3日連続69をマークし単独トップからスタートした最終日。序盤の4ホールで3バーディを奪うとリードは2打から6打に広がった。
しかし「攻めていかないと抜かれる」と気を引き締め、サンデーバック9でさらに5バーディを追加。誰にも影を踏ませない圧巻のプレーで8アンダー64(しかもノーボギー)をマークし昨秋のTOTOジャパンクラシックに続くツアー通算2勝目、メンバー入り以降では初のタイトルを獲得した。

米女子ツアー「ブルーベイLPGA」を制した竹田麗央(写真/Getty Images)
大量リードに守られプレッシャーなくウィニングパットを沈めるとバイザーに手を当て軽く会釈する竹田。その様子に「まるで何十勝も挙げているような貫禄」と米ゴルフダイジェスト。
グリーンを降りると仲間がシャンパンシャワーでお出迎え。最後は21歳の竹田が豪快に瓶から勝利の美酒を口にし照れたような笑顔を浮かべた。
「こんなに早く米ツアーに行くことも想像していなかったし、色々な方のサポートでゴルフができていると思うので、その方々に感謝してこれからも頑張りたいです」
母・哲子もプロゴルファー、叔母は若くして国内ツアー賞金女王に輝き米ツアーでも1勝を挙げている平瀬真由美。海外でも竹田がゴルフ界のサラブレッドであることが大きく報じられ会見ではツアーに同行する最大のサポーターである母について質問される一コマも。
「母にはとても感謝しています。ゴルフを含めてすべてに集中できました。母が一緒にいてくれて本当によかったです」と竹田。
「新人らしからぬ存在感」と評したのはCBS。「トップに立つとプレッシャーに苦しむ選手も多いが彼女の自信は揺らぐことがなかった。昨シーズン8勝していることが自信の証だ」。
世界ランク2位ジーノ・ティティクル(タイ)も上位争いをしていたが最終日は竹田に10打及ばない74を叩き最終的には13打差の12位タイ。今季初めてトップ10入りを逃した。
やはり世界ランカー(4位)で地元期待のルオニン・イン(中)が33位タイに終わるなか日本勢は3位に古江彩佳、西郷真央が5位タイ、畑岡奈紗と山下美夢有が8位タイとトップ10に5人が入る躍進ぶり。
かつて韓国勢が米ツアーを席巻した時代があった。しかし日本勢が世界を牽引するときは近づいているようだ。昨季ミラクルシーズンを送ったネリー・コルダも危機感を募らせているかも!?
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