2000年の登場以来、世界のツアーで圧倒的な使用率を誇る『プロV1』ファミリー。だが、国内男子ツアーはもちろん、国内女子ツアーでも使用率1位だと知っている人はどれだけいるだろうか? 実際に開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは39名の選手が『プロV1』ファミリーを使用し、2位メーカーの28名を11人も上回り、使用率ナンバー1に輝いた。
今シーズンから新たに『プロV1』ファミリーを使用する4選手に話を聞いた。

岡山絵里
「初めて打ったときに、芯がしっかりとあり、適度な重み、食いつきも感じられる打感だと思った。すべてのクラブでとてもよく、風に左右されない重い球が打てて、狙った距離と方向性を出せる。飛距離と方向性の両立ができるボールで、たとえ自分がミスをしてもそれをカバーしてくれるボールだと思ったのが『プロV1』を選んだ理由です」(岡山絵里)

高橋彩華
「ドライバーの弾道が一番よかった。打ったときの手応えがしっかりあると感じました。弾道が低いことが悩みだったのですが、スウィングを変えずに弾道が上がり、理想の高さになったことが、自分の中で非常に大きかったですね。ドライバーの飛距離アップとグリーンを狙うショットでのスピン性
能が高く、コントロールもしやすくなって止めやすくなったことが、『プロV1x』に替えた大きなポイントです」(高橋彩華)

三ケ島かな
「初めて『プロV1』を打ったとき、ウッド、アイアン、ウェッジなど、役割が異なるどのクラブで打っても、求めるパフォーマンスをしてくれて驚きました。特にパターの打感、打音とタッチがイメージ通りなのが気に入っているポイントです。『プロV1x』に替えて、アプローチ、ロブを打つときのボールへの信頼感がすごく持てるようになりました」(三ヶ島かな)

権藤可恋
「『プロV1』はソフトな打感でフェースに乗ってくれる感じが非常によかった。緊張する場面でも、安定したスピン量のおかげで打ち出しや着弾後のランまでコントロールしやすい。打感が最適なソフトさでクセがなく、イメージ通り、スウィング通りにコントロールできるところが気に入ってます。ドライバーからパターまで、どのクラブで打っても、そのクラブの特性を生かしながら適切なコントロールができるので、私は『プロV1』に決めました」(権藤可恋)
今年2月に2025年モデルに生まれ変わった『プロV1』と『プロV1x』
今年2月には2025年モデルに生まれ変わった『プロV1』と『プロV1x』。ともにコアの外側の剛性を従来よりも高めることで、ソフトな中心部との「硬度差」を大きくしたという。これによってドライバーやロングゲームではボール初速を高め、バックスピンを抑えることに成功。一方、ショートゲームではソフトなカバーと剛性を高めたコア外側との外柔内剛効果によってバックスピンが増加。つまり高い飛距離性能はそのままに、コントロール性能がアップしているという。

鈴木愛
2025年モデルにスイッチした選手たちは、「昨年末のオフシーズンからNEW『プロV1x』をテストして、すぐにスイッチできました。前作よりも全体的にスピン量が増え、特にショートゲームではグリーンで止まってくれるので、より攻めやすくなった印象です」(鈴木愛)

蛭田みな美
「NEW『プロV1』に替えてからスピン量も求めるレベルの数値が出て、何より飛ぶようになったと感じています。旧作と打感の差がほとんどないことも、いい点だなと思っています」(蛭田みな美)

天本ハルカ
「NEW『プロV1』に替えてから、ボール初速が上がって飛距離も平均4ヤードほど伸びています。それでいて打感も前作から変わらずいいのでスムーズにスイッチできました」(天本ハルカ)

森田遥
「ボールの飛び方が、今までの『プロV1x』で一番いいなと感じます。イメージ通り飛び出してくれるし、ボールが浮いていく感じが出ているところがいい」(森田遥)

佐久間朱莉
「新しい『プロV1x』はスピン量が抑えられたうえに硬すぎないのでアプローチのタッチの感じも出しやすい。グリーン周りでしっかり思った通りの距離を打てるので、距離感とスピン量の相違がないのも気に入ってます」(佐久間朱莉)
誕生から25周年を迎えた『プロV1』だが、トータルパフォーマンスのさらなる進化がプロの信頼を得ているようだ。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
※「週刊ゴルフダイジェスト」2025年4月1日号 【What's in the Bag?ツアーの現場から旬盛!】より