていき、左足寄りに重心がくると「左足軸」ということになります。

画像: (左)右足に重心が来ると「右足軸」(右)腰を後ろに引くようにして左足寄りに重心が来ると「左足軸」

(左)右足に重心が来ると「右足軸」(右)腰を後ろに引くようにして左足寄りに重心が来ると「左足軸」

やってみましたが、僕の場合は少し腰を引くように回転して、左足寄りに重心が来ていたので「左足軸」ということになりそうです。ただ、ガッツリと左足に重心がきているというよりは、少しは左足に重心が来てるかな~というくらいなので「やや左足軸」くらいの感じでしょう。

右足軸、センター軸の特徴とオススメ練習法

で、自分が何軸かわかったら、そのタイプに合ったストロークがあるというわけなんです。右足軸の人は頭を右足側に寄せてストロークするというのが特徴らしく、アドレスしたときに右足軸で構える人が多いのだとか。ショットでいうところのビハインド・ザ・ボールという感じですね。頭を右側に置いてストロークをすると、フォローが自然と大きくなります。つまり右足軸の人はフォローを大きく振って、距離感や方向性を出していくのが感性にピッタリくるということなんですね。センター軸の人も右足軸に近い感性なので、フォロー重視で打っているそうです。

画像: 右足軸かセンター軸ならば、ビハインド・ザ・ボールのような形でフォローを大きく出していくのがピッタリ

右足軸かセンター軸ならば、ビハインド・ザ・ボールのような形でフォローを大きく出していくのがピッタリ

右足軸の人に合う練習方法はテークバックなしでボールを転がす練習だそうです。アドレスで構えたらバックスウィングをせずにフォローだけでボールを転がします。フェースの真ん中でボールをとらえて、フォローで方向性と距離感を出す感覚が磨かれるそうです。センター軸の人もこの練習がいいとのことです。

画像: 右足軸かセンター軸ならば、テークバックなしでボールを転がすドリルがよい

右足軸かセンター軸ならば、テークバックなしでボールを転がすドリルがよい

これやってみましたが、僕はボールの右側に頭が来ていないので、少しやりにくい。わざと頭を少し右にしてアドレスしてみると確かにフォローで転がしやすくなりました。やっぱり僕は左足軸なんだな~と思います。右足軸、センター軸の人はぜひやってみてください。

左足軸の特徴とオススメ練習法

では、左足軸の僕はどんな練習をすればいいのでしょうか? 左足軸の人の特徴は体の重心を左足寄りにかけてストロークをするということです。右足軸とは対照的に、インパクトを重視するストロークと相性がいいということです。バックスウィングを大きく上げて、フォローを小さくするストロークですね。インパクトしたら即止めする感覚でもいいらしいです。インパクトの強さで距離感と方向性を出すので、フォローは成り行きでいいということなんです。そう言われてみれば、僕はどちらかというとパチンと打っているような気がします。

画像: 左足軸ならばバックスウィング大きめで、フォローを小さくするストロークがよい。インパクトしたら即止めするくらいの感覚でもよい

左足軸ならばバックスウィング大きめで、フォローを小さくするストロークがよい。インパクトしたら即止めするくらいの感覚でもよい

左足軸の人がやるべき練習法はボールの先にティーをゲート状に2本刺し、インパクトしたら即、ヘッドが当たるようにしてボールを打つ練習。この状態でボールを打つと、1点に集中してボールをヒットする感覚が磨かれるということです。

画像: ボールの先にティーをゲートのように刺し、インパクトしたら即ヘッドが当たるようにしてボールを打つ

ボールの先にティーをゲートのように刺し、インパクトしたら即ヘッドが当たるようにしてボールを打つ

やってみましたが、確かにさっきのフォローで転がす練習よりも、こっちの方が僕的にはしっくり来ます。これはなかなかいい練習かもしれません。しかしあまり長い距離を打って、テークバックを大きくしてしまうとティーに勢いよく当たってしまってグリーンを痛めてしまいそうなので、短めの距離でやった方がいいですね。もしくは埋め込み式のマークとかにして、当てるのではなくそこでストップさせる意識でやるのがいいのではないでしょうか。

今回の記事でパッティングの時に軸にする部分が人によって違うことを知り、少し驚きました。基本的には真ん中か、少し左足に体重をかけるもんだと思っていたので。しかもその軸のタイプによってストロークまで変わってくるとは思わなかったですね。しかし試してみると確かに僕はフォロー少なめのほうがしっくり来ました。みなさんも自分がどのタイプか調べてみて、そのタイプに合った練習法を試してみてください。

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