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解説/小島謙太郎プロ
1988年生まれ。栃木県出身。ラウンドレッスンが好評な日光の操り名人。曲打ちの名人で日本アーティスティックゴルフ協会会長も務める。ゴルフスタジオNIKKO GOLF BASESTUDIO主宰。日光CC所属。
超難問を解決する2つの必殺ワザ
GD エッジが引っかかりそうな逆目で、しかもピンが近いときに使えるワザはありますか？
小島 春の湿った逆目は、ある程度ヘッドスピードを上げないとヘッドが抜けにくい。でも、速く振ると飛びすぎてしまう。そんなときは“引きワザ”です。
GD 引きワザ？
小島 インパクトした瞬間にヘッドを引いて、強くインパクトしても飛ばさないワザです。もうひとつ、 “抜刀術”と呼んでいる打ち方もあります。
GD 抜刀術って、日本刀のあの抜刀のことですか？
小島 そうです。イメージ的には斜め45度くらいの超大根切りで打って、フワッと球を浮かせていく、いわゆる“死に球”を打つワザです。
GD 僕らにも打てますか？
小島 どちらも簡単ではありませんが、家で感覚をつかんでおくと、春からコースで練習する楽しみが増えますよ。
ポイント 丸めた紙を弾くのと同じ感覚
「感覚的には、丸めた紙を手のひらで弾く感じと似ています。お風呂で湯船のお湯を手のひらで飛ばすのも同じ。手のひらが当たった瞬間、サッと引く、あの感覚です」
これができたら免許皆伝！
PRACTICE⑥
インパクトの瞬間ヘッドを引く
短い距離で体の動きを確認する
「インパクトの瞬間にヘッドを引いて、ボールが障害物のボールを越すように打ちます。障害物を少しずつ近づけていって、10センチ離した障害物を越せるように、ヘッドを引くタイミングをつかみます」
ボール位置は右足寄り、障害物のボールを飛び越すように手前のボールを打つ
PRACTICE⑦
抜刀術
斜め45度のけさ斬りで打つ
「SWをゆるく握り、右前から左後ろに斜め45度くらいのイメージで振ります。逆目やラフからボールをフワッと上げる、いわゆる“死に球”を打つ究極のワザです」
ボールは左足の前にセットし、右足を後ろに引いて左足1本で立ちます
トウ側のボールが先行するのがコジケン流！
小島 パターマットを使ったアプローチ練習をいろいろ紹介しましたが、最後はパッティングの練習法です。
GD 寄せワンの仕上げは、パットですからね。
小島 おすすめするのは、2個のボールを打つ練習です。転がりのいいボールが打てるようになりますよ。
伸びのある転がりのいいボール
GD ボールがきれいに横に並んだまま転がればOKですね?
小島 そう教えるプロもいますが、僕はトウ側のボールが先行するように打ってもらっています。パッティングもフェースはわずかにローテーションしているので、トウ側のボールが先に行くのが自然だと思うからです。
PRACTICE⑧
パッティング
「ボール2個を横に並べて打ちます。パッティングもイン・トゥ・イン軌道でストロークするため、トウ側のボールが先に転がっていくのが自然。これが、いわゆる転がりのいいボールが打てているかどうかの目安です」
トウ側のボールが先行する
PHOTO／Tadashi Anezaki
THANKS／作州武蔵CC
※週刊ゴルフダイジェスト3月25日号「パターマットでアプローチ家錬」より一部抜粋
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