こじま・けんたろう
1988年生まれ。栃木県出身。すべてのショットを曲げ球で攻める日光の操り名人。トリックショッ
トの達人でもある。初心者にも直ドラや曲げ球のやさしい打ち方を教えるラウンドレッスンが好評。日光CC所属。
【スライサーが木の右から回すならコレ!】左腰ブレーキで引っかけフックが打てちゃいます
スライサーの逆球を利用するフックボール
GD 次はスライサーがインテンショナルフックを打つココイチショットです。
小島 スライサーが木の右からフックを打つとなると、引っかけフックを打ってもらうのがもっともやさしい方法です。
GD 引っかけフック?
小島 下半身の動きが止まったときに、ヘッドが急激に返って、左に飛び出してフックする球で
す。スライサーにとっては逆球ですね。
GD あの球を利用するということですか?
小島 そうです。打ち方は意外と簡単で、左腰に意図的にブレーキをかけて、ヘッドを返すんです。スウィングを変える必要がないので、スライサーなら誰でも打てます。このとき注意してほしいのが、引っかけフックは、スタンスの向きよりボールがかなり左に飛び出す点です。
GD 確かに引っかけフックは、左から左に曲がります。
小島 そのため、木の右よりも、もっと右を向いておく必要があります。右を向くのが苦手なスライサーは、木が背中側にある、と感じるかもしれませんね。
インテンショナルフックが成功する条件①/アドレス
クローズスタンスにして上体を打ち出す方向に向ける
「右足を大きく後ろに引いて、木の右よりさらに右を向くクローズスタンスにします。アウトサイドインに振りやすいように、上体を左に回して打ち出す方向に向けます。ボール位置は左です」(小島プロ)
インテンショナルフックが成功する条件②/打ち方
左腰の動きを止めて手をクルッと返す
「スライサーのアウトサイドイン軌道を利用して、引っかけフックを打って木の右から回します。左腰のターンにブレーキをかけて、右手を急激に返していきます。下半身の動きが止まったときに逆球の引っかけフックが出る現象を逆に利用するわけです」(小島プロ)
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/日光CC