PGAツアーの旗艦大会であり“第5のメジャー”として知られるザ・プレーヤーズ選手権の最終日は雷雨のため4時間の中断を挟む波乱に見舞われた。結果、通算12アンダーで首位に並んだローリー・マキロイとJ.J.スポーンがプレーオフに進出。しかし日没が迫り決着は翌日に持ち越された。19年に続く大会2勝目を目指すマキロイとツアー通算2勝目に挑むスポーン。誰もが知るビッグネームと対決するスポーンって、いったいどんな選手?

中断明けの12番でバーディを奪い、一時スポーンに3打差をつけ逆転優勝に王手をかけたかに見えたマキロイだったが、14番で本人が「酷いティーショットを打ってしまった」と遥かフェアウェイ右のラフにつかまる痛恨のミス。

そのホールでボギーを叩いたマキロイは上がり4ホールでスコアを伸ばせず終盤2バーディを奪ったスポーンに並ばれた。

画像: 決着が月曜に持ち越されたザ・プレーヤーズ選手権。マキロイとのプレーオフに臨むのはJ.J.スポーン(写真/Getty Images)

決着が月曜に持ち越されたザ・プレーヤーズ選手権。マキロイとのプレーオフに臨むのはJ.J.スポーン(写真/Getty Images)

プレーオフは3ホールのストロークプレーで行われるが、5位から68の好スコアでリーダーボードの最上段に上り詰めたマキロイは「今日のように明日もチャンスを生かしたい」と穏やかな表情で静かに闘志を燃やした。

一方のスポーンは18番のバーディパットがわずか10センチ足りず憮然とした表情で72ホールを終えた。

@PGATOUR post on X

x.com

ずんぐりとした体型の髭面。ゴルファーよりラグビー選手のほうが似合いそうな風貌の彼はフィリピン(母系)の血を引いている。そんなスポーンの知られざるエピソードをご紹介しよう。

小学生の頃スポーンはスケートボードに夢中になっていた。ある日スケートボードの練習から帰って来ない息子を心配した父が外に出てみるとなんと車に轢かれたJ.J.が道に横たわっているのを発見。

「幸いタイヤのあとはありませんでしたが横たわる彼の全身にオイルの跡がありました」と父ジョンさん。息子がプロスケートボーダーになりたいといってきたとき父が「ノー」と答えたのは当然といえる。

アマチュア時代の優秀な戦績を経て、22年のバレロテキサスオープンで待望のツアー初優勝を飾ったスポーン。実はそのときタイガー・ウッズと並ぶ記録を達成している。

それは08年の全米オープンで最終日のスタートホールでダブルボギーを叩いて優勝したタイガー以来、最終日の1番でダブルボギーを叩いて勝ち切った選手になったのだ。

「記録はさておき、どちらかといえば1番のダボで落ち着きました。最後にダボを叩くより最初に叩いたほうがまし。辛抱強くプレーすれば勝てることがわかりました」

ちなみにこの風貌で(失礼)ディズニーランドの年間パスポートを持つディズニーマニアだそうだ。

This article is a sponsored article by
''.